たーこいずの宝箱

たーこいずの宝箱

大好きなものへの愛を綴るブログ

名探偵コナン(サンデー48号)FILE1081「遺志を継ぐ者」感想

2021/10/27発売のサンデー48号に掲載されている名探偵コナンFILE1081「遺志を継ぐ者」の感想です。

シリーズ第3話にして完結編。

誘拐犯を捕まえることができるのか?そして、安室さんと佐藤さん、高木刑事の関係性に進展はあるのか?

 

では、以下ネタバレあり感想です。



司令塔・コナン

犯人の追跡を断念した佐藤さんが戻ってきてから、アラン君の他にも友達が誘拐されていることを話すコナン。

私の予想通り、アラン君が誘拐された当時一緒に公園で遊んでいた友達でした。

その子は転校したユウジ君で、新住居地で捜索願を出されていたために誘拐事件とは無関係だと判断されていたと推理する安室さん。

 

アラン君から車の中でラジオの道路交通情報を聞いたという情報を聞き出し、車での移動時間は30分だと推理。

このままコナンはアラン君から情報を聞きながら居場所を推理し、安室さん・佐藤さん・高木刑事は3方向に分かれて捜索にあたることに。

佐藤さんはポアロから南西に、安室さんは南東に、高木刑事は北に車を走らせます。

 

アラン君が閉じ込められていたのはエレベーターのある部屋も人もいっぱいある建物という証言からマンションか団地だと推理するコナン。

また、エレベーターではいつも中の人に「上ですけど?」と言われ、上についたら「下りないですか?」と聞かれ、「忘れ物」「間違い」と嘘をついていたのだとか。ここから、灰原は監禁場所を悟られないように一度最上階に上がってから外出していたのだと推理。

エレベーターは5階までボタンがあり、窓は開かないけど朝日と夕陽が見え、建物の上で子どもが泳ぐ様子が見えていたとの証言から、コナンは朝日と夕陽が見えたことから角部屋で、3階建ての多い小学校の屋上プールが見える4階が監禁場所だと断言。

 

また、車中では窓から空と茶色のサイロが見えた、赤い旗にクロワッサンという言葉からコナンと灰原はトルコ国旗のある鳥矢町のギュゼルというお店が経路にあると推理。

ちなみに、このあたり全部フランス語の単語をコナンと灰原が翻訳しているんですよ。マロンは茶色、シロはサイロなどなど...コナンはまだしも灰原が異常な小学生だと安室さんにもバレちゃってますけど、大丈夫なのでしょうか。

 

そしてコナンが地図と照らし合わせ、監禁場所は鳥矢町3丁目2番地白美濃マンションの4階南側奥の部屋だと推理。

鳥矢町に1番近い高木刑事が現場へ向かうことに。

 

男になる高木

佐藤さんに無茶だけはしないでと釘を刺されますが、直後高木刑事は伊達さんの

お前を男にしてやるからよ!

という言葉を回想。いや、無茶する気しかしない...

でも、揺れる警視庁などでもそうですが佐藤さんの命令を嫌ですと断って行動を起こす強気な高木刑事が大好きなんです。

普段優しい男の人、というイメージがあるからこそ余計に、ここぞというところでみせてくれる高木刑事、いいですよねぇ。

今回もきっとそんな姿を見せてくれるのでは!?と期待しかなくページをめくる手が早くなりました。

 

マンションにつき、4階に到着した高木刑事はちょうどユウジ君がエレベーターに乗せられるところとすれ違いに。

階段を駆け下り、マンションから今まさに連れ出されそうになっているユウジ君に声をかけます。

アラン君は逃がしたがまだユウジ君が残っているため兄貴がいい手を考えてくれる、と言う犯人に対し、高木刑事はもう1年前に死んだと伝えます。

それを信じない犯人に対し、

ふかしてませんよ!僕が殴り殺したんですから...

とめっちゃ悪い顔をして言う高木刑事!!

高木刑事ってこんな顔するんですね!

そして殴りかかってきた犯人に対しファイティングポーズを構える高木刑事の背後には、伊達さんが。

あぁもうかっこよすぎます。

 

佐藤さんに看病されながら

今回ぐらいは...無茶させてくださいよ...

と言う高木刑事を見る佐藤さんの表情がたまらんのですよ。彼氏彼女オーラが溢れてる。

高木刑事の顔もなかなかひどくなってますが、犯人の顔も負けじとボコボコなのがいいです。あんまり武闘派な感じしないけど割と強いのかも?

