海外ドラマ「クリミナル・マインド」のシーズン1第6話「スナイパー(L.D.S.K)」の感想です。
このお話、今までの中で一番好きかもしれません!
と言ってもまだ6話しか見ていないのですが。笑
ストーリー自体もハラハラして面白いし、感動するし、容疑者が二転三転するし、伏線回収が見事だし、キャラが立ってるし、もう最高でした...
では、以下ネタバレあり感想です。
犯人は下手くそなスナイパー?
被害者のお腹ばかりを狙う連続狙撃事件が発生。
犯人はあえてお腹を狙っているのか、それとも下手くそなのか。
ラグビーの練習をしていた親子の様子が微笑ましかっただけに、お父さんの異変に気が付いてからの息子の様子が悲痛でたまりませんでしたね。
あのお父さんだけが亡くなってしまったという事実が余計につらい。
狙撃犯が次々と標的を狙うのとあわせて、射撃が下手くそなリードにホッチが指導しているという演出が良かったですよね。
射撃のポイントは①的より標準器に集中する事、②引き金の操作、③射撃後的に心を戻す残心、の3つだと教えるホッチ。
リードがお腹に射撃した後、足から銃を取り出して見事頭を打ちぬくホッチがかっこよかったです。
そしてリードにホッチが教えたのは、ホッチがBAUに入ったときにギデオンが教えてくれたという「人を殺すのに銃はいらない」という言葉。
これらの一連がまさか伏線だったとは...!単純に犯行とリンクさせてるだけだと思っていたので、それこそ頭を撃ち抜かれたくらいの衝撃でしたね。
ちなみに、ギデオンが銃の持てないリードに言った「我々には犯人にはない武器がある。"感情移入"。犯人に人間性を与えることだ。プロファイルは最高の武器だ」というのも素敵な言葉である上に重要な伏線となっておりましたね。
プロファイルで戦うギデオンらBAU、とてもかっこいいです。銃社会であるアメリカだからこそよりそのかっこよさが際立ちます。
犯人はスナイパーではなく、LDSKという長距離連続殺人犯であるというホッチら。Long Distance Serial Killersの略だそうですが、初めて聞きました。
てか、スナイパーじゃないって言ってるのに日本語版の題名は「スナイパー」なのがなんだか笑えてきますよね。確かに長距離連続殺人犯よりもかっこいいけどさ。笑
犯人は警察官?それとも医者?
2:55~3:15の間に行われる犯行時刻と、凄腕の外科医ランドマンの手腕により取り出された弾から割り出した223口径M16系のM4という扱いの難しい銃を使用していたことから、犯人は高い射撃技術を持つ警察官または軍人であると断定。
では何のためにお腹を撃つのか?
それが分からないため、まずは犯人の意図をつかむため第一の犯行を再現してみることに。
そして分かったのは、念入りな場所選びに逃走経路の確保をしていたことから、即死できず苦しむ被害者を見るためにお腹を撃つサディストではないこと。
よりお腹を撃つ理由が分からなくなった時、見つけたのはBAUと地元警察しか知りえない情報を報道する記者の姿。
地元警察の中にリークした者がいることが明らかとなり、その人物が犯人ではないかと思われます。
「こちら魔術師」のガルシアによりその人物は今まさに犯行を再現している公園にいるマッカーティだと判明。
今回もガルシアに見せ場があって嬉しい限りです。ガルシアと言えば、モーガンに電話をかけた時のくだりが最高に面白かったですね。
話を戻しまして、マッカーティは、何と犯人役をやっているのだとか。
この時、犯人のスコープがBAUのメンバーを狙っているんですよね。この演出が本当に憎い。マッカーティが犯人だとまんまと騙されました。
SWATによりマッカーティを捕獲したものの、マッカーティは犯人にいいように使われていただけだと分かります。
見事に頭を撃ち抜かれたマッカーティはかわいそうでしたが、これで犯人は本当に凄腕の射撃技術の持ち主なのだと改めて分からされました。
その後ギデオンらは、ヒーロー願望型だからこそお腹を狙うのだと気づきます。
ヒーロー願望型で有名なのは看護師のアンジェロらしく、自分の手で命を救うため患者を毒物で呼吸困難に陥れたのだとか。
今回の犯人もそのタイプで、射撃により傷つけ、その後自分の手で救うことが目的なのではという考えに。
ここで私もピンときました!これは絶対に凄腕の外科医ランドマンしかいない!
