たーこいずの宝箱

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大好きなものへの愛を綴るブログ

B'z「FRIENDSⅡ」について

B'zの「FRIENDSⅡ」というミニアルバム(コンセプトアルバム)について語っていきたいと思います。

 

以前、「FRIENDS」について語った記事をアップしてから早数か月...

ついに「FRIENDSⅢ」が発売されました!!

新曲なのになんだか懐かしい感じがする不思議な感覚で、しっかりとFRIENDSの血が流れているのに今までとはまた違った曲たちで、毎日毎日聴いては世界観に浸っております。配信ライブとても楽しみです(予約投稿なので視聴前に書いています)。

 

本当は発売前にⅡについての記事を書こうと思っていたのに、結局間に合いませんでした。すみません...

今すぐにでもⅢについての記事を書きたいくらいなのですが、やっぱりここは順番に書きたいなと思いましたので、まずはⅡについて語っていきたいと思います。

Ⅲについてもなるべく早めに記事にできたらと思っております...(いつになることやら)

 

以前書きました「FRIENDS」についての記事はこちら↓

turquoise2134.hatenablog.com

 

では、以下「FRIENDSⅡ」について順番に好きな部分などについて書き散らかしていきたいと思います。

曲の解釈については私個人が勝手にそう思っていることであり、間違っていることも多々あるかと思いますので、ご了承ください。

 

 

1. Friends Ⅱ

FRIENDSのFriendsと同じ曲なのに、楽器によって、アレンジによってこんなにも雰囲気が変わるものなんですね。

最初小さな音で、だんだん大きくギターの音が聞こえてくるのがいいです。

 

2. SNOW

これ本当に稲葉さん?という歌い方。特にサビはまるで別人みたいな歌声で、流石稲葉さんだな...とほれぼれしちゃいます。この曲の、このアルバムの、FRIENDSの雰囲気が漂うんですよ...

この歌い方がとても寂しくて冷たい印象を与えるので、SNOWという曲にぴったりな、暗くて寒くて孤独な冬をイメージさせます。

 

FRIENDSでも「僕の罪」でたばこが登場しましたが、この曲でもたばこが登場します。

たばこの灯りは 眠れぬこころ照らす

いや~この秒描写だけで一人寂しい男が目に浮かぶんですよ。本当に稲葉さんすごい。

一曲目にぴったりな静かで、でも力強いメロディが孤独感を増しますよね。

 

恐らく、恋人と別れた男が後悔している歌なんだと思います。

嘘をつかなかったことを後悔していることからして、何か恋人を怒らせるようなことをしてしまったのでしょうか。それを誤魔化せなかったから別れたと思っている。

いやいや、誤魔化そうとするな!笑

「偽りばかりで暮らしてた」というのも不穏なワードですよね。

付き合っていた日々が偽りだらけだったのか?

FRIENDSⅡはFRIENDSに比べて分かりにくい、直接的ではない描写が多いと思うので考えるのが楽しいです。

 

この曲のハイライトはやっぱり「踊れ 雪よ」以降ですよね。

つもれ この世の悲しみを全部 深く 深く埋めてしまえ

この歌詞大好きなんですよ~!振られた側の心理をうまく表していると思います。

"言葉がない"雪を"つもれ"と言うのがまたいいですよね。

最後、「埋めてしまえ」で盛り上がらずそのままスッと曲が終わるのが、孤独感を増していて好きです。

 

3. 傷心

恐らくこのアルバムで一番人気の曲、そして私もFRIENDSⅡで一番好きな曲、「傷心」ですね。もう題名からしてつらい。

曲調はこんなにもポップなのに、内容は全くポップじゃないんですよ。立ち直れないくらいにメンタルずたぼろな男の歌なんですよ。このギャップが好きです。

 