 

その後、アラン君の兄ジャン君が伊達さんを信じて待っていたことを伝え、お礼として爪楊枝を渡してくれるよう高木刑事に託します。

死んだことは伝えず、渡しておくよと言う高木刑事の優しさがいいですよね。

 

安室さんと佐藤さん

安室さんが佐藤さんの車を見つめていることに佐藤さんが気づき、車がどうかしたかと聞きます。

安室さんはそれに同じ車種だと思ったと答え、佐藤さんは刑事だった父の御下がりだと回答。

佐藤さんは警察学校の卒業式を回想し本当にあったことがないかとダメ押しで聞きますが安室さんはまた記憶にないと言います。

 

これ、絶対安室さんは警察学校のとき車を見ていた女の子だと気づいてるだろうなぁと思って読んでました。

でも明確な言及がないし、もしかして本当に気づいていないのか...?と思ったり、逆にその回想は佐藤さんだけじゃなくて安室さんも同時に回想したんじゃ?と思ったりしていました。

 

しかし、ここで先生からの回答が!!

なんと、シェリーのひとりごとで言及してくれたのです(シェリーのひとりごととは、コナン通信社で本編掲載後1、2日後に公開される灰原(つまり先生)からの本誌へのコメントです。リンク→こなん通信社)。

左のサイドミラーの修理痕で分かったのね...

なるほど!!!ここで教官が預かっていた車を片側だけ傷だらけにした警察学校編のエピソードを盛り込んでくるんですね!

実は私、先生が監修しているとはいえスピンオフだし読まなくていいや~と思って本誌は読んでいなかったんですよ。

しかし単行本が発売される際、先生のQ&Aが載ると聞いてそれは読まなければ!!と購入を即決したのを覚えています。

話自体は普通に面白く、おっちゃんが警察学校の銃の授業で伝説になっていたりという小ネタがあって嬉しかったですが、あくまでスピンオフであって本誌には関わってこないだろうなぁと思っていたんです。

だからこそ、今回こうやって警察学校編の話が盛り込まれていたのはびっくりしましたし、やっぱり単なるスピンオフではなく先生監修なんだと改めて実感しました。

こうなると、軽ーくしか読んでいなかった警察学校編と先生のQ&A、もう一度じっくり読み込んでおくべきですね...萩原の姉ちゃんも登場したことですし。

 

というか今更ですけど、先生からエピソードへの言及が毎回いただけるなんてとても贅沢ですよね。どうぶつの森でも予告がありますし、なかなか珍しいことだと。

本当に先生のサービス精神には感謝です。

 

話を本誌に戻しまして、最後目暮警部が来て事件解決後のほのぼのとした空気の中安室さんは車で去っていくというのがいいですよね。

影で国を守る公安、まさしくゼロという感じです。

しかも、爪楊枝をくわえてニヤリと笑うのが最高です。

(ただ、安室さんってポアロのバイトに戻らなくていいんですかね?笑)

 

今回、高木刑事が伊達さんの部下だと確信し、佐藤さんが警察学校卒業式で見かけた女の子で教官が預かっていた車の子だと悟ったわけですが、今後何か展開があるのでしょうか?

来年の映画が高佐と警察学校組なので、やはり映画前に大きく動くんですかね?

佐藤さんが安室さんは警察学校出身だと気づいたとしても、安室さんとしては警察は辞めてアルバイトと探偵をしていると誤魔化せるわけですし、どう正体に迫っていくのか楽しみですね。

 

最後に

1年も誘拐されたままだったユウジ君もアラン君も無事で本当によかったですよね。

犯人が間抜けだったのであっさり解決しちゃいましたが、トラウマ級だと思うので2人はこれからも仲良く公園で遊べるといいなぁ。

 

次の連載は新年1号ということで、また約1か月の休載ですね。次はどうなるのか、楽しみです!

私としては、FBI連続札事件の続きのような、RUM編が来ることを願っています!コナンの大活躍が見たい~!

今回はコナンが司令塔で高木刑事も佐藤さんも安室さんもカッコよくてとてもバランスがよかったので、余計にそう思ってしまいます。

緋色のような、赤と黒のクラッシュのような、やっぱりコナンが組織に対峙している、コナンが中心となって戦っている様子が見たいです。

 

では最後までお読みくださりありがとうございました!