そしたらギデオンもランドマンだと言ったので、やったー!と喜んだのですよ。
そしたらまさかのアリバイありでランドマンはシロでした~😂
真犯人発見、そして立て籠もりを解決
そもそも、医者は尊敬される仕事だし、3人も同時に救えないという事実に気づくホッチ。そして、犯行時間はシフト交代を狙ったのではなく、たまたま犯人も第2シフトで動いていたのだとリードも気づきます。その犯人とはER。
第2シフトで被害者が以前運ばれたアーリントン病院にも勤務していて、ヒーロー願望型の性格に当てはまる人物とはフィリップ・ダウトだとすぐに判明。
焦る看護師とリードをなだめつつ、ダウトを探そうとしたところに、警察が自分を探していることを悟ったダウトが登場。
ホッチとリードが捕まってしまいます。
リードにも銃を出せとダウトが指示するも、リードは試験で落ちたため銃を所持していません。
ここでつながるのか!と一人興奮しました。
そしてホッチもリードが銃を持っていないことを上手く利用し、そのプロファイルでうまくダウトを乗せます。
「話せよ、天才君。だが覚悟しろ。間違えれば殺される」と言うことで犯人にリードを嫌っていると思わせつつ、リードではなく自分に喋らせるよう仕向けて守るところがものすごくかっこよかったです。
あの一瞬でその作戦でいこうと考えたホッチ、やっぱりリーダーなだけあって素晴らしい手腕でした。
いつかのエピソードで個性がないとか活躍してないとか言ったことがあった記憶がありますが、これは撤回するべきですね。ホッチ、素晴らしくかっこいいです!
その後自分もFBIに不満を持っているからとダウトに協力するよう見せかけ、親近感を沸かせることに成功。
最後に頼みがあると言い、できない部下・リードを蹴り飛ばす許可をもらうホッチ。
私、これは何を狙っての行動なのか全然分からなかったんです。そんなことをしなくてもダウトの心は掴んでいるし、どうしてリードを痛めつける必要が...?と疑問に思っていました。
しかし殴り終えたホッチの足元を見た犯人が、銃の所持を疑ったその瞬間、リードがホッチの影からダウトの額を見事撃ち抜きます!
なんという華麗な連携プレイ!!!
ホッチがリードの射撃を信じていたからこそ、リードなら作戦の意図を掴んでくれると信じていたからこそ、そしてそれに見事リードが応えてみせたからこその成功。
いえ、もっと言うと、ホッチなら何とかすると信じSWATの突入を遅らせたギデオンがいたからこその成功。
本当に素晴らしかったですね~
ギデオンの言葉が伏線になるだけでなく、リードの銃不所持、そしてホッチが足元に銃を持っていることまでもが伏線になるとは思いもよらなかったので、すべてがきれいに回収されてスカッとしましたね。
そしてまたもやギデオンの名言
作戦を伝えたくて蹴り続けたのだと謝るホッチに、人質を移動させたときに気づいたと答えるリード。
しかも、12歳で高校に入ったためイジメには慣れてるから平気だと言うリードが良かったですね。
彼も天才ゆえにいろいろな苦労を負ってきた人生なのだろうと思うと、このチームでその能力を存分に生かしつつ、素の自分で純粋に楽しめるようになったらいいなと思います。
丸腰のリードに助けを呼べと渡したホイッスルをモーガンに返すリードも良かったですよね。
試験に落ちたことをからかうモーガンも好きですし、その後何も言わず返すリードも好きです。モーガンのよくやったじゃん、というちょっと意外そうで、でも嬉しそうなあの表情が好きです。
うーん、やっぱりBAUはいいチームです。
最後、ギデオンに言葉の意味が分かったと伝え、人を殺したのに何も感じないと言うリード。
そんなリードにギデオンがかけた言葉が素敵で、さっきまでは興奮と妙な爽快感であふれていたのに、感動までしてしまいました。感情が忙しい。
何も感じていないわけではなく、気づいていないだけだと言うギデオンは、気づいたときに3つだけ思い出せと伝えます。
「お前は任務を遂行した。そして多くの命を救った。私の誇りだ」
嬉しそうなリードの表情が、たまらんのですわ...
本当に、良いエピソードでした。
格言
では今回の格言を。好きな言葉だったので今回はギデオンの言葉も一緒に載せちゃいます。
人を殺すのに銃はいらない。(ギデオン)
You don't have to carry a gun to kill someone. (Gideon)
我々には犯人にはない武器がある。"感情移入"。犯人に人間性を与えることだ。銃は関係ない。プロファイルは最高の武器だ。(ギデオン)
Well, the only truly effective weapon we have is our avility to do the one thing they can't. empathize. They dehumanize their victims. We humanize the killers. I don't care you carry a gun or not. Deadlist weapon we have is a thorough and accurate profile. (Gideon)
不合理とは存在への反証ではなく、状況への反証である。(ニーチェ)
The irrationality of a thing is not an argument against it's existence, pather, a condition of it. (Nietzsche)
非凡を願うことは平凡である。(シェイクスピア)
Nothing is so common as the wish to be remarkable. (Shakespeare)
最後に
いやー、どんどん面白くなりますねクリミナル・マインド。
これはこの先が楽しみです。
でも、少なくともこのエピソードはお気に入りエピソードリストへの追加まったなしですね。
リードの射撃練習シーンと、ホッチの見事な犯人の操りシーンをもう一度見たいと思います。
では、お読みくださりありがとうございました!