海外ドラマ「クリミナル・マインド」シーズン1の第13話「毒物混入(Poison)」の感想です。
題名の通り、毒物による被害が多発し駆り出されるBAU。
どこで毒物は混入されたのか?犯人の狙いは?
毎度ながら犯人役の役者さんの演技が神がかっていて、とってもリアルです。
では、以下ネタバレあり感想です。
薬物をキメた父親?
車中で会話する父・フィッシャーとその息子。会話の内容からして離婚が決まった様子ですが、道路上の鹿に驚き急にハンドルを切るフィッシャー。
しかし、息子は鹿などいなかったと言います。
その後、その急ハンドル時にタイヤがパンクしてしまったためフィッシャーのみ車から降りて修理を始めますが、林の中の物音が気になる様子。
でもそのフィッシャーの様子がなんだかおかしいのです。風の音に以上に反応するというか、大袈裟なんですよね。
暗い林の中に誰かいるかも、という心理は分かりますし、ホラーやサスペンスっぽい状況ではあるんですけれど、息子はそんな父親を不思議そうに見ているんです。
と思っていたら、突然フィッシャーに襲い掛かる人物が!
フィッシャーも必死で抵抗。本当に人がいたのか...とハラハラしていますと、犯人の顔が見えます。なんと、近未来的なマスクを着用しているお化けのような顔なのです。
ここでやっと気づきました。フィッシャーは薬物による幻覚を見ているのだと。
しかし、そこで気になるのはなぜ息子は無事なのかということ。
一緒に食事をして薬物・毒物を口に入れてしまったのだとしたら息子も同じ症状にあんるはずでは?ということは、子どもは口にしないようなもの...タバコ!?という予想を立てたのですが...
予想外れもいいとこでしたね💦
毒物犯の狙い
次の日、傷だらけの息子と錯乱状態のフィッシャーが発見され病院に搬送されます。そして似たような症状が6人もいたのだとか。
彼らはLSDによる幻覚症状を見ていたことが分かり、BAUは毒物犯人を追うことに。
プロファイルによると、複数人を狙う毒物犯は4タイプ。
①政治や宗教がらみの確信犯タイプ
②商品に毒物を入れる恐喝犯タイプ
③若者に多いイタズラ犯タイプ
④個人的な恨みを晴らす復讐犯タイプ
そして、復讐犯だとしたらテストを繰り返して本番に臨むのだというのです。
もしこれがテストだったら...これよりも大規模な本番があるということ。恐ろしすぎます。
被害者を調べていくうちに、ロヒプノールという中枢神経抑制剤も混入されていたことが判明。
これにより記憶喪失が起きているため、被害者はどこで毒物を摂取したのか誰も覚えていないのです。
しかし、被害者らを見かけたというカフェの店員がダニーという男子の存在を明かします。
ダニーがイタズラで客に毒物を盛ったのかもと考え、ダニーの彼女サマンサに事情聴取をするエル。
しかし、そのサマンサには暴行を受けた痕があったのです。
怪しいダニーを連行し署で話を聞きますが、サマンサの様子がおかしくなったのは事を終えてからだと主張。しかも、薬は合意の下で使うから楽しいのであって、黙って使うことなど面白くないと言うのです。
この発言にはちょっとびっくりですが...薬を使う時点で共感はできないですし、理由が理由なので褒められたものではないですけど合意じゃなきゃ使わないという姿勢はいいヤツだなぁと思いました。ただ、サマンサはダニーのどこがいいのか理解に苦しみますが💦
何にせよ、ダニーが嘘をついている様子もなく、カフェではない場所でサマンサもまた毒物を摂取してしまっていたのだとBAUは結論付けます。
そして、ここまでの時点で一旦犯人像を絞り込むBAU。
LSDで幻覚を見させ、ロヒプノールで忘れさせた犯人は35~50歳の男性で、社会から正当な評価を得ていないと感じている。自分が不当だと感じる現実を変えたいと思って犯行に及んでいるのです。
つまり、現状に不満を持っている復讐タイプで、今回の被害はただのテスト。
テストでこんなに大規模なのに、本番があるだなんて恐ろしいですよね...というかテストの時点でこんなに被害が出ていて大事になっているのだから、本番前に捕まってしまうかも、という心理は働かないのですね。
こういう犯人は絶対的な自信があるのでしょうか?うーん、プロファイルって難しい...
銀行で毒物被害?
