2022/3/16発売の週刊少年サンデーに掲載されている名探偵コナンFILE1090「扉の先の真実」感想です。
シリーズ第3話にして解決編。半開きの扉の向こうで亡くなっていた株本さんの死の真相は...?仁香さんの自殺の真相は...?
そして気になるのは伊織さんに隠された秘密!
まさかすぎてもう衝撃でした。
では、以下ネタバレあり感想です。
簡単に作れる密室もどき
毒を飲んで亡くなった株本さんは半開きのドアの前で倒れており、亡くなる15分前に様子を見に行った際はペットボトルも毒の瓶もありませんでした。
ドアからはシャツの端が見えていたし、密室なのだから自殺だと主張する3人。
それに対し、何やら買い物してきたコナンと平次は実験を始めます。
まずは買ってきたピザの中央部分を三角に細長く切り取ることで、株本は皆に隠れてこっそりピザを食べることができたと言うのです。
そして、普段から株本がそうやって切り取って食べていたことを知っていれば、ピザの中央部分に睡眠薬を仕込むことも可能。
よって台所にピザを運んだ3人なら誰でも睡眠薬を盛ることができたのです。
ピザを一切れ食べてもバレない切り方があったなんて!
しかも細長く切るので普段の一切れより大きくなるのでは?笑
これはぜひバレないのかを家で試してみなければ...そしてこっそり食べちゃお。笑
密室トリックの方は、床とドアストッパーの隙間にスーパーボールをかませることで扉が動かないよう仕組んでいたのです。
これは床と扉とドアストッパーで摩擦が起きるため動かなくなるようで、少し引けばすぐ開くようになることから、扉のすぐ側にいた稲場にしかできない犯行ということに。
ドアの隙間から見えていたシャツは稲場のハンカチでした。
つまり、ピザに睡眠薬を仕込んで仮眠させ、15分後の様子見の際にハンカチを仕掛け、そのまた15分後にスーパーボールをかませみんなが窓に回り込んでいる隙に部屋に入って毒を飲ませたというのです。
そんな犯行の証拠は使用したスーパーボールをゴミ箱に捨ててあったキャンディの包み紙と棒にセロハンテープでくるんだ際についた指紋。
スーパーボールの隠し場所には失敗だと平次が言いますが、確かにずさん...
そして予想通り、仁香の自殺も本当は稲場の犯行でした。
株本が浮気の一つくらいした方がいい脚本が書けると仁香を紹介したもののその仁香から愛人関係をばらすと迫られ、やむなく仁香を殺しました。
しかしそのことに気づいた株本はバレたくなかったら本物の殺人者の魂の叫びを自分のために書けと稲場に迫ったのです。
そもそも人殺しは許されないことですし、人に勧められたからといって浮気するのは最低ですけど、株本もたいがい悪人ですね...同情の余地なし。
いやもちろんだからといって殺害が許されるわけじゃないですけど。胸糞な事件でした。
ザ・男子高校生な平次
見事事件を解き明かした平次はなんとハニートラップに引っ掛かりそうに。笑
ピザを切ろうとしていた時、妻の役目だから任せてと包丁を持った紅葉がやって来たのですが、そんな紅葉が平次に駆け寄ろうとしてつまづいて...
平次の上に倒れてしまい、平次は倒れた紅葉を支えた拍子に胸を触ってしまいます。
顔の近い紅葉はそのままキスしようと顔を近づけて...
というところでジト目のコナンが止めてくれました。ナイスタイミング!
コナンが止めずともそのままキスしちゃうなんてことはなかったと思いますが、胸触っちゃってドキドキしたり、顔が近くて慌てちゃったりする様子は男子高校生らしくて流石平次だな~と思いました。
新一も修学旅行の際女子風呂が見えると聞いて割と食いついていましたし、こういうところは等身大なのが微笑ましくて青山メンズ好きだ。
それにしても、平次はキッドにキスしそうになるし紅葉にはキスされそうになるしやっぱり御祓いしてもらったほうがいいのでは?
告白も邪魔ばかりでできないし、やっぱり何かにとりつかれてるかも😂
もうさっさと告白して和葉を安心させてあげてくれ...
そんな和葉は平次に迫る危機(=紅葉)を防ぐべく蘭とスイーツを早食いしていたわけですが、頑張って急いで食べる蘭を見て思い直します。
無理やり食べさせられる蘭が可哀そうだし、せっかくお店の人が作ってくれたのだから味わって食べないとと。
いやもうなんていい子なの!
当たり前のように急いで食べる蘭もとってもいい子だと思っていましたが、和葉もとってもいい子でもういい子しかおらん。
だからこそ平次なにやってんねん、と思わず突っ込みたくなりますね。笑
こういう時、コナンと平次という一途同士なコンビなのがまたいいですよね。
伊織に隠された秘密
そしてなんと言っても、今回のお話の最大注目ポイントは伊織さんですね。
スイーツ食べ歩きを終えた和葉らを送ってきた伊織さんは黒田管理官と対面。
点検するその癖...まだ抜けてないのか?榊原...
