たーこいずの宝箱

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クリミナル・マインド1-16「虐殺の儀式」感想

海外ドラマ「クリミナル・マインド」シーズン1第16話「虐殺の儀式(The Tribe)」の感想です。

今回は先住民が事件にかかわるお話で、スーパーな観察眼を持つ人物が登場!

そしてなんと、ホッチの弟も登場!!

 

では、以下ネタバレあり感想です。

 

謎のイケメン登場

ガルシアがとっても可愛かった冒頭シーン。イケメンを発見し声をかけたくてうずうずしている様子がありありと伝わってきましたね。

いやぁ本当にイケメンだったので気持ちは分かる。

 

そのイケメンはなんとモーガンの知り合いらしく、親しげに喋る様子にびっくりしていたガルシアがこれまた可愛かった。

そんなイケメン君はショーンという名前で、なんとホッチの弟。

父や兄と同じく法の道へ進むべくロースクールに通うはずだったけれど、料理人になることにしたとホッチに伝えにきたのです。

 

引きとめるホッチに我を通すショーン。JJじゃないですけど、この頭固い感じはやっぱり兄弟って感じですねぇ。

そしてそんな兄弟は...という話は最後にとっておきましょう。

 

虐殺事件は先住民の儀式?

テラメッサという場所で起きた大学生5人が殺害された事件。抵抗した傷はなく、1人は串刺しとなっていましたが、縄で縛られた形跡はなく拷問とは考え難い状況。

しかも、失血死を避けるため首周りを残し生きたまま皮を剥ぐという凶行ぶり。

この状況に、リードは先住民の儀式であると考えます。

 

地元警察から開拓する前はアパッチという先住民族の土地であったという情報を入手し、ガルシアがデモや反対運動があったことを突き止めます。そのうち、父親が1973年の占拠事件で射殺されたというジョン・ブラックウルフに着目

重要人物として彼を探そうとしますが、なんと彼自身が居留地の警察だったのです。

 

アパッチの男

ブラックウルフに会いにいくと、彼は小学校でアパッチの文化を教えている最中。

ブラックウルフが子どもに質問するたび、子どもより先に答えをつぶやくリードがぽいですよね。子どもの回答権まで奪っちゃうのもらしさ全開。

知ってるよ!って言いたかったんだよね、分かるぞ。ホッチの冷静な突っ込みが笑えました。本当にいいメンバー。

 

写真を見てもよくわからないということで、実際に現場へ一緒に行くことになりますが、その道中ですでにブラックウルフの凄さが判明。

6メートル以内なら銃は不要と、ナイフだけを持っていたり、ホッチが右足に銃を隠していることもすぐに見抜いたりと優秀ぶりを発揮。

 

現場ではさらっと見ただけで連れ去られた被害者がいることにも気づきます。ギデオンすごい!!と思っていましたが、引けを取らない凄さです。

しかも、その被害者が女性であることだけでなく、靴のサイズや体重まで分かってしまうんだから凄い。ここまでくるとギデオン以上な気がします。

さらに、儀式はアパッチのものではなく、他の部族のものでもないことに言及。本物の先住民の犯行ではないと結論付けました。

この点に関しては、後程リードも言及していましたよね。本当の部族なら他の宗教の儀式を混ぜるはずがない、よって部族には詳しいが理解はしていない者の犯行であると。

 

犯人の数については、複数人の犯行であるというくらいしかBAUは見出せませんでしたが、ブラックウルフは少なくとも8人はいると見抜きます。

しかも、2人は女性を誘拐、残り6人は一列で西から走ってきたというのです。先住民、凄い...ホッチは土のプロファイラーだと言っていましたが、まさにですね。

こういう生活の知恵的なところカッコいいです。

 

そんなブラックウルフはアパッチであることに誇りを持っている様子で、アパッチは勇ましさで優位を示し、必要がない限り殺しはしないこと、殺しは愚かさと弱さの証であることをホッチに伝えます。

「血は血を呼び、命と資源を無駄にする」というセリフは心に響きました。他にも素敵な考え方の続出で、アパッチ、そしてブラックウルフのことが好きになってしまいました。その考え方をいつまでも伝承してほしいですね。

 

そんなブラックウルフを疑うことはやめ、捜査に協力してもらうことに。

 

