たーこいずの宝箱

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名探偵コナン(サンデー4・5合併号)FILE1084「ミッちゃんのお家」感想

2021/12/22発売のサンデー4・5合併号に掲載されている名探偵コナンFILE1084「ミッちゃんのお家」感想です。

 

シリーズ第3話、解決編。ミサオとヒロの過去が事件解決に絡んできて...

犯人やトリックが気になるのはもちろんのこと、ヒロについても気になる今回のエピソード、必見の解決編です。とても好きなエピソードになりました。

 

では、以下ネタバレあり感想です。



 

アリバイトリック

殺害現場に集まるコナンらと容疑者たち。

アリバイの無い人が犯人、ということでまずはアリバイを崩していきます。

花山泉太が従業員と会話していたのも、チャット飲み会をしていた星川鏡子がちゃんと会話に加わっていたことも確認済み。

つまり、アリバイがあるように見せかけていたのは中田由水だったのです。

 

コナンらが暴いたアリバイトリックは...

1.リングライトにバスタオルを被せて糸で縛ることで人の上半身のように見せ、窓の傍の机の上に置いたキャリーケースの上に乗せる。このとき、バスタオルのてっぺんをつまんでお団子を作る。

2.窓の真ん中のカーテンの付け根に糸をつけ、その糸をカーテンレールの端に引っ掛けながら垂らし、糸の先にスマホ①を結びつける

3.スマホ①をバイブにしたら棚の上の落ちそうで落ちないギリギリのところに設置。このとき、カーテンは閉めて糸をピンと張る。

4.犯行後、スマホ②でスマホ①に電話。するとバイブで落ちたスマホにカーテンが引っ張られるため。人型のバスタオルが現れる。

 

はかりごとを帷幄の中に運らし...勝ちを千里の外に決す...

孔明は陣の中で計略を巡らしかるか千里先の兵を操って勝利を得ている」、つまり駐車場という遠く離れた場所からトリックを完成させたということ。

 

ここのシーンの、

キター!!劉備の名言!!

と興奮する蘭とっても可愛くないですか?

蘭は三国志に詳しくて大好きだと思うので、もしかしたらいつも、高明が故事成語を言うたびに興奮していたのかも。

あれ言うかな?うわーそっちか!とか、内心ひとりで楽しんでいたのかも...と思うと蘭可愛すぎる。

 

隠された凶器

アリバイを見破られた中田は、凶器はどこなのかと逆ギレ。

そんな中田に対し敢ちゃんの指示で由衣さんはお団子を下します。

フサッと髪をなびかせる由衣さん美しい...蘭も黒髪で髪の毛が長いですが、やっぱり蘭とは違った大人の女の魅力を感じますね。

しかも普段髪の毛をまとめているので、下した時のギャップがたまりません。

 

敢ちゃんは、お団子にするには由衣さんほどの髪の長さが必要なのに、中田にはそれほどの髪の長さがないと指摘します。

ここで容疑者らが持っていた温泉旅行の写真が生きてくるんですね...わざわざ2人に燃せてもらっていたので不自然だと気づくべきでした。

しかも、床に落ちた写真を拾う時の態勢が不自然だと指摘し、そのお団子の中に凶器を隠しているのだと見抜きます。

 

しゃがむときの態勢にはまったく気が付きませんでした。確かに言われてみれば変な拾い方ですもんね。

いやぁすごい。というか、まず私はこの推理を聞いていて、敢ちゃんは由衣さんの下した髪を頻繁に見ているのか...!?と一人興奮してしまいました。

だって、お団子にするにはある程度の長さが必要で、由衣さんはそれだけの髪を持っていると知っているわけで。

幼馴染とはいえそんな事情まで知っているものですかね?絶対恋人同士じゃん??

いや、青山ワールドの幼馴染は距離感おかしいからな...今後の進展に期待です。

 

話を事件に戻しまして、お団子に隠されていた凶器はなんとリストウエイト

そんな重い物を髪の毛に隠していたなんて...首が痛くならないのかな。

凶器を捨てなかった理由は、中田らが5年前に助けた千津がくれたものだったから。

中田の動機は千津だったのです。

 

犯行の動機

動画では千津を助けた直後に車が落ちていましたが、実際は助けた千津が泣きじゃくっていたためバンの中でしばらくの間落ち着かせていたのだとか。

このカットされた部分を別角度から撮った動画が存在し、それを以前千津が亡くなった月島のPCから見つけてしまったのです。

その動画では、救急車が来ると同時に助けたほうが奇跡の救出劇を演出でき、バズると目論む月島と、そう言われてとまどう花山と星川が映っていたのです。

 

千津はこの動画をネットに流してやる、というメッセージとともに中田に送信。

中田が問い詰めると、動画をネットに流そうとした千津と月島が争い階段から千津が転落したことを白状したのです。

そこで、ばらされたくなければ2人で会って交渉しよう、と駐車場に月島を呼び出し、犯行に及んだのです。

 

