海外ドラマ「クリミナル・マインド」シーズン1第9話「テキサス列車ジャック(Derailed)」の感想です。
面接のため一人列車に乗って捜査資料を読んでいたエル。いろいろな人を乗せた列車は人身事故で一時停車し...?
今までにない演出で面白かったです。リードがかっこいい!!
では、以下ネタバレあり感想です。
テキサス行き列車の同乗者
エルと車掌が話しているのを見て、自らが政府に監視を受けていると思い込んだ犯人のテッド・ブライアー博士は車掌とエルから銃を奪い、車掌は射殺しエルを手錠で拘束。
同乗者を人質にし、"権威者"を呼べ、と主張します。
ブライアー博士は学問の世界では有名な世界トップの物理学者。かつては政府の仕事をしていましたが、この9年間は遅発性ジスキネジアで入院生活をしていたとのこと。
そんなブライアー博士に犯行をそそのかしていたのは、レオと呼ばれる謎の男。
そして人質にとられてしまった同乗者たちはエルのほかに、
①ハリー・アンダーソン:紙製品の営業マンで投資などはしていないことからリスクは冒さないタイプだと予想。
②ジョシュ・パテル:飲酒運転で事故を起こし退学処分になり家からも勘当された様子。
③エイレン・カーティス:妊娠中の女性で旅には不慣れ?
④リンダ・ディートン博士:ブライアー博士の主治医で今夜ブライアーを成功例として学会で紹介する予定だった模様。
の4人。個性豊かで、みんな勝手なことをするなよ...とこっちが冷や冷やしました。みんなが大人しければもっとスムーズに解決したのでは。
ただ、カーティスは連絡役という嫌な役を押し付けられてかわいそうでしたね...髪の毛引っ張らたのは痛そうでした。
暴走する犯人・ブライアー博士
レオのささやきのもと、同乗者全員が捜査官で自分を監視しているのだと思い込んでいるブライアー博士は"権威者"を3時間以内に呼べとだけ主張。
たまたま現場に向かっていたBAUがその時間に到着しそうだったため、そのままギデオンが"権威者"を演じることに。
列車を見ない、こちらから連絡しない、多くを語らない、という手法によりブライアー博士の「取り出せ」という主張を聞き出すことに成功。
しかし、何を取り出してほしいのか、その目的が分かりません。
そんな中"魔法使い"のガルシアが犯人そして人質の身元を割り出すことに成功。モーガンとの軽口の応戦が本当に面白くて大好きです。
いつもこのやりとりを楽しみにしているので、私にとってはもはやご褒美タイムと化しています。笑
さらには、リードが博士の腕の傷跡に気づき、チップを取り出してほしいのだと推測。
しかも、手品ができるリードが技師として乗り込み、チップの摘出を演じることになります。
BAUのみんながリードを心配し、過剰に案じる様子が微笑ましくもちょっとかわいそうになりました。まだまだ手のかかるお子ちゃま、と思われているのでしょうか...
この前もうまくピンチを対処したのに、まだ認められないなんて大変ですよね。
リードの大活躍の行方
しかし、時間がないためリードを行かせるしか方法がなく、犯人にも1人で来いと言われてしまったためリード単身で乗り込むことに。
防弾ジャケットを脱ぐなとの指示だったのに脱いでしまうし、終わったらすぐに戻れと言われていたのにとどまるしで冷や冷やしていました。
けれど、リードがかっこよかった...!よく頑張った!!
チップが小さいし手袋をしているしで不安でしたが、見事腕に埋まっているチップを取り出したかのように見せ、博士だけでなくパテルまでをも信じさせることに成功。
チップを動かせという無理難題にはエルが助け舟をだし、ひとまず難を逃れます。
これにて一件落着、かと思いきや...
そのパテルが余計なことをしてくれました...
政府のことが俺も嫌いだ、仲間だ、信じるな、と叫び、どこにだって追跡装置はあるんだと主張。
大人しくなりかけていた博士はその言葉を聞いて再び妄想をスタートさせてしまいます。
見かねた主治医が説得を試みますが、なんと発砲。脇腹にあたってしまい、しかも電話を壊すしで悲惨な状況になってしまいます。
このままでは無理心中を避けられないのでは、というピンチに陥り、ギデオンらは突入態勢に。
しかし、ここでもまたリードが魅せてくれました!
なんと、博士の妄想上の人物、レオが見えるフリをして博士自身の声を聞けと諭し始めたのです。
私、レオは何者なんだろうとずっと疑問だったのですよ。みんなレオのことを警戒していないし、ガルシアのデータには登場しないし、いつもいつも博士をそそのかすレオは何が目的なんだろうと思っていました。
そしたら、まさか、博士の妄想上の人物だったなんて!
自分の中に住む別人、という感じで二重人格とはまた違うのが面白いですね。
そんなレオの言うことを聞くな、自分自身の声を聞け、と言い博士が詳しい分野の話をしだすリード、流石でした。
早口になって理論を喋るのはまだ未熟さが残っておりましたが、自分の得意分野を生かし、ギデオンのアドバイスを生かし、犯人をなだめようとするその姿はかっこよかったです。
博士が見るリードがどんどん線維化していたのはどういう意味だったのか分かりませんでしたが、きっとリードの声が届いていたんですよね?
なので、あともう少しだったと思うんです。
なのに...またもや邪魔が入ってしまいました...
お次はアンダーソンがやらかしてくれました。
なんと、隠し持っていた銃で犯人を撃ったのです。
FBIもびっくりのタイミングと狙撃術で事件解決になったのは結果オーライでしたが、えぇそんな結末...と思ってしまいました。
せっかくのリードの見せ場、ギデオンが突入しちゃう前に決着をつけてくれるだろうと前のめりになってみていた矢先、まさかの一般人がおいしいところを持っていくという...
いや、博士も死んでないですし見事解決で喜ばしいことなんですけどね、いやでもさぁ...といった感じで不満は残りましたが、リードの可能性がまたもや広がったのが嬉しいです。
格言
信念は心の一部ではなく、心を支配する思いだ。(ロバート・ボルト)
A belief is not merely an idea the mind possesses. That possesses the mind. (Robert Oxton)
時々分からなくなる。おかしいのは私か他人か。(アインシュタイン)
A question that someimes drives me hazy am I or the others crazy? (Albert Einstein)
最後に
今回は解決までに時間的制約がありしかも閉鎖的な空間での事件という特殊な環境でのお話で、登場人物それぞれの背景も分かるという今までにない演出方法が面白かったです。
みんなからまだまだ信頼されきっていないリードが、今後どのようにチームとしての役割を担っていくのか、みんなからどう認められていくのかが楽しみです。
では、お読みくださりありがとうございました!