新たな容疑者たち

そうなると、次なる容疑者は誰なのか。エルは誘拐が政治テロリストの特徴であることを指摘。

そして、開発で儲けようとしているADU(アメリカ防衛組合)という組織、そしてその創設者ミントンに目をつけます。

しかし、そんなミントンはアリバイがあったうえに、次の犠牲者となってしまうのです。

 

その一方、ガルシアが現場に残された指紋から誘拐された女性を特定。女性はイングリットという名前で、彼女の父親に接触することに。

しかし、疎遠だったという父親は捜索願を出しておらず、自責の念も感じられません。

その態度に疑問を感じたBAUは父親自身が犯人では、という考えを持ちつつ、ひとまずニュースに出てもらうことに。

 

すると、なんとニュースを見た犯人から連絡があったのです。しかも、「父親には話すな」という条件付きで。BAUの予想通り、父親が誘拐の主犯だったのです。

大人しく捕まえられた犯人を取り調べると、父親に誘拐を頼まれただけで殺人事件には全く関与していないとのこと。

殺人事件が起きていたとはいえニュースを見ただけでびびって通報するような男たちに依頼するなんて、父親もぬかりましたよね。まあ、だからこそ犯罪慣れしていない普通の父親なのでしょうが。

それにしても、何で脅されていたのかは分かりませんが実行犯たちの小物感...笑

 

その一方、リードが入院しているイングリッドに会いに行きますが、彼女は自分の名前と社会保障番号しか言いません。

ガルシア情報によると、イングリッドは成績優秀ながら突然大学を辞め、連絡もなくなったとのこと。父親ともあまり会話をしていなかったとのことでしたし、何かトラブルに巻き込まれていそうです。

そう言われてみれば、エルが車からイングリッドを助け出した際の表情が違和感ありましたもんね。助かった、とか怖かった、とかの感情が表に出ていない、無の表情でしたもん。

 

その情報を得たホッチが父親の通話履歴を調べると、精神科医に電話した形跡が。なんと、彼女はカルト信者になっていたのです。

そのことを指摘された父親は、イングリッドは父親のことを"侵入者"と呼び、"グランドファーザー"という人物からその教えを学び、意味不明な言葉も発していると証言。

 

その情報から犯人はカルトのリーダーで知能レベルが高く、アパッチの儀式に強い興味を持つ虐待被経験者であるとプロファイル。

アパッチであるブラックウルフならイングリッドも会話をするのでは、という考えから事件現場に彼女を連れて行くと、案の定すらすらと会話をします。

その会話からアパッチの言葉を間違った理解で使っていることが判明。自分の出自に、文化に誇りを持つブラックウルフは理解してもいない人間がアパッチを語ることに怒りをぶちまけながら諭します。

この篤さ、やっぱり好きだなぁ。自分のことを、自分の大切にしていることをこんなにも大切にできるなんて素晴らしいと思います。

 

その会話から"デッドランド"という場所を聞き出すことに成功し、ここが拠点であると予想。

さらに、先住民文化のゼミでイングリッドと一緒だったジャクソン・キャリーという男を発見。彼のIQは189で自動車泥棒の服役中に宗教に目覚め、人を操るようになっていたというのです。

 

カルトは賃貸契約を結ばず廃墟に住み着くというギデオンの判断からカルトの拠点を発見。しかし、居たのはジャクソンだけで他のメンバーは狩りの途中だと言うのです。

ホッチが相手役となり、観客を用意したうえでジャクソンと話すのですが、ジャクソンの会話ぶりに怒ってしまったブラックウルフ。父親のことをバカにされ、ついに堪忍袋の緒が切れ、胸倉を掴みかかってしまいます。

流石にまずいと思ったホッチはブラックウルフを居留地に戻すことに。

胸倉を掴んじゃうことは褒められることじゃないですが、気持ちはとてもよく分かるだけにつらいです。

 

しかし、その一方でギデオンらは銃が盗まれたとの情報からADUに見せかけて居留地を襲うつもりであると予想。

確かに、儀式に見せかけて殺しているのに銃なんて不要ですもんね。こういうところに気が付くのが流石BAUです。

居留地にある小学校が危ういと感じ、ブラックウルフを居留地に連れていく途中だったホッチを向かわせます。

ここで2人が途中離脱したことが活かされるなんて!いやあ興奮しちゃいます。

 

