海外ドラマ「アストリッドとラファエル~文書係の事件簿~」シーズン4第5話「盤上の殺意(Le Sacrifice Du Fou)」感想です。
チェス大会で起きた殺人事件。
久しぶりにウィリアムの兄、ポールも登場。
では、以下ネタバレあり感想です。

赤いコマ
ホテルで開かれているチェス大会。プレイヤーはみなそのホテルに宿泊するというチェスだらけのホテル。
チェス大会が趣味のウィリアムとポールはその大会を見学に来ていました。
その大会中、プレイヤーの1人のコロレヴァが鼻血を出して突然倒れ、即死しました。
医者のポールが確認したところ死因は毒。すぐにウィリアムに警察を呼ばせます。
チェスが好きというのはウィリアムもポールもぽいですよね~~
フルニエが確認したところ全身が麻痺し数分で死ぬ毒で死んだ模様。
コップからは何も検出されず、毒を飲ませるのは不可能に思われましたが、アストリッドは遺体を見て、爪を噛む癖があったことに気づきます。
チェスのコマに毒を塗っておけば、自ら毒を摂取するという流れです。
コマの色は審判員がコイントスで決定し、表は年長者、裏はコロレヴァとされていましたが、そのコインを確認したところ両方が表。誰かがコインをすり替えていたのです。
コロレヴァのコーチで姉のイヴァナに、被疑者が持っていた赤いビショップを確認させるも、初めて見るとのこと。
翌日。捜査に来ていたアストリッドらが、プレイヤーのナイトウの腕時計が袖から見えるたびに時刻がかわっていることに気づきます。もしかするとその時刻で誰かがコマの位置を指示しているのでは?と不正を疑い、その不正がバレたから昨日の対戦相手だったコロレヴァを殺したのかも、という疑惑が。
このナイトウが不正していた疑惑(というか事実)、チェスファンのポールたちはショックを受けていないかな...勝手に心配してしましました。
ノラがホテルのパソコンを調べたところ、同じホテルのある部屋から発信されていることがわかり、突入すると、AIを駆使してナイトウの腕時計に駒の位置を送信していることが発覚。
その部屋にいた協力者を拘束し、すぐに負けて部屋に戻ったナイトウの元へ向かうと、ナイトウは部屋の窓から転落死した後でした。
フルニエの見立てでは、もみ合った跡があること、窓のストッパーが外されていたことから自殺ではなく計画殺人であるとのこと。そしてナイトウの喉には赤いクイーンが。
部屋に向かった際ニコラがぶつかったスタッフが怪しいと思われますが、そのスタッフは2週間前から偽名で雇われた人物で、何者か突き止めることはできませんでした。
事件の始まりは26か月前
赤いコマは犯人が残したものだと気づいたアストリッドは、26か月前に起きた事件に目をつけます。
元チェスプレイヤーのコニグが死んだ事件で、死んだ場所はソファなのに遺体は部屋の中心にあった椅子だったのが不自然だったもの。おそらく犯人がわざわざ遺体の場所をずらしたということ。
部屋の奥にあった机の上には、赤いナイト。
コニグはうつ病により引退していたところ、殺されたのでした。
しかし被害者の3人にはつながりがありすぎてなんの参考にもありません。
調べによると、赤いコマは殺害後現場に残されたわけではなく、事前に配達されていたものと判明。つまり、何かのメッセージというわけではなく脅しだったのです。
そしてイヴァナにも赤いルークが届きました。
その話を聞きイヴァナの元へ急行すると、ちょうどイヴァナがプールあがりにロッカーを開こうと触り、感電したところでした。すぐに処置できたため、何とか一命はとりとめました。
犯人はイヴァナがプールに入るルーティーンを把握し、ロッカーに細工していたのです。
そのロッカーがC4であったことから、これまでの殺人もすべてコマの位置を示していたのだと気づいたアストリッド。
チェス盤は縦列を数字、横列を文字で表せます。コロレヴァは死んだ際座っていた場所がC1、ナイトウは3階の左から4番目の部屋つまりD3、そしてイヴァナはC4。
それぞれコマも違うことから、犯人はチェスをプレーしているのです。
同じ差し手
4件の殺人(未遂)と同じ差し手を過去の大会から探すことに。
ポールとウィリアムがストックしていた雑誌から、向上クラブのみんなで同じ手を探します。
しかしなかなか見つからず、そもそもこの差し手は合理的ではないと気づいたポール。同じ対戦ではなく、同時対局の手、つまり別々の対戦だったのだとポールがひらめき、結果カンタンという人物が被害者の4人と同時対局していた際のそれぞれの最後の手だったと判明します。
カンタンは驚異的な計算力と本能的なプレーで話題で、10年前までチェス大会のダークホースでした。しかし、被害者4人を相手にした同時対戦の企画で、4人全員に勝利した帰り道で事故に遭い、後遺症により優勝候補だったその大会を辞退、そのまま引退したのです。
みなかなり疲労困憊だったとのこと。これはなんだか悔やまれますよね...