いやあもう黒田管理官の一言一言がかっこいい。
点検=尾行がいないか確認すること、消毒する=尾行をまくことを意味しており、公安か?と予想するコナン。
そして伊織さんから衝撃の一言が。
昔の潜入先での偽名で呼ばれると当時のことを思い出して気が滅入ります...
なんと!!!伊織さんはかつて公安だった!!!
そしてここで、黒田管理官が前に「バーボン」と呼んでいたことの伏線も回収!
伊織さんは元公安で、黒田管理官も公安で、今は降谷さんのボスで降谷さんがバーボンとして黒ずくめに潜入していることも知っているということが見事一挙に明かされました。
この見事なまでの伏線回収、流石青山先生です。
伊織さんは劇場版キャラだったのに、黒田管理官とつなげることでこんなにも重要キャラにしてしまい、物語的にも深みをもたせるなんてやっぱり青山先生は才能の塊...
それにしても、潜入先の偽名で読んじゃう癖があるって黒田管理官可愛いな?でもその癖なかなか危険だから気を付けたほうがよくない?笑
そしてそしてなんと、伊織さんは黒田管理官と繋がっているだけでなく、安室さんとも繋がっていることが判明!
過去の柵を引きずっているようですが...悪くないかと...
ということは、安室さんが景光の死を引きずっていることを知っているし、なんなら安室さんは伊織さんの後輩...?悪くないって自分より立場が下の人に使う言い回しですよね?
黒田管理官が「そういえば奴と会ったらしいな...」と言っていることからも、安室さんが黒田管理官に伊織さんがポアロに来たことを報告していたのでしょうし。
いやもうこれ気になるんですけど!!
ちょっとポアロの事件をもう一度読み直さなければ...
そしてなんとここで謎は終わらず、呼吸器をつけた謎の老人が車に乗っているシーンの描写まで!
捨ておけ...所詮警察なんぞ...愚鈍な輩が群れてるだけよ...
という謎の言葉を残してお話終了!ちょっとここで止めないでー!
コナンはおそらく車の存在に気づいていたので、謎の老人の存在にも気づいたと思いますが...
この老人は何者なのか!?
私は初見の時、ついに烏丸が登場した!!やばいついに最終章に向かいつつある!と思ったのですが、よくよく読み返していたらシルエットがちょっと違いましたね。
私自身は誰なのか全然推測できませんでしたが、Twitterの意見を見ていると羽田浩司の父親(羽田康晴)ではないかという意見が多い様子。
確かに、その線は考え付きませんでしたが有力!
息子を殺され、その犯人を捕まえることの出来ていない警察を信用しないのもうなずけますし、お金持ちなので運転手と高級車を持っているのが自然。
京都という場所にいるのも納得です。
*3/20追記*
老人は何者なのかについて、なんと伊織さんの運転していた車のあのベンツのエンブレムには「組織の頂点」という意味があるらしくてですね...
それをわざわざコナンの顔に被せて描くのって意味深ですよね。
もしベンツのエンブレムに意味があるのであれば組織の頂点=烏丸ということですよね?
いやますます何者なのか謎が深まります...
*追記終わり*
黒団管理官が公安で安室さんのボスと上司と気づき、伊織さんが元公安で彼らと繋がっていることに気づき、謎の老人を目にしたコナンは今後どう動くのか?
とりあえず黒田管理官が公安であることを安室さんに確認しに行き、RUM候補を絞り込むのでしょうか。
黒田管理官が公安だと気づいたと安室さんが知ったらまたびっくりするだろうなぁ。
あとは羽田浩司の事件の真相を調べて、浅香が誰かを突き止めるってのもありそうですね。
浅香を突き止める→RUM足りえる人はこの人しかいないと絞り込む、という流れ的にはむしろこっちのが有力かも。
いやぁ謎がどんどん膨らむ!
最後に
殺人が起き推理しつつ、平次と和葉、紅葉のラブコメ入れつつ、伏線を回収しつつ新たな謎をぶっこむという青山先生の凄さがつまったエピソードでしたねぇ。
推理+ラブコメ+黒ずくめというこのバランスの良さが名探偵コナンという感じ。
やっぱり原作最高!!!という気持ちでいっぱいですね。(特にこの時期はね...)
ずっとファンの中では黒田管理官は公安で安室さんの上司だと推測されていましたが、やっとそれが明らかになりましたね~!!
それだけでは止まず伊織さんまで繋がっていたという事実が判明し、謎の老人まで登場を果たすという謎の詰め込まれ具合。
一つ謎が解決してもまた増えるので膨らむ一方!いや楽しみすぎる!
黒田管理官が京都へ来た用事は伊織さんの様子を見に来ただけだったのでしょうか?
それにしては大した話してないような...
このまま羽田浩司の事件の真相に突入してくれてもいいんですよ?(誰目線)
次の休載も3週間と短いのであっという間に新エピソードが拝めますね!楽しみ!
では、お読みくださりありがとうございました!