たーこいずの宝箱

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クリミナル・マインド1-12「連れ去られた少女」感想

海外ドラマ「クリミナル・マインド」シーズン1第12話「連れ去られた少女(What Fresh Hell?)」の感想です。

少女誘拐事件に対し、僅かな時間でBAUはどう捜査するのか?

ここのところ自分に自信があり捜査を操作したがる犯人が多かったので、このタイプは少し新鮮でしたね。

 

では、以下ネタバレあり感想です。

 

残された時間はあと4時間

すでに20時間が経過したあとにやっとFBIに情報が回ってきた少女誘拐事件。

最初の1時間で被害児童の44%が殺され、24時間後にはほぼ全員が殺されていまうという恐ろしい統計があるようで。

つまり、BAUに残された猶予時間はあと4時間しかないのです。

 

被害者はビリーという11歳の女の子。

なぜ捜査が遅れたのかというと、1年前から別居、そして半年前から離婚していた父親のもとにいると思われていたから。

その父親はビリーの家から15分くらいの山小屋にいたそうですが、警察が訪ねても不在だし電話は繋がらないしで捜査を振り回しちゃったんですよね。

しかも近所の住民が作った性犯罪者リストを見るなり近くの家に突撃し、暴行事件まで起こすという暴れよう...

大切な娘が誘拐されて、命の危険にさらされているので冷静にはなれないと思いますが、捜査を振り回しちゃってホッチらは大変だったと思います。

そしてそんなリストを作ってしまった住民も、もう本当に...善意でやっているという点がもう手に負えないですよね💦

 

しかし、そんな父親も実はガンに悩まされており、離婚の理由も死ぬところを見られたくないからというもの。

それを知ると、一層幸せになってくれ...という気持ちになりました。

序盤からわりと最後の方まで父親を疑っていました...疑ってごめんよ。

 

犯人は隠れたがり

地元警察の聞き込みも虚しく、犯人は見つかりません。

分かったのは30代の白人男性で、緑のSUVを使ったということのみ。

しかし、犯人を目撃したという少女に話を聞くことで、同じ現場で同じ少女に1日に2回も声をかけていたということ、キャンディという犬を探すフリをする手口を使っていたということが分かります。

 

このことから、犯人は捜査に非協力的で、捜査状況を把握しようとはせず隠れているタイプで、しかも近所に住んでいるという目星をつけます。

また、誘拐に慣れている犯人は近所を選ばないというデータから、犯人は初犯であるという特定も。

毎度のことながら、地元警察に犯人像を伝えるシーンはかっこよかったですね。

具体的なシーンが背景に流れ、捜査官がその場にいるかのように演出されるのがたまらなく好きです。かっこいい...

 

そして、今回もまたリードが活躍!!

捜査に協力するタイプではないというポイントに着目し、地元警察の聞き込み資料をおさらいしていたモーガンとホッチに重要なことを指摘。

それは、犯人は居留守を使った可能性が高いということ。

言われてみれば簡単な推理ですが、盲点でした!!

確かに、警察に関わりたくないタイプならわざわざ聞き込みに応じませんもんね。

モーガンも言っていましたが、少女がいる家にわざわざ警察を招き入れ、ボロが出るかもしれない会話を続けるなんてハードルが高いですもん。

やっぱ、リードすごい!!

 

緑のSUV

その一方、犯人を安心させるため地元警察を引き上げさせ、さらに会見で緑のSUVは犯人ではなく目撃者なのだという誤報を流させたギデオン。

川で女性の遺体が見つかったとの情報を受けヒヤヒヤもしましたが、この決断力・行動力が流石ギデオンですよね。

 

それにしても、会見で無神経な質問をしていた記者、最悪でしたね~

JJと最初に会った時もなーんか嫌な印象でしたし、こういう報道記者ってなんであんななんでしょう

これは日本もアメリカも共通なんですかね?笑

ズバッと言いたいことを言ってくれるJJが気持ちよかったです。

 