こわれるようなものに もう手は出さない せいぜい甘い時を堪能すればいじゃない

この歌詞ー!めちゃめちゃひん曲がってて大好きです。

そうなんですよ、別れた後ってもうこんなつらい思いするくらいなら恋なんてごめんだって思うし、街中のカップルを見ると、この中で最後まで幸せに続く人たちはどれくらいいるんだろうって考えちゃうんですよ。

私もたいがいネガティブかもしれない。笑

 

そしてネガティブな気持ちはここにも溢れていて、

退屈な毎日 それもまたよしとしよう、 だから だから 面倒臭い事情に巻き込まないでくれ

恋を面倒臭いと言ってのける、これがもうたまらない。私、FRIENDSⅡの中で一番共感できる歌はこの「傷心」かもしれないです。それくらいこの気持ちよく分かります。

 

でも、ただ後ろ向きなままこの曲が終わるんではなくて、最後にその後の展開が見えるところが流石稲葉さんだなぁと思います。

優しくしないで これ以上はどうかおねがい あの日のようにまた 自分がわからなくなるよ

いやもうこれ次の恋の予感始まってません!?これ以上優しくされたら好きになっちゃうからやめてくれ、ということですよね。もう恋はしたくなんだからほっといてくれってことですよね。

一瞬、希望を感じるんです。次の恋が始まるのかなって。

でも、これはFRIENDSワールドの曲なんだと思うと、きっとまた同じ結末になってしまうんだろうなと。成就する恋はFRIENDSらしくないので、やっぱりうまくいかなくて、もう恋なんてまっぴらだと思ってしまうのでは...と勝手に心配しています。

 

4. BABY MOON

今までの歌とは一転、落ち着いた曲調とささやくような歌い方で一気にアダルティな香りが漂います。

オムニバスなFRIENDSⅡは流石B'z、それぞれの曲に個性があって全然違うんですよね。しかし統一感はあって、ちゃんと一つのアルバムになっているんです。すごいなぁ。

 

この歌は彼女が太陽で自分が月、つまり主人公には彼女しかいないけれど、彼女はその他大勢も同様に照らしている=見ているんですよね。主人公を特別視はしてくれない。

ちょっと悪い年上の女にたぶらかされている"青少年"の主人公、といったところでしょうか。

 

さみしい首都高 憑かれたように走れ いやいやでも 仕方なしでもいい部屋に入れて

とか、

今夜 ダメになりそう 他に行く所も特にない Ah こんな僕を見ても 君は可愛く笑っているだけでしょう

といった歌詞がね、二人の間の矢印の大きさの違いを見せつけますよね。

若者をこんな骨抜きにしちゃって、わっるい女だ...

 

最後の、

ああもうどうでもいい いっそ始めてしまおう

が滅亡への道みたいで私は心配だよ...(近所のおばさん感)

もうどうなってもいい、君がどう思っていてもいいから僕は君と一緒にいたい、この気持ちをぶつけたい、快楽に溺れたい、みたいなね...後先考えずに欲望に忠実な感じが"青少年"という感じで、でもその愚直さがいいんですよね。

幸せになれなさそうな予感がぷんぷんしていますが、主人公の健闘を祈ります(でもきっとFRIENDSで終わってしまうというお約束)。

 

5. sasanqua ~冬の陽

やっぱりFRIENDSには欠かせないインストルメンタル

出だしから途中で曲調が変わるのが好きです。

 

sasanquaとはサザンカ花言葉「困難に打ち勝つ」「ひたむきさ」「理想の恋」

理想の恋を追い求めている主人公たちばかりで、すっごくひたむきなんだけどでもそれは実らない恋なんです。現状を打ち負かすことはできないんですよ。

この逆説的な意味合いがね、いやもうFRIENDSの世界観にぴったりですよね...

