海外ドラマ「クリミナル・マインド」シーズン2第2話「闇のネットオークション(P911)」感想です。
ここのところMCUばっかり見ていましたので更新が遅れてしまって申し訳ないです...
今更ドはまりしてしまっております。笑
こんなにも大人気な理由がわかりました。まだドラマ編は見れていないのでこれから見るのが楽しみです!
ということで、クリミナル・マインドの記事更新がのんびりになってしまう可能性大ですがお付き合いいただけましたら幸いです。
クリミナル・マインドのシーズン2第1話は後編でしたので、実質今話がシーズン2最初の話。
なかなかヘビーなお話でしたね。ガルシアの冗談が少なかったので余計シリアスな雰囲気が漂っていた気がします。
では、以下ネタバレあり感想です。
児童のネットオークション
男の子の様子を写した監視カメラの映像を見て、突如騒ぐ捜査官。
子どもを対象とした捜査官で、小児性愛者サイトに潜入捜査していたのです。
その映像に映っていた男の子は1年前サイトに登場した"ピーター"。本名さえも分からず、捜査が停滞していました。
今回、監視カメラの映像がアップされたのはピーターのネットオークションが開催されるからだったのです。
それに気づいた捜査官のケイティはすぐさまホッチに連絡し、BAUと合同捜査を行うことに。
ピーターを捜索するため騒がしいBAUに、なんと休業中のエルが。
あの事件から4か月休んでおり、休暇はあと1週間残っているのだとか。
あれから4か月後という設定だとは!
ショートカットになったエルは可愛いですが、一方"標準カット"のリードは真面目、というか地味な印象になってしまいましたねぇ。
前の髪型で、ワックスを着けずに下ろしている時がとても好きだったので残念です。
エルが「あなたらしい」と言いつつちょっと笑ってたのがツボでした。笑
何にせよ、エルが元気そうでなによりです。
小児性愛者は状況がそろったときにだけ犯行に及ぶ状況型と、髪の色や年齢など条件にあう子にだけ犯行に及ぶ選択型の2タイプあります。
今回ピーターを誘拐したHUGZ(ハグス)は選択型。
そんな彼が獲物をオークションに出すということは、子どもが大きくなってしまったので興味がなくなったのでは、と推理。
選択型は子どもに近い職業に就きやすいというのも特徴です。
MEHTEVAS
その時、新たな映像を発見。
その映像には新たな男の子が映っており、その男の子を辿ることでピーターの居場所を突き止めようとします。
が、なんと新たな男の子ケヴィンは、自ら映像を配信することでお金を稼いでいたのです。
ケヴィンの父は刑務所にいるため、自分1人で食べていくためにネット売春をしていたのだとか。
生きていくためとはいえ、とても悲しい事実ですね...
そんなケヴィンの体を一目見て、過去に酔った父親に暴力を振るわれていたことを瞬時に見抜いたギデオン。
自分にできることがある、人を救えるんだと言葉巧みに誘導し、ケヴィンにピーターの映像を送ってきたMEHTEVAS(メトヴァス)と会えるようセッティングさせます。
この一連のシーン、ケヴィンを利用してピーターへの手掛かりを掴もうとする思惑と、純粋にケヴィンを救おうという気持ちが錯綜していたように思います。
どちらかというとホッチは救おうとしていたのかな...いや、ギデオンの意図を瞬時に読み取って言葉を発したようにも見えますし。
モーガンは自ら売春行為を行っていたこと、加担していたことに怒っていましたね。とてもモーガンっぽいです。
まんまとケヴィンの誘いに乗ったMEHTEVASは小学校前を指定。
そこに現れたのはなんと...小学校の校長先生!!
まじかよ!選択型は子どもに近い職に就くとの前情報があったとはいえ、ダイレクトに先生くるとは思わないじゃないですか。
しかも落ち合う場所で学校を指定するって、危機管理能力のなさ...というかもう売春できる!っていう嬉しさで待ちきれなかったんでしょうね。きもい。
自分は売春された子どもを守ろうとしていただけだ、と主張し売春なんてしていないと言い張る校長。
そんな態度にモーガンはイライラしてしまい、しまいにはギデオンに取り調べ担当から校長室の捜索に回される羽目に。
今回、モーガンはいつもに増して正義感があるというか、犯人を許さないという気持ちが前面に出ていましたよね。
新犯人を捕まえる時も乱暴でしたし。
そこがモーガンらしくていいんですけど、それにしてもいつもより強い気がしました。
もしかして、過去にそれで救えなかった被害者がいたとか...?それか同級生とか身近な人がそういう目にあっていたとか...?何かありそうで気になります。
そんなモーガンはリードとエルの校長室捜索に参入。
エルの見つけたパソコンはパスワードがかかっており、そのパスワードを天才だろ、とリードに解かせようとするモーガン。
リードはしばし悩みますが、何度も口にする校長の「彼らを救おうとしていたんだ」という言葉で閃きます。
MEHTEVASはSAVETHEM、つまりSAVE THEM、彼らを救え、を逆さに読んでいたのです。
これには驚きました。
メトヴァスってなんだか呼びにくい名前だなぁと思っていましたが、まさか逆さ読みだったとは。
そして本心から「彼らを救いたい」と思っていたのだと悟らされましたね。いやもうびっくりです。
エルの「救うのにセックスはいらない」という冷たい言葉が校長を突き刺していました。いや本当にそうなんですよ...
