2021/2/3発売のサンデー10号に掲載されているFILE1068「見当たり捜査」の感想です。シリーズ第2話。
前話では見当たり捜査をしていた刑事さんが殺害され、容疑者として3人の指名手配犯が浮上しました。
一方、平次は和葉から隠れるため、キツネのお面を被り、光本というアイドルのフリをしています。
前話についての詳細はこちら。
それでは、以下よりネタバレあり感想です。
事件の整理をする高木刑事。
被害者は警視庁刑事部捜査共助課見当たり捜査班の氷高創志(ひだか・そうし)、31歳。
犯人は階段上から旗がついたままのノボリで被害者の頭部を殴り、気絶させて階段から落とし、殺害。旗がついたままだと目立つため、ノボリの棒だけを抜き、それをもって逃走したと思われる。
とても今更なのですが、なぜノボリの棒を隠す必要があったんですかね?
旗に血がついていることから、凶器はばれてしまいますし。そのまま置いておけばよかったのでは?
素手で握ってしまったため、指紋がついているのでしょうか?
容疑者3人の状況も高木刑事が整理していきます。
まず、1人目の万引き常習犯・社本鶴美。
彼女は被害者に捕まり、駐輪場の外灯の鉄柱に手錠と自転車の防犯用のワイヤーでつながれていました。
直接手錠で繋がなかったのは、被害者の気遣いだそう。とてもいい人なのに、殺されてしまうなんて...
彼女はスリをもう止めていましたが、養ってくれていた男が交通事故で怪我をしてしまい、お金が稼げなくなりスリをするためこの神社へ。
2人目の無免許ひき逃げ・川野寅彦。
彼は社本を追い掛ける被害者を目撃したため、逃げようと鳥居を急いで通り抜けようとしたら、半分グレの兄ちゃん達とぶつかった喧嘩に。返り血で顔が汚れています。
駐輪場の出口の向かいにある交番から社本を引き取りにきた巡査は、この喧嘩を止めるため社本のもとへは向かわずにこちらへ来ました。
川野は妹の御朱印を買いに神社へ。
ボクサーかぶれで、「俺だったらノボリなんか使わず拳で殴る」と主張するのに対し、平次は「ボクサーの腕が落ちたんじゃ」と挑発。怒った川野が拳を構えると、平次が守るように和葉・蘭の前にサッと立ちます。こういうのをすんなりやってのける男子高校生!最高!
その後佐藤刑事に頭をポカリと殴られる川野。なんか可愛いです。笑
3人目の結婚詐欺師・神内恭麻。
彼は境内のどこかに置き忘れた財布を探していました。
「被害者に見つかったとは思っていなかった。被害者は自分以外の指名手配犯を見つけたはず」と主張していますが、ズボンの裾に泥がはねまくっていたり、財布の中に車の鍵があったため「逃げるに逃げられなかった」と発言したりと、被害者の存在には気づいていた模様。
結婚詐欺に使うアイテムとして縁結びのお守りを買いに神社へ。
「プレゼントすると相手が心を開いてくれるからね」と言う神内を見る蘭と和葉のジト目がとっても可愛い。
そして、3人が意外なところで繋がりをみせます。
社本の彼氏が遭った交通事故の犯人は川野、川野の妹が遭った結婚詐欺の犯人は神内、神内の財布をスった犯人は社本だったのです。
いやー、まさかぐるっと一周するとは。悪いことをしたら自分に返ってくるということですね。
「三竦みや...」と言う和葉、「ジャンケンみたいな話だね...」と言う蘭、「確かに...」と心の中でつぶやくコナンの3人ともの目が点になっているのが可愛いです。平次はお面を被っているので表情がわからない。笑
雪だるまの傍にある組み立て前のノボリが入った箱からは血液反応が出ず、凶器のノボリの棒の行方がわかりません。
ノボリを組み立てる作業をしていた人は、川野の喧嘩を見に途中で作業を止めてこの場を離れてしまったため、目撃者はなし。
とその時、ドシッという雪の上に何かが落ちたような音が。
その衝撃でか、近所の子どもが作ったと思われる雪だるまの目、ガチャガチャのカプセルが落ちてしまいます。
「私達の頃はミカンだった」と言いながら雪だるまの目を直してあげる佐藤さんが立ち上がろうとすると、地面がまだ凍っていて滑りかけ、とっさに受け止める高木刑事。流石です。
それを見て階段上に蛇口があったことを確かめる平次。確かに、立水栓がありました。
ドシッという音、凍ってる、蛇口、にピンときて、「無くなったのではなく、目の前にあった凶器に気づかなかった」ことに気づくコナンと平次。
そんな2人を見て、蘭はお面を被った男の正体が平次だと気づきます。
もう、平次は変装する気まったくないんだから...命がけの復活のときも、口調すら変えなかったしね。平次はおとり捜査とか向いてなさそう。
というか、推理力を褒めながらも、「平次には勝てへんと思うけど!」という和葉に対し、「アホ!そんな奴には負けへんわ!」と謎の対抗心を燃やす平次には笑ってしまいました。コナンの言う通り、そこは負けておくべきでは?笑
平次のことを褒めているのに、なぜ素直に喜ばないのか...まあ、そこが平次らしくて好きなんですけどね!
事件についての考察っぽいことをしてみると、恐らく凶器についた指紋が証拠になり、犯人逮捕に繋がるんだと思います。
で、その凶器はどこなのか?
コナンと平次の様子によると、雪の上に何かが落ちたこと、凍っていること、階段上に蛇口があることが凶器のありかのヒントになりそうです。しかも、目の前にあるのに気づかなかったらしい。
凶器はどこなんでしょうね。凍ってるとか、蛇口とか、目の前にあるのに気づかないとか言われると、氷が凶器でノボリの棒はフェイクなのでは?と思ってしまいます。でもその場合、旗についた血の説明ができないんですよね。
そもそも、ノボリの棒のありかがちょうど被害者が倒れていた側にあったことを考えると、階段を下りてノボリをゲットし、階段をのぼって被害者を気絶させ、突き落とす、というちょっと面倒くさい工程なんですよね。ノボリの棒を使わなくても、その辺にあったものとか、自らの拳とかで代用できそうなのに。
と考えると、ノボリの棒を使う必要があった、もしくは、ノボリの棒を使ったと思わせる必要があったということ。
あと、何が落ちてきたのかも気になりますよね。凍ってたと言っていたし、つららとかですかね?つららが凶器?そんなわけないか。
うーん、わかりません。次話で解決みたいなので、推測するのはここまでにして、おとなしく解決編を待ちたいと思います。
事件解決はもちろんですが、光本くんとその熱愛疑惑相手の三影さんのことも気になります。どう絡んでくんでしょうか?
ということで、お読みいただきありがとうございましたー!