たーこいずの宝箱

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クリミナル・マインド2-3「パーフェクト・ストーム」感想

海外ドラマ「クリミナル・マインド」シーズン2第3話パーフェクト・ストーム(The Perfect Storm)」感想です。

 

今回は連続レイプ犯を追うBAU。容疑者が二転三転しとっても面白かったです!もちろん、事件の内容は胸糞でしたが...(毎度のこと)

 

そして悲しいことに、なんとHuluでの配信が3/31で終了してしまうようなのです😢

突然すぎてびっくりです。まだシーズン2にやっと入ったところなのに...今から全部見るなんて絶対に不可能ですし、復活を待つしかないですかね...

というかきっとまた復活してくれるよね?ギデオンの過去気になるしホッチの赤ちゃんの成長見たいしモーガンとガルシアの掛け合いはいつまでも見られるしリードの恋路もどうなっちゃったのかよく分からないし...

復活を信じて待ちたいと思います。

 

では、以下ネタバレあり感想です。



 

犯人からのメッセージ

大学に通う娘・ローラからDVDが贈られてきた夫婦。それを見てみると...なんとローラがレイプされている動画だったのです。

そんな動画が贈られてくるだけでも気持ち悪いにもかかわらず、ましてそれが実の娘なんて耐えられませんよね。

ショックで心臓の悪かったお父さんは心不全で亡くなってしまいます...

 

実は、これは5人目の被害者。犯人はもうすでに5件も同様の事件を起こしており、警察は2年前から犯人を追っていたのです。

しかしながら犯人の手掛かりがなく、これまで捕まえることができていませんでした。

今回のDVDを見たBAUは、カメラがぶれていること、暴行している犯人がチラチラとどこかを見ていることに気づきます。

なんと、犯行は暴行する人とカメラマンの2人組で行われていたのです。

 

これは観客(=家族)のために行われており、後から見て楽しむためだけではなく、被害者家族への精神的攻撃も兼ねて録画してたのです。

そして暴行する側が支配者で撮影する側が従者といういびつな主従関係により成り立っていると推測。

また、このような複数犯の場合はDVDに残しておくことで裏切りを防ぐこともできるという面も。

 

複数人で同じ妄想を共有するという珍しい精神現象だとギデオンが言うと、フォリ・ア・ドゥには欠点を見せ合う絆という意味もあるとリードが指摘。

どちらにせよ、この2人組の犯人は犯罪という異常な絆で結ばれているのです。

 

残念ながらローラは遺体となって発見されたのですが、あるはずの指輪がありません。記念品として犯人が持ち去ったのだと考えられますが...

なんと、ギデオンは他の女性につけさせて興奮するのだと分析。

前の被害者の物を着けさせるなんて...発想が気持ち悪い。

と思っていたら衝撃の人物が犯人で余計きもかったですね。この話はまたのちほど。

 

ローラは裸体にラップのようなものをぐるぐる巻かれ、足をまげて手を片方胸に置くという奇妙な格好で発見されました。

顔や体には拷問の跡も。

前の事件では失踪から2週間で殺害されていたのに、今度は1週間ということでエスカレートしている様がうかがえます。

さらに、すぐ発見できる場所に奇妙な格好をさせて遺体を捨てるという方法は「見たか?止められないぞ」という警察へのメッセージだというのです。

まるで構ってほしい子どもみたいな犯人ですね...

 

メッセージというのは、家族に送られてくるDVDにも込められていました。

すべてのDVDが母親あてに送付されていることに気づいたBAUは、過去の事件で母親がテレビで神に犯人を許すよう祈り、助けてくれと訴えていたことを思い出します。

つまり、犯人はそれを見て「許しなど必要ない」と怒り、その思いをDVDとして送っていたのです。

 

従者は誰?

過去の事件から共通点を見出そうとしたリードは、過去数年のレイプ事件も洗っていました。

その中で、今回の5件とは異なるDNAが検出されたという理由で連続殺人事件扱いされていなかった2つの事件を発見。

その2件についても、遺体の屈辱的なポーズが一致していたのです。

この2件に気づくリード流石ですよね...事件の真相を視聴者が知った時、この2つの事件の重みを知るわけですよ。まさかこれも伏線になっていたとは。

それと、この時のリードかっこよくないですか?眼鏡かけるとインテリ度が増しますね!