そしてその会見が功を奏し、近隣住民から緑のSUVを所持しており、家から出てこない住民がいるとの通報が。

ホッチとモーガンが話を聞くと、庭いじりが趣味でキャンディという犬を飼っているとのことで、大ビンゴ。

急いでギデオンを呼びます。

 

ビリーの居場所

犯人を確信しており、一刻も早く救い出したいBAUに対し、きちんと手順を踏んでから捜査に移りたい地元警察のラセット

彼女は最初から最後までギデオンの捜査方針と気が合いませんでしたね💦

 

ギデオンはラセットの言葉を無視し、なんならBAUも置いてきぼりで一人犯人の家に乗り込みます。慌ててモーガンらも後に続きます。

こうやって焦るところはなんだかギデオンっぽくないなぁと思いました。

自分の子どもと重ねてしまったんでしょうか?

 

早々に犯人と思われる住人を確保しますが、肝心のビリーが見つかりません。

児童ポルノの山は見つかる一方、居た形跡すら見つからないのです。

それ見た事か、と言わんばかりにギデオンを見るラセットに悔しい気持ちでした。

 

しかし、流石はギデオン。箒についた埃を見つけ、断熱材であることを見抜きます。

そして、ビリーがいる場所が天井であることを突き止めるのです。

なぜ断熱材=天井なのかは全然分かりませんでした...これは常識なのか、はたまたアメリカでの常識なのか...

なんにせよ、ギデオンの行動力とひらめきのおかげでビリーを見つけることができたのです。

お守りを渡すギデオンが心優しいパパそのもので、なんだか心がほっこりしました。

 

ほっこりと言えば、その後自分のオフィスにビリーの写真を並べたシーン。

冒頭でガルシアが家族かと尋ねた大量の写真は、ギデオンがこれまで救ってきた人たちの写真だったのです。

これは力が湧いてきますよね...思わずじーんとしてしまいました。

 

ギデオンの贈り物

そのガルシアはなぜギデオンのオフィスを尋ねたのか。

それは、ギデオンが贈ったお花のお礼を言うためでした。

しかし、ギデオンの反応もおかしいし、そもそもギデオンはお花なんて気の利いた贈り物ができるタイプなのか...?と半信半疑だったのですが。

なんと、そのお花はホッチがギデオンを語って贈ったものだったのです。

「人は自分の重要さを知りたいものです」

あー!ホッチ!なんていい上司なんだ!!

 

ギデオンは前回ホッチに言われたMP3プレイヤーを贈ったそうですが、それを聞いたBAUの反応。笑

いや、私はお花よりも実用的なものを贈られたほうが喜ぶタイプなんですがね。笑

でも普通に考えて、上司が部下に送るなら、しかもガルシアの性格なら、そんな味気ないものよりも華やかなものの方が当然いいわけで。

やっぱり、ギデオンにお洒落な贈り物は無理だったみたいです。笑

それにしても、ガルシアはお花はあんなに喜んでいたのに、MP3プレイヤーについては一言も触れていませんでしたね...ギデオン可哀そう😂

 

格言

悪は常に平凡で人間的だ。我々と寝床と食卓を共にする。(W・Hオーデン)

Evil is unspectacular and always human. And shares our bed and eats at our table. (W.H.Auden)

 

1日が終わるまで仕事を評価するな。(E・ブラウニング)

Measure not the work until the day's out and the labor done. (Elixabeth Barrett Broening)

 

最後に

冒頭でも書きましたが、今回は目立ちたがり自信たっぷりな犯人ではなく、隠れたがり引っ込みがちな犯人で新鮮でした。

また、モーガンが性犯罪も様々だと父親に言う場面も心に残っています。

本当に多様な犯罪一つひとつをプロファイルにあてはめ、犯人を特定していく。改めて、BAUのかっこよさを痛感しましたね。

 

次はどんな事件をどう解決してくれるのか?楽しみですね!

そして、ギデオンの過去についても期待です。

 

では、お読みくださりありがとうございました!