リードがパスワード解除したパソコンから売春の証拠がたんまり出てきたのでしょうね、校長はとたんに大人しくなりましたし、BAUはしばし言葉を失っていました。
そのパソコン画面を視聴者に見せなかったのは賢明ですよね。
校長は8,000ドルでピーターを落札しようとしており、連絡コードを伝えることで「商品を検品に行く」手はずになっていました。
商品を検品という言葉がもうつらいです。
そして8,000ドルて...もう考えられません。
校長はBAUに指示されるがままオークション主催者であるアン・チャイルドに連絡。
アン・チャイルドははじめ信じて返信しようとしますが、ちょうどその時、テレビニュースで校長が逮捕されたことが報じられたのです。
もちろん、小児性愛が原因で捕まったこともレポーターが伝え、さらにはFBIが売春を取り締まるべく動いているとまで報道します。
それを見た犯人は警戒し、サイトを閉鎖。
やりとりしていたギデオンらも、オフィスで映像解析していたガルシアも中断させられてしまいます。
ピーターの本名
ケヴィンや校長に接触していたギデオンらの一方、ガルシアとJJはオークションにかけられていた映像を解析していました。
1年前は普通の部屋だったのに今はドアがない奇妙な部屋になっていること、少年団のシャツを着ていることなどが判明。
しかしサイトが閉じられてしまい、映像が見られなくなってしまいます。
それどころか、オークションを中断しピーターを売ってしまう、最悪の場合殺してしまう可能性も出てきました。
それを防ぐべく活躍したのはJJ。
FBIが捜査しているのはヴァージニアで、茶髪の12歳だというフェイクニュースを知り合いの記者に流させることで、真の目的を隠すことに成功させるのです。
このJJの時間稼ぎにより、オークションは再開。残り1時間の猶予が与えられます。
復活した映像からそのシャツを分析することにより、ガルシアはマウント・プレザントという少年団に所属していたことをつきとめます。
その情報を元に、ギデオンらは二手に分かれ、近くの教会と小学校へ聞き込みに。
そして、ピーターはチャーリー・スパークスという名前で小学校に通っていたこと、父が迎えにきたため転校したこと、少年団は団員減少により解散していたもののピーターはそのメンバーであったことが判明。
チャーリーですら偽名であり、その父親というのが犯人であると確信するのです。
しかし、タイムリミットを迎えてしまいます。
諦めモードに包まれるなか、リードはもう一度考えてみよう、と状況を整理。
そもそも、犯人は子どもを学校や少年団に入れていたにもかかわらず、突如独房のような窓もドアもない部屋に入れたなんて妙だと気が付くのです。
それに対しギデオンは「恐怖」が原因であると気づきます。
捜査の手が迫った、つまり1年前ケイティが面接した人の中に犯人がおり、それをきっかけに犯人は行動を変えたというのです。
パスワードもそうですし、過去の事件でもそうですけど、土壇場のリード強くないですか?みんなが諦めていても冷静で考えることを止めない、そしてちゃんと閃くリードかっこいいです。
ケイティが1年前面接した人の中で近くに住んでいて犯行が可能なのは2人。そのうちケイティが犯行に及ぶのはM・アールソンだと判断。
急いでアールソンの家に向かいます。
ここ、ケイティが昔面接した人の中にいるから犯人の行動が変わったというのは納得なのですが、2人に絞られてから犯人を特定する理由がなかったのが残念でした。
もう1人の方には無理、と言っていましたが、え、なんで?と思ってしまいました。
他の人たちは死んでるとか服役中とか納得の理由だったので余計に...
今回は推理という感じではありませんでしたね。
アールソンの家に行くと、ちょうど犯人がピーターを運ぼうとしている最中でした。
モーガンがすぐさまとりおさえ、ケイティらがアタッシュケースに詰め込まれたピーターを救い出します。
ケースを開けられたピーターが「お父さん!」と叫んで助けを求めたのがつらすぎました。
犯人を、怖い目にあわせた張本人を、父親だと思い込み、その人に助けを求めるなんて...
ケイティらのなんとも言えない悔しい、悲しい気持ちのにじみ出た顔が余計につらかったです。
ピーターの本名はダスティンで、本当の母親が息子に会えたのは本当に良かったです。
1歳のときに誘拐されて、母親のことも覚えていないなんて...つらいなんて言葉ではお母さんの心情を表せません。
混乱させるから母親だとは言わないで、と言われてしまうのもさらに切ない。
しかし、ダスティンの大切にしていた兵隊のおもちゃ、ジャックを紹介してもらい、少し打ち解けたように喋る姿に少し希望が持てました。
格言
子どもの扱いで社会のモラルが分かる。(ボンヘッファー)
The test of the morality of a society is what it does for its children. (Bonhoeffer)
最後に
ケイティの「どこで区切って次の子に移るか」「どこまでやれば精一杯と言えるの」「そんな決定権ある?」という言葉がぐさぐさと心を刺しましたね。
全員を救うなんて無理な話で、どこかで線引きしていかなければなりません。
でもその線引きは誰がどの権限で行うのか?誰にも命を選別する権利はないはず。
だからこそ、ケイティの葛藤が苦しかったです。
最後、ホッチに少し離れることを勧められても、無理だと言っていたのが印象的でした。
子どもが相手、というのがまた余計につらい部分ですよね。
では、お読みくださりありがとうございました!