たーこいずの宝箱

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名探偵コナン(サンデー20号)FILE1087「バカ共」感想

2022/2/2発売のサンデー20号に掲載されている名探偵コナンFILE1087「バカ共」の感想です。

 

シリーズ第3話にして解決編。犯人は誰なのか?

そして、高木と佐藤に初めて会った千速は?

これぞ殺人ラブコメでしたね!!

 

では、以外ネタバレあり感想です。



 

犯人は

帰りたがる容疑者らを前に、眠りの小五郎の推理ショーが始まります。

犯行は容疑者3人であれば誰でもできますが、被害者が犯人を名指ししているので特定は簡単だと言う小五郎ことコナン。

目暮警部に指示し、被害者の書いていた印象メモを折り目通りに折り曲げると、「篤実な人」が「ハン人な人」と読めるようになりました。

よって、犯人は蕪木ということに。

 

まさか折り目がヒントになっていたとは...

漢字のミスもそう読ませるためにわざとだったということで、咄嗟のことなのに被害者は頭の回転が速くてすごいですね。

 

そんな蕪木が犯人であるというのは蕪木の証言からも分かります。

トイレに行って髪の毛をセットし直していたと言っていたにもかかわらず、停電していたことを知らなかったのです。

そう、店員や重悟らが言っていた"アレ"とは、漏電していた古い倉庫の明かりを店員の誰かがつけてしまったとこによる停電のことでした。

スマホの明かりで探す」、「ムーディな演出」、「割れたグラスの場所が分からない」、「読書が中断された」のはすべて停電を指していたのです。

"アレ"が事件解決のヒントになって、それを知らない人が犯人なんだろうな、というところまでは発想が及んでましたが、停電までは思いつきませんでした。悔しい~!

 

蕪木はテーブルの下で潜んでいたために停電に気づかず、さらにはトイレから指紋のついた手袋が発見されたことにより犯人であると認めざるを得ない状況に。

蕪木は被害者が本名は鋤山有梨(すきやまあり)という結婚詐欺師で、兄を騙した挙句自殺に追い込んだために復讐として殺したのだとか。

鋤山は上等な革靴は靴底も革だから滑りやすいという特徴を活かし、水を撒いて転ぶ男を目につけていたそうです。

男を漁っていたという私の見当は大方間違いではありませんでしたね。笑

 

バカ共

自白した蕪木はナイフを掴み自殺しようとしますが、それを高木刑事が咄嗟に掴み、阻止します。

ナイフの刃の部分を掴んだ高木刑事の手からは血が...そんな高木刑事を見て千速は松田を思い浮かべます。

 

エスタンラリア―トで重悟が犯人をボコったので事なきを得ますが、千速は身を挺して犯人の自殺を防いだ高木刑事のネクタイを掴み、壁ドン。

お前...こうと決めたら後先考えずに突っ走るだろ...直感的に危険な矛先を自分に向けて...大切な何かを守り抜く...似てるんだよ...たった一人で死んじまったあのバカと...

そう千速に言われた高木刑事は、揺れる警視庁や命懸けの恋愛中継など自己犠牲の精神で解決してきた場面を思い浮かべます。

この名シーンしかない一コマ、贅沢すぎませんか!?高木刑事の人柄がありありと分かる贅沢な演出です。

いやこうやって改めて見ると、高木刑事って本当に危ういなぁ...そこが魅力なので難しいところなんですが。

アニオリキャラだったとは思えないほど設定がしっかりしたキャラクターです。流石先生。

 

至近距離で会話する千速と高木刑事に顔を赤らめた佐藤さんが仲裁に入ります。

この佐藤さんが可愛すぎるんですよ!そんな佐藤さんの慌てっぷりを見て高木刑事も頬を染めるというのがもうね、高佐の関係性が最高です。いや佐高と言うべきか?

そんな佐藤さんに向かって、

ホレてるなら離すなよ...こんなバカそうそういない...

と千速が言うのがまたいいんですよね~!

普通だったら、女がいるなら無茶するなとかって男側をいなすと思うんですよ。でもそうじゃなくて、自己犠牲に突っ走りがちな彼氏に惚れてる女側に目を離すなと忠告するなんて...もう最高です。

 

そしてパーティからの帰り道、重悟とバイクに二人乗りしながら千速が松田の過去について話します。

高木刑事に詰め寄ってたのはなぜか、と問うと松田と同じだったからだと言うのです。

高3の時、同級生の忍が彼氏に振られて死んでやるとナイフを首に当てていたところ、高1の松田がナイフを掴み、血を流して自殺未遂を防いだのだとか。

その方法を選んだ松田は、

血ィ見た方がわかるだろーがよ!自分がどんなにクソダセー事...やろうとしてたかってなァ!

と答えます。

その時の怪我のせいでインターハイのボクシングの試合を棒に振ってしまったのだとか。こんなところもなんだか高木刑事にそっくり...

 

とその時、千速は重悟がお腹から血を出していることに気づくのです。

前に被疑者からお腹を刺された時に縫った傷口がラリア―トで開いてしまったのだとか。

千速を家に届けるくらいは余裕だと言う重悟ですが、まさかここにも自己犠牲精神のある人が...確かに重悟も平気でナイフ掴みそうですもん。

もっとみんな自分を大切にしてくれ。

 

最後に

今回のサンデーの表紙、最高過ぎません?まるで本編のような構図。

もちろん本編を読む前に表紙を見るわけですが、まさかその組み合わせ!?こういう構図!?と驚きました。表紙から先生のラブコメっぷりが発揮されていて大変嬉しい限りです。

 

そしてもちろん本編もラブコメ節が炸裂!ザ、名探偵コナンというべきラブコメっぷり最高でした。

今回はちょっと事件のトリックに面白みが欠けるようにも感じましたが、前回は面白くて頭を使う事件でしたし、映画への前振りも兼ねていますので、ラブコメに全振りという感じで良かったように思います。

 

この本編を読むと、やっぱりハロウィンの花嫁は松田に間違えられた高木刑事がピンチに陥り、自分の身を挺して無茶するというストーリーですかね?

今度こそ、佐藤さんが死神から解放されますように。

 

では、お読みくださりありがとうございました!