私はてっきり中田がヤラセ動画を撮った人で、千津を危険な目にさらした中田が許せなくて月島が中田を責めていたところ、中田に殺されたんだと思っていましたが、真逆でしたね。

本当の悪者は月島だった...ごめんよ中田。

それにしても、YouTuberが容疑者だったり、ヤラセ動画が犯行理由になったりとコナンもどんどん現代化していますよね。

どんどん新しいものを吸収してアリバイトリックに活用したり、それを動機に犯行をt喰ってしまったりする先生本当にすごいです。

 

リストウエイトを使わなければバレなかったとつぶやく中田に対し、ダイイングメッセージの解説をする高明。

口が口、腕時計とベルトのバックルが日、足が×、を表しており、そこに県境の縦線を入れると中田由水、となるのです。

足以外は全く分かりませんでしたが、月島の謎ポーズはバックルを示したかったんですね!やっと理解しました。

県境に腕を持ってきたくて、なるほどねぇ。いやー、今回のミステリーはヒントが豊富に散りばめられていて、様々な角度から推理することができてとても面白かったです。

 

ミサオの家

「ミサオの家」がダイイングメッセージにつながる、というのは「入り口」を縦にして県境の線を引くと「ミサオ」になるから、というのは私の予想通りでした。

これを幼少期に思いつくヒロ、頭良すぎじゃないですか?やっぱり高明と似てるわ...流石兄弟です。

 

5、6年前に家で待っていて、というハガキがきたものの誰も訪ねてこなかったことを思い出すミサオ。

待っていて、というのは秘密基地の方だったと気づいた高明はミサオに案内させます。「入り口」を縦にして「ミサオ」にすると、現れたのは

ボクもケイサツカンになったよ!ミッちゃん ヒロミツ

というメッセージ。

ヒロはきちんとミサオに報告しに来ていたのです...泣ける...

ミサオもメッセージを見て、幼少期を思い出し、目に涙を浮かべます。

 

敢ちゃんは何かを察し、由衣さんに別の髪形にすればと話題を変えてさりげなく高明とミサオを2人にするというナイスアシスト。流石できる男。

小五郎にショートを提案されて心底嫌そうな由衣さんが可愛い。笑

その横で高明とミサオを見て満足げな敢ちゃんがもうかっこよすぎるんですよ。

敢ちゃんも高明とヒロのことは詳しく知らないでしょうに、深く聞くことはなく察して身を引く、めちゃめちゃスマートすぎやしませんか。

長野組本当に好きだ...

 

2人になったミサオと高明。ミサオはなぜ警察官を辞めてしまったのか、と涙をためます。

そんなミサオに対し、ヒロは警察を辞めたのではなく、恐らく公安に配属になったから隠しているのだと教えます。

そして、

じゃあヒロちゃん今もどこかで...正義の味方をやってくれちゃってるんですね!!

と泣きながらにっこり笑顔になるミサオに対し、

ええ!やってくれちゃってると思います!

とミサオ語で返す高明。

いや泣ける...これはダメだ...めっちゃ切ないけど心があったまる、けど切ない...

 

私、ミサオには公安であったことすら隠すんじゃないかなと思っていたんです。だから亡くなっていることは教えなかったにせよ、公安であることを明かしたのはとても嬉しくてですね。

ミサオの嬉しそうな顔を見ていると余計にそう思えてしまって。良かったねミサオ。

特に、幼少期の無邪気なミサオを見た後だと余計にミサオの涙目は心にきますね。

いつもあんなに元気なミサオがこんなにも悲しんでいるんですよ、それだけでも泣けてくるのに、最後の高明の思いやりでもうダメですね。泣けます。

 

ミサオが真実を知る日はまだまだ先かもしれないし、もしかしたら知る日はこないのかもしれませんが、今回こうやって教えてもらえてよかったです。

そして、弟の幼少期を知ることができて、弟のことを思っている人に出会うことができて、高明も本当によかったなと。

もう、2人はこれから仲良くしたらいいよ...2人でヒロの話して幸せな時間を共有してくれちゃってよ...

とっても切ないけれど、温かくて、とても好きなエンディングでした。

 

最後に

今回のエピソードはミステリーとしても面白く、重大な事実が発覚するという意味でも面白く、そしてストーリーも切なくも温かいという最高過ぎるお話でしたね。

コナンらしさのある完成度の高いお話だったのでは?

当初長野組とミサオってどんなよ、高明とミサオがミスマッチすぎてどんな化学反応を起こすやら、と楽しみにしていましたが、いい意味で裏切られましたね。まさかこんな感情を抱く展開になるとは思ってもいませんでした。

本当に先生すごすぎです。

また早いうちにこの2人の絡みが見られたら、と思っております。

 

最後に、記事ではうまく取り上げられなかったけれど敢ちゃんが名言を言っていたのでそれを紹介して締めたいと思います。

鏡に映る花や水に映る月のように...完全犯罪なんざつかめそうでつかめねぇ...ただの幻に過ぎねぇんだからな...

 

では、お読みくださりありがとうございました!