今年も残すところあと数日。
ということで、2023年公開の映画の中で、私的ベスト映画5作を紹介したいと思います。
私の独断と偏見による個人的な意見です。
では、以下ネタバレなしのランキングです。
5位:ウォンカとチョコレート工場のはじまり
貧乏な自分には縁のない、チョコレート工場の見学へ行ける夢の金のチケットが配られる...夢のような世界観と鋭い風刺が効いた小説『チョコレート工場の秘密』の登場人物、ウィリー・ウォンカがチョコレート工場を作るまでのお話。
ジョニー・デップ版の前日譚ではないというところが広告詐欺な気もしますが、全くの別物と捉えればとっても素敵な映画でした。
画面のどこを見てもカラフルで、思わず口ずさみたくなるリズム感のいい歌、温かいストーリー。様々なシーンに、子どもの頃原作小説を読んで夢に描いた世界が広がります。
爽やかなウォンカというのは新鮮でしたが、ティモシー・シャラメがピッタリの役でした。ブラックユーモアが少なめな分、より多幸感に包まれる、ホリデーにぴったりな映画です。
4位:グランツーリスモ
プレイステーションの有名ゲーム「グランツーリスモ」のプレイヤーから本物のレーシングドライバーになったヤンの実話を映画化したもの。
私は同タイトルをプレイしたことはありませんでしたが、ソニーならきっとリアルな映像が見られるだろうという期待、そしてオーランドブルーム見たさから劇場へ行きましたが、大正解でしたね。
ヤン本人の苦悩そのものの描かれ方はもちろんのこと、元レーサーのジャックとの師弟関係にぐっときました。
そしてもちろんのこと、レースの迫力とゲームのような演出の融合が最高でした。だれる瞬間がまるでなくて、終始興奮してました。ここまでレースに振り切ってもらえると、頭を空っぽにして没入できます。
あ、それと、洋画あるあるななんちゃって東京ではなく、リスペクトを感じるリアルな東京が見られるのもポイントです。笑
3位:マイ・エレメント
私の大好きピクサー!
火、水、風、土という4つのエレメントが住んでいて、互いに関わってはいけないという街。そんな中で火の女の子と水の男の子が恋に落ちた...という、ロミジュリ的身分差の恋を題材とした分かりやすいストーリーです。
もう、とにかく映像が美しい!!!火と水の映像美だけで映画館で見る価値があります。流石ピクサー。特に水。とにかく美しいです。デートシーンなんてうっとりしちゃいます。
ストーリーも、いろいろ詰め込んだ感じがなく、久しぶりのド直球ラブストーリーだったのが好感度高めです。もちろんいろんなところに多様性とかポリコレ的要素はあるんですけど、他のディズニー映画に比べると薄いというか、自然というか、押しつけがましくない感じが良かったですね。
2位:怪物
あの是枝監督とあの脚本家坂元がタッグを組んだこの映画が、傑作にならないはずがない。
「怪物だーれだ」の予告は耳にこびりついて離れない中毒性があります。予告ではホラーか...?ホラーが大の苦手な私は見ないほうがいいのか...?とビクビクしながら見ましたが、全然ホラーじゃありませんのでご安心を。しかし、毎度のことながら是枝監督の描く人間の、社会の黒い部分は最早ホラーかもしれないですね。
視点が変われば、誰が「怪物」なのかも変わる。何気ない一言、行動が誰かの「怪物」になる。みんなが誰かの「怪物」。
視点が変わるごとに徐々に明らかにされていく事実、という構図はミステリーっぽさもあり面白かったです。あのラストにも考えさせられる。
1位:スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編。マイルズ・モラレスがスパイダーマンになった後のお話。
もうオープニングから心を掴まれましたね~~ピクサーがリアルなアニメーションを極めたのだとしたら、ソニーはアニメーションでしか表現できないコミックが動いている感じ(うまく表現できない)を極めたと言えるでしょう。本当に細部まで見るべきところがあるので、もう大忙しです。
スパイダーバースを取り扱うだけあり、今作は様々なスパイダーマンが登場するのですが、そのユニバース特有の描かれ方や動き、質感なのがもう本当にすごい。
もちろんストーリー自体も最高です。スパイダーマンの通過儀礼そのものをこんな風に取り扱うなんて。ネタバレになってしまうのであまり言えませんが、とにかくストーリー自体も最高、映像は言わずもがな最高なので、必見です。
一緒に劇場で見た客層が良かったのもあると思うのですが、みんなが同じタイミングで息をのんだり、吹き出したり、前のめりになったりと、その世界に没入できる最高の映画です。
最後に
飛行機墜落×ゲリラ戦×バディものという体感するアクションな「ロスト・フライト」、思わずパークへ行って乗りたくなる「ホーンテッドマンション」、一度だけでは消化できない「君たちはどう生きるか」、今作も体を張りすぎな「ミッション:インポッシブル/デッドレコニング パート1」、マッドデイモンが素敵な「AIR」、涙なしには見れない「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーvol.3」、ショーン・メンデスの歌声が最高な「シング・フォー・ミー、ライル」などなど、今年も最高な映画ばかりでした。
ちなみに、今年公開ではないけれど私が今年初めて見た映画では「RRR」がベストですかね~!去年タイミングを逃して見れておらず、やっと今年劇場で見れたのですが、なんでこんなに騒がれていたのか納得がいきました。まじで最高でした。
興奮のまま配信サイトで課金して「バーフバリ」も観ましたが、最高でしたね。今度からインド映画もチェックしなければ。ちなみに今年日本で公開された「K.G.F」も良かったですよ。
来年も素敵な映画にたくさん出会えますように!
では、お読みくださりありがとうございました!