珍しいコマ
一方、ニコラはチェスのコマの違いに気が付きます。
会場で使用されていたのは一般的な「スタントンタイプ」。
しかし赤いコマはナイトの頭が下を向いている、ビショップは上部の切れ込みがない等と異なる「ロシアン・ザグレイブタイプ」でした。
これは不人気で現在どこにも売っておらず、買うには中古市場のみ。つまりどこで買ったかが分かれば犯人もわかるということ。
こういうところの違いに気づくのはやっぱりラファエルじゃなくてニコラですよね。物知りだし流石ニコラです。
自白
カンタンはお店を経営しており、その防犯カメラに犯行時刻に映っていたこと、現場の指紋と一致しないことから、物的証拠はなし。
店の倉庫から赤いコマの在庫が見つかり、今回の4件で使われたコマだけなかったことは有力な証拠ですが、これも決め手にはなりません。
必要なのは自白。しかし、ラファエルは攻撃的、ニコラは創造性に欠けることから今回の事件をチェスの手に結びつけられたわけがないとカンタンは見抜きます。
そして、それを見抜いた人としか話さない、チェス盤を用意しろと頑なで、従うことにしたラファエル。
アストリッドと話すうちに、殺人を認めたカンタン。
殺すつもりはなく脅したかったんだと喋り始めます。
コニグと久しぶりに会い飲んだところ、コニグは罪悪感からうつになったこと、その罪悪感は同時対局の際負けたくなくて、翌日カンタンが起きられないよう薬を盛ったことからきていると明かしたというのです。
それで怒りがわき、自分を陥れた4人は死んで当然だと主張。
事故は4人のせいではないにしろ、これは恨むな~~~~殺したくなる気持ちもわかってしまいます。
ただし、コニグを殺してから2年もたってからなんで3人を殺したのかがよくわからなかったですね。なんでそんなに時間かかったんだろ。
ニルスとの交流、そして囲碁
テツオと囲碁を始めたアストリッド。
パズルと違って難しいと言うアストリッドに対し、テツオは僕の差し手を予想するのではなく、相手と親密になってみたらと提案。
この学びが捜査に役だったとも言っていました。
「2時間のチェスは20年の付き合いに匹敵する」という言葉もポールが言っていましたし、将棋も含め長時間かけて相手と向き合うゲームはそういう素敵な面があるのかもしれないですね。下手に上辺だけの会話するより、相手の考えが読めるものかもしれないですね。まぁ下手くそは話にならないでしょうが。笑
ニルスを預かる件については、火曜日の夜だけ預かる方向でまとまりました。
初めての夜、ゲームがしたいと言うニルスに対し9点の謎を出すと、即座に解いてしまいます。すぐに枠から出て考えるところがとても優秀で、さすがアストリッドの兄弟。
なんで指を動かすの、自閉症ってなに、とたくさん質問するニルス。何でも質問してもいいけど、答えないこともあると答えるアストリッド。「生きるために食欲なくても食べる必要がある」という言葉にニルスも納得して食べていましたし、これは相性いいかもしれん。
後日、ラファエルにも「会話は簡単だった」「ニルスの話には裏がなく、質問も適切だった」「毎週火曜7時に来るのは予定外ではない」と言っていましたし、案外楽しんでいる様子。
いや~~安心しましたね。今後もニルスに振り回されることもあるでしょうけど、楽しみです。
最後に
今回の事件はあんまりラファエルが活躍しませんでしたね~~次回に期待!
そして気になるのは二コラとの関係性...怖いけども...
では、お読みくださりありがとうございました!