 

ローラの遺体が見つかってから24時間も経たないうちに、なんと次の事件が発生。

しかも、母親がテレビに出てしまったのです。

急いで次なる被害者、ティファニーの母親の元へ向かいます。

 

一方、すぐに見つかる遺体とは裏腹に被害者の車はなかなか見つからないため、その車の行方を探していたガルシア。

なんと、車はパーツごとに中古車店に売りに出されていたのです。

しかも隣の州で売るという周到さ。

この売主、ジョーイ・ダヴィ接触するべく、モーガンとギデオンが向かいます。

 

ジョーイは17歳から刑務所を出たり入ったりしており、犯人として有力な人物。

家へ本人に会いに行くと、車いすに乗った父親がモーガンらを迎えます。

警察が来たと分かると明らかに動揺したジョーイは「三振法で終身刑になってしまう」とつぶやき、拳銃を取り出すと構えます。

慌ててモーガンらも拳銃を構え、説得しますが、それには応じずついに地元警察が射殺。

捕まると思ったジョーイは死を選んだのです。

 

この時、死んでしまった、殺してしまったことではなく有力な手掛かりが消えてしまったと思うギデオンに現実を突きつけられました。

結局、後からのジョーイは事件に関わった車と知らされずに売りさばいていただけだと判明しますが、だからこそこの死はつらいです。

たとえ今回の事件の当事者だったとしても、だからといって殺していい理由はなくて。銃社会の重さを再認識させられます。

 

ジョーイが死んでしまったため本人から情報を聞き出すことができず、焦るBAU。

ギデオンはジョーイと同房の人物を探すようガルシアに電話するのですが、この一連のシーンのガルシア可愛かったですよね~!

まさか直々にギデオンが電話してくれるなんて思いもよらなかったガルシアは、電話の相手がギデオンだと分かると顔を引き締め姿勢も正すというこの変わりよう。

ギデオンから「よくやった。続けてくれ」と言われると嬉しそうな顔してお礼を言うんですよ。もう可愛いなぁ。あんな堅物上司に褒められたら嬉しいよね。

ギデオンも後輩と接するスキルが上がった?笑

 

捕まえたのは支配者?

ガルシア調べによると、ジョーイと同房だったのはトニー・カナード。ジョーイと同じ職場で働いており、店主に話を聞くとトニーのいう事をよく聞いていた様子。

ジョーイが従者、トニーが支配者で間違いなさそうです。と思わされる視聴者。完全に製作者の思い通りにでした。

 

トニーの自宅へ行くと本人は不在にしており、妻しかおりませんでした。

この奥さん、アンバーはショートカットがとっても可愛い!というかまさかトニーに奥さんがいたなんて...こんな可愛い人もったいないなぁ、夫がレイプなんてしてるなんて知ったらショックだろうなぁ、と思ったのが間違いでした。騙されました。

確かに、言われてみればショートカットだし表情からも強そうなオーラがありましたもんね。

 

オフィスに戻り作戦会議をしていると、なんと殴られた跡をつけたアンバーが訪ねてきました。

警察が来たことを告げると、殴ってどこかへ行ってしまったのだとか。

しかも、アンバーがしていた指輪は消えたローラの指輪だったのです。

「ポーカーに勝ってもらった」とトニーから貰ったと言っていたので、それを信じた私は怖...と思ったのですが真相はそれ以上に怖かったですね。

まさか自分が犯人で自ら戦利品として着用していたなんて。

 

トニーを尾行していたモーガンが襲われそうになり、逆にトニーを殴って捕まえたモーガン

「甘いな」からの「殴る相手を選べ」はかっこよすぎましたね!!