 

6. ある密かな恋

楽しげな曲調のこの曲、一見(聞)すると幸せそうでFRIENDSっぽくないんですけど、よくよく歌詞を聞くと結構やばい内容で、流石FRIENDSという感じです。

ざっくり言ってしまうと、完全な片想いなのにちょっと勘違いしちゃってるストーカー系の歌です。笑

好きだった人が有名になったのか、それとも単にアイドル的な有名人を追っかけしているのか...おそらく後者ですね。

 

夢の中で また君とつきあえた

という出だしの歌詞からやばさのトップギア全開なんですよ。

"また"ということは、もう複数回そんな夢を見ているわけで。夢に見るってことは、現実でも相当妄想しているわけで。

それが脈ありの相手ならまだしも、その相手って"雑誌で見つけた人"なんですよ。

なのに「お互いずっと探し求めていた相手に会えたようなふたり」と言ってしまうやばさ。

 

そんな、言ってしまえば雲の上の存在なのに、

君が僕を誘惑するのは無意識じゃない わかっていてやってるにきまってる

と言い切ってしまうところがもう、思い込みってすごいな...と思いますね。ファンサを自分に向けてもらえたと思ってしまう(思いたくなる)オタクみたいな感情ですよね。

 

でも、主人公が全然卑屈じゃなくて"疲れた時でも君を思えば楽になる"とか、"君を想ってこの後ずっと生きていこうそれでいい"といったようにこの恋を前向きにとらえていることが救いですかね。いや、これがストーカーみたいで危ういのかもしれない。笑

FRIENDSらしい実らない恋にはこういう形もあるのだな、と改めてB'zの可能性の大きさを感じる一曲です。

 

7. きみをつれて

サックス(?)とピアノから始まり、ギターソロからのピアノソロで終わるという、アルバムの締めにぴったりな一曲。

曲調も、歌詞も、稲葉さんの歌い方も、なんだか哀愁漂う歌です。

 

行ってみたいよ 君をつれて 名前の無い場所に/カバンも持たずに

という歌詞、そして

もう一度だけ 君をつれて旅をしてみたい

という歌詞から、きっと恋の終わりを迎えようとしている男の人の歌なのかな、と思っています。

荷物もなく二人だけで、どこか遠くに行きたい、最後にもう一回だけ、なんて結末を迎える人そのものな気がしていて。

相手の人が違う人と結婚でもしてしまうのだろうか、とか考えちゃいます。

特に、

浮かれたようにはしゃぎ続け 禁断の果実をむさぼる そんな暮らし 長くはもたないね

という歌詞なんて、結婚前の遊びみたいな感じがしませんか?

将来のことなんて考えずにただひたすら快楽に溺れる、みたいな...

相手の人がご令嬢で許婚でもいたのかな...

 

いや、逆に自分がそういう立場にあるのかも。

だって、そうじゃなければ

人は過去に学び 前に進むはずだ 自分に言い聞かせて また転がろう きっとまだ楽しめる

なんて歌詞出てこない気もしますし。

この人また許されない恋、実らせることが出来ない恋をするつもりですよ...「いいかいこれは繰り返しじゃない」なんて言っていますが、きっとまた同じような結末を迎えてしまうのでは...

じゃなきゃこんなに切なげなギター、ピアノソロで曲が終わるはずないですもん。

上手くいかないのがFRIENDSなんですもん...どうしたってFRIENDSどまりなんです。

FRIENDS...切ねぇ...

 

最後に

ということで、オムニバス形式のFRIENDSⅡについて勝手な解釈で好きなポイントを書き散らかしてまいりました。

FRIENDSの記事でも書いたように、私はストーリー仕立てになっているFRIENDSの方が好きですが、オムニバスなFRIENDSⅡもやっぱり良さがありますよね。

一つのアルバムで様々な"FRIENDS"の物語が聴けるという豪華さ。

そして、曲ごとに稲葉さんの歌い方が異なるのも聞きごたえがあって贅沢で好きなポイントです。

 

この冬は、FRIENDSとFRIENDSⅡ、そしてFRIENDSⅢを永遠にリピートして過ごしたいと思います!

では、お読みくださりありがとうございました!

 

FRIENDS Ⅱ - Album by B'z | Spotify