病院での重症患者、リン・デンプシーはボツリヌス菌が原因で会話もままならず死亡。しかし、「ふ...と...」と言いながら死んだ彼女は何かを知っているはずだとしてその周辺を調べることに。
一方、カフェ向かいの銀行が本当の毒物摂取場所だったのではないかと思ったモーガンとエルは防犯カメラを注視。
すると、被害者らが飴を持ち帰る様子とともに、飴を混入させているリンの姿もばっちり映っていたのです。
つまり、リンは共犯者であり、用済みになった彼女は犯人によって殺されたのです。
しかし、ここで私は疑問に感じました。
飴が毒物だったとして、なぜフィッシャーの息子は無事だったのでしょう?
飴なんて大人よりも子ども方が舐めそうじゃありません?フィッシャーが舐めず息子が舐めるということはあっても、その逆なんてあるのでしょうか。
飴が原因というのはミスリードで、窓口とかに毒物が塗ってあり、皮膚から毒物を摂取してしまったのでは、と考えました。
結果、半分あっていて半分的外れでしたね💦
リンは製薬会社の重役秘書で、犯人は薬物を容易に作れる・入手できる製薬会社の人物であると断定。
そして、犯人の狙いは自分をリストラなどした職場の人間を殺すことであると判断します。
そこでガルシアが活躍!!飴の銀行に融資を依頼したリンと同じタイミングで老化防止の新薬の特許を申請した男性がいましたが、先に製薬会社が特許を取得していたのだというのです。
この男性が会社に恨みを持っているのは一目瞭然。犯人はこの男性・ヒルであると結論付け、逮捕に向かいます。
犯人の真の狙い
ヒルはモーガンにあっさりと捕まり、大人しく事情聴取を受けます。(サングラスとモーガンってなんでこんなに相性がいいんでしょう...かっこよすぎる。)
しかし自殺も図らずに投降するその様子が職場殺人犯のプロファイルと一致しないことに疑問を抱くギデオンとホッチ。
しかも、次の毒物混入場所は職場のパーティで提供されるパンチボウルだと自白するのです。
やはり違和感を覚える2人のもとにやってきたのは...我らがリード!!
リード!!!ここのところ大活躍しかしていない!!当初はお荷物みたいな描かれ方をしていたのに、もう欠かせない人物です。
そんなリードは、モーガンらが見つけた防犯カメラの映像を見直していて、リンの行動に再注目。
本命の毒物は、飴ではなく封筒だったのです。飴は捜査をかく乱させるためのロヒプノールのように、ただのダミー。
実査には、封筒の糊代に致死量1000分の1ミリグラムという微量のボツリヌス菌が塗ってあったのです。
いやー、リード凄すぎる!!!もう新人だなんて言わせません!!
聞き出す前に死んでしまったヒルでしたが、リードのおかげで本当の狙いは重役が集まる研修会であると気づき、キャンプ場に急行するBAU。
先に駆け付けさせていた救急隊により、なんとか命の無事を確保することができました。
本当によかった...!ロヒプノールも飴も、そしてカフェもすべてミスリードだったなんて、とても面白かったです。
ただ、これだけは言わせてください。
え、みんな封筒の糊代舐めるんですか!?JJも舐めようとしていましたけど!?
アメリカ人はそういうものなの!?それとも舐めてほしくないの私だけ??
そんなところに毒が!という意外性はとても良かったんですけど、そんなに何人もそこ舐めるかなぁ...と思ってしまいました。
格言
食べ物は相手によっては毒となる。(ルクレティウス)
What is food to one is to others bitter poison. (Lucretious)
復讐の旅に出る前に墓穴を2つ掘れ。(孔子)
Before you embark on a journey of revenge, dig two graves. (Confucius)
最後に
今回もまたリードが大活躍で、とても良かったですよね~
そして今回はギデオンがおとなしめでしたかね?
しかしJJがここのところ目立ってきていてチームの一員感が出ているのが良かったです。
そして最後気になったのは、やっぱりホッチの過去ですよねぇ。
弁護士資格があるホッチ、なぜBAUに入ったのかとJJに問われ、未然に犯罪を防ぎたいからだと答えておりました。
うーん、やはりまだ触れられていない何かがありそうですよね。
あっという間にシーズン1も後半戦。ホッチにしろギデオンにしろまだまだ語られていない部分も多く今後の展開が気になるところです。
では、お読みくださりありがとうございました!