2人で迎え撃て

ギデオンらは間に合わないため、2人でカルト集団を迎え撃つことに。まずは小学生たちを避難させ、倉庫のような暗闇で敵を待ち伏せします。

この時、「多くの道が同じ地へ導く、私を信じろ」とのブラックウルフの言葉により、銃は使わず警棒で戦うことに決めたホッチ。

不満げながらも、ブラックウルフの言葉を信じて従うホッチ、最高です。

 

ドアを開けたり、物音を立てたりして敵を誘い、次々と警棒で倒すホッチとブラックウルフ。この静かな戦いが手に汗握ります。

アメリカらしい銃の戦いはもちろんド派手で興奮するんですけど、こうやって飛び道具なしの戦いもやっぱりいいですよね。じわじわと来るハラハラ感がたまりません。

 

ブラックウルフが対峙していた1人がナイフを取り出したため仕方なくブラックウルフもナイフで対応。互いに満身創痍になりますが、なんとかブラックウルフが勝利。

しかし、勝利した直後に外から現れた敵2人が銃を構え、大ピンチに!

というところで、突如現れたホッチが銃で1人を射殺、もう1人はそれを見て降参しました。

救われた形になったブラックウルフが、銃を使わずにはいられないのか、と皮肉を言うのがもう素敵なバディです。こんなにいいキャラを、こんなにいいコンビを今回限りにするもはもったいない。どうか、今後も登場させてくれ...

 

解決したころにやって来たモーガンらが銃は使わなかったのか、とからかいますが、それに答えるブラックウルフとホッチのやりとりもまたいいんですよ。

4人は生け捕り、1人は射殺、1人は重傷でもう助からないとのことでしたが、殺すよりマシだと真顔で言うブラックウルフ、やっぱり最高だ。

そして、ホッチがモーガンにブラックウルフから教わった言葉を放つというのがもうたまりません。その時のブラックウルフの顔!

あぁ、レギュラーキャラとまでは言わないから準レギュラーにはしてもらえないだろうか。キャラや関係性が大好きな私としては、こういう個性が強いキャラとかバディ感が大好きなんですよ。これっきりなんて寂しすぎる。

 

兄弟喧嘩の結末

ではでは、お待たせいたしました。ホッチの兄弟喧嘩の続きです。

事件解決後、あるレストランに入ったホッチ。そこにいたのは、もちろん店員として働く弟・ショーンでした。

ショーンにはNYにいる知人の名刺を渡し、困ったら頼れと一言。ホッチは自分の決めた道ならと応援することに決めたのです。

「直感は大切だと父さんも言っていた」、これほどの応援文句はありますでしょうか。

 

ショーンはショーンで、とても満足そうながら餞別が知人の名刺であることをちょっとズレていると突っ込みます。こういうしんみりしないところが兄弟、って感じですよね。好き。

仲睦まじい姿が見られて私もほっこり幸せ気分になりました。

 

そしてお店で流れていた曲、なんか聞き覚えがあるな~と思ってシャザムしてみたのですが、やっぱり知っている曲でした。

ColdplayThe Scientistでしたね。これまたいい選曲です。

別れた恋人にもう一度やり直したいと謝りに行く歌ですが、喧嘩した仲直りをしにきたホッチと重なりあう部分がありますもんね。

この歌自体もともと好きだったので、ドラマ視聴後は思わずSpotifyで聞いてしまいました。うーん、やっぱりいい歌。

 

The Scientist - song by Coldplay | Spotify

 

格言

人は集団に支配されないよう常にもがく。(ニーチェ)

The individual has always had to struggle to keep from beging overwhelmed by the tribe. (Nietzshe)

 

多くの道が同じ地へ導く。(アパッチ)

You can take many paths to get to the same place. (An Old Apache)

 

最後に

いやーカルトって怖いんですねぇ。あんな風になってしまうなんて。

これまで成績優秀、真面目だった子が大学に入って目標を失うことでハマりやすい、と聞いたことがありましたが、イングリッドもその一例だったということでしょうか。

うーん、恐ろしいです。

 

そして何度でも言わせてください。ブラックウルフが最高すぎました。

これっきりなんて思いたくないので、再登場を願っています。

 

では、お読みくださりありがとうございました!