こういう肉体的勝負や突入などはやっぱりモーガンが輝きます。

 

モーガンのおかけで難なく捕まえたトニーからティファニーの居場所を聞き出すべく、ホッチが取り調べます。

「支配者に口を割らせるには褒めるしかない。自分の方が頭がいいと思わせる」とのギデオンのアドバイスを元にホッチも奮闘しますが、何も喋りません。

挙句、早々に弁護士を呼ぶなど余計なことは話さない慣れた様子。

しかし、チラチラと3年前の2件を気にしている様子が伺えます。

 

この喋らないのは支配者ゆえの頭の良さかと思い込まされましたが、まさか従者で、捕まってもなお支配者の指示を待ってたんですねえ。まるで忠犬。

2件をなんであんなに気にするんだろうと思ってましたが、その2件は別の従者との事件という結末だとは思いもよりませんでした。

 

しかし、チラチラと2件を気にしていること、そしてDVDからリードらは"3年前の2件はジョーイの父ヘンリーの犯行であり、最近の5件は子どもが引き継いでヘンリーに映像を見せていた"とミスリード

このミスリードもそれっぽくて、BAUが話しているのを見てそうなの!?親父最低だな!と完全に騙されました。

それほどまでにありそうな話で、ここまで翻弄されることからも真の支配者の頭の良さが伺えます。

 

なかなか喋らないトニーの口を割るべく、アンバーと喋らせることにしたギデオン。なかなかきつい役割を担わせるなぁ躊躇がないなぁと思いました。ギデオンらしい。ま、そんな気遣いは全くの無用だったのですが😂

アンバーと喋ったことによりヘンリーの倉庫だと明かしたトニー。しかし、その倉庫へ行っても何もありませんでした。

 

ギデオンらはトニーはホッチに対し防御のため虚勢を張っていたこと、アンバーの様子をうかがって喋っていた事、アンバーは取調室内の事件の写真を見ても怖がらなかったこと、トニーの目を直視して喋っていたこと、アンバーがとても落ち着いていることに違和感を感じます。

同じ頃、トニーの経歴を調べたJJとエルは、トニーに支配者としてこんな犯行を起こす自信はないはずだと気づきます。

そうです、真の支配者はアンバーだったのです。

 

もう衝撃でした。女の人が犯人だなんて予想もしていなかったですし、まさか夫婦での犯行だなんて思いもよりませんでした。でも言われてみれば、トニーとの雰囲気や強気な感じがありましたもん。納得でしかないんですよ。

久しぶりに容疑者が二転三転してとても面白かったです。

 

その事実に気づいたころ、DVDの音声解析をしていたガルシアもアンバーが命令している声を見つけます。

今度こそ、従者がトニーで支配者がアンバーと判明したのです。

トニーが逃がしたアンバーを追うべく、ギデオンがトニーを説得。

前2件はアンバーと別人が起こした事件でありトニーとアンバーの絆はもろいのだと自覚させることで、なんとか居場所を聞き出します。

 

BAUがその場所へ強行すると、そこにはティファニーを殺そうとしているアンバーが。

その小屋の地下からは、アンバーの元カレの遺体も見つかったそうで。

前の2件はアンバーと元カレが行っていたものであり、恐らく用済みになった元カレは殺されたのでしょう。恐ろしい...

アンバーは子どもの頃身内にレイプされたにもかかわらず、母親が嘘だと証言した過去があったのです。

だからあんなにも母親を憎んでいたのかと腑に落ちました。やっぱり過去って大きい。

 

格言

動物の中で人間だけが痛みを与えることで快楽を得られる。(マーク・トウェイン)

Of all the animals, man is the only one that is cruel. He is the onle one that inflicts pain for the pleasure of doing it. (Mark Twain)

 

強い魂は苦痛から生まれ、大きな人格は無数の傷跡から生まれる。(ギブソン)

Out of suffering have emerged the strongest souls. The most massive characters are seard with scars. (Khalil Gibran)

 

最後に

いやぁ事件自体は最悪な気分になるものでしたが、とっても面白かったですね!

怪しい人が次々出てきて、えっ嘘この人なの!?と何度もなりました。

しかし、映像を解析するため何度も繰り返し見ていたガルシアの疲弊度はすさまじかったですね...もう辛そうで辛そうで。

だからこそ、ギデオンから直々に褒められてよかったです。

 

冒頭でも触れましたが、クリミナル・マインドの続きが当分見られなくなると思われるのが残念でなりません。やっとシーズン2始まったばかりだったのに...(見るのが遅いだけ)

次は何を見ようかな。FBIとかのバディもしくはチームもののミステリーが好きなのでまたいいものを探さなければ。

もしお勧めなどありましたらぜひ教えてくださいませ。

 

では、お読みくださりありがとうございました!