たーこいずの宝箱

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クリミナル・マインド1-15「蘇ったシリアルキラー」感想

海外ドラマ「クリミナル・マインド」シーズン1第15話「蘇ったシリアルキラー(Unfinished Business)」の感想です。

 

引退した元FBIをアドバイザーに迎え、突如再開された連続殺人を止めるべく捜査するBAU。

原題に、そういう意味か!と視聴後発狂しそうになりました。

 

では、以下ネタバレあり感想です。

 

再び現れた連続殺人鬼

元FBI捜査官が書いた書籍が発売になり、それのインタビューを聞きにきていたギデオン。

著者のマックス・ライアンはギデオンのかつての上司。

ライアンが書いた本は、現役時代に自分が追っていた連続殺人犯、キーストーン・キラーを取り上げたもので、18年前に突如犯行が止まった今も逮捕を諦めていない様子。

犯人が住んでいたと思われる街に引っ越すほどの執着ぶりです。

 

インタビューが終わり、自著にサインをしながらギデオンと喋っているところに届けられたファンレターは、なんと犯行声明だったのです。

慌てて犯人を捜す2人ですが、そんなに簡単に捕まえられるはずもなく、土曜日の夜に召集されたBAUはライアンをアドバイザーとして迎えてキーストーン・キラーを捕まえることになりました。

休日に召集されて不満顔なのがエルだけ、というのがBAUに入ったばかりという感じですよね。そしてこれがラストシーンにつながると思うと...これについてはまた後程語るとしましょう。

 

ライアンは絵にかいたような昔の人、という感じで自己主張が激しく、個人プレイ頼りでBAUを信頼しようとしません。

みんなが出す意見もすぐにダメ出しする始末で、苛立つモーガンやエルに共感してしまいました。

その一方、リードは「脳の有効利用には同じ思考よりいろんな刺激が必要だ」と好意的。このあたりからもリードの非凡人っぷりが伺えます。こういうとこ好きだぞ。

 

そんなBAUとライアンの議論の中心はなぜ今頃また現れたのか、そしてなぜ手法を変えたのか、ということ。

1980年代に7人を絞殺し、獲物となったのはみんなこげ茶色の髪の若い女性。

独特な紐の結び方で拘束するというのも特徴的でした。

しかし、18年後に突如再開された今回の犯行は、絞殺ではなく窒息死で、しかも中年の女性。殴打し気絶させてからの犯行というのも、家に堂々と入り絞殺していたかつての犯行とは似ても似つきません。

もしかして模倣犯なのか、という意見も出ますが、ライアンは本人であるという判断を譲りません。

 

そして、その判断を裏付けるような内容の犯行声明。

本の引用がされた数行のメッセージの下には、綺麗な四角になるよう整頓されたアルファベットが。ただのアルファベットの羅列のように見えるそれは、縦横斜めに単語が散らばっていたのです。

そんな羅列から素早く意味のある単語を見つけるのは我らがリード。いや本当に優秀すぎやしませんか。

黒のブラジャー、グレーのウールソックス、無抵抗、裏窓、などなど次々に単語を見つけるリードは、S・ハービンという単語も見つけ出します。

 

第一容疑者

リードが見つけたハービンは、最初の容疑者の1人ということもあり早急に調べることに。

ライアンだけは調べる必要はないと主張しますが、モーガンはそれを無視してすぐさまガルシアに連絡。

仮釈放中で面談をすっぽかしたという罪でひとまず逮捕し、家の中を捜索すると...ホッチが見つけたのはベッド下に閉じ込められていた女性でした。

 

これで連続殺人事件は解決かと思いきや、車のワイパーにはさまれていたのは1枚の犯行声明。

「ハービンは下品なモンスター。信念も調和もない悪魔だ」などと書かれた煽り文句としかとれない手紙が表すのは、キーストーン・キラーはハービンではないという事実です。

ライアンを煽るキーストーン・キラーは何者なのか。なぜ突然犯行をやめたのか。なぜ手法を変えたのか。謎は深まるばかりです。

 

真犯人は...?

犯人の意図を考えているうちに、犯人は犯行を中断したのではなく中断せざるを得なかったのではないか、という結論に至ったBAU。

つまり、犯人は怪我や病気で犯罪を犯すことができなかったというのです。そう考えれば、再開後は窒息死や気絶させるなど自分の力に頼らない手法に変えたことにもうなずけます。

そういうことか!!と目をまん丸にしてしまいました。これだからミステリーは面白いんですよねぇ。

 

入院していた住民を手当たり次第に調べ始めますが、なんせ数が多すぎて埒があきません。そこでキーストーン・キラーが所有していると思われる国産車での事故に対象を絞り、ガルシアにリスト化を要請。

得意分野だと自信満々に言い切り、あっさりと容疑者を見つけるガルシアにモーガン「大した女だ」と一言。それに当たり前でしょ、と言わんばかりの笑みを浮かべるガルシア。もうこの2人のやりとり最高過ぎる。

負傷者36名に対し病院に運ばれたのはうち5件との事実に"国産車は安全"というジョークまで飛ばしちゃうガルシアが本当に好きです。いつまでもこの2人の軽口を聞いていたい。

 

ガルシアが見つけたのはウォルター・カーンという48歳の人物で、すぐさま自宅へと押しかけます。

しかし出迎えたのは妻のみ。信じられない、という妻を説得しウォルターが立ち入りを禁じていた暗室に案内してもらうと、そこには被害者女性たちのスクラップが。

写真に加え髪の毛やボタンまでも一緒に貼り付けてあるのがキモチワルイ。

 

そんなスクラップはとても中途半端に終わっており、最終ページには若い女性の写真が貼り付けられることなく挟まっていました。

それを見たリードは犯行声明を思いだし...「やりかけた仕事」であることに気づきます。

ウォルターの怪我の原因となった事故は先日遺体となって見つかったC・ブロムウェルの家の近所、つまり犯罪を犯そうとしていた途中で事故に遭っていたというのです。

"Unfinished Business"、いやぁこれには驚愕しました。題名までもが伏線だったなんて驚きです。

こういうときはやはり邦題よりも原題の方が醍醐味を味わえていいですね。

そして同時に感じる異様なまでの執着さへの恐怖。やっぱりBAUには異常な犯人しか出てこん(当たり前)。

 

次の犯行に着手していたウォルターをギリギリのところでモーガンが捕獲し、ギデオンに手渡された手錠で最後はライアンが逮捕しました。

噛み締めるような表情がたまらんですね...途中まであんまり好きじゃなかったキャラでしたが、最後の表情を見ると心の底からよかったね、と思いました。

 

そして粋なことをしてくれるギデオン、やっぱりあなたは素晴らしいお人です。

捜査途中でも「連続殺人を防げず心が病んでも自分まで被害者になるな」などかつてギデオンが受けた教えをそっくりそのままライアンに返す、という心温まるやりとりもありましたし。きっといい関係だったんですよね。

長年追いかけていた犯人を捕まえることができて、本当に良かったです。

 

不穏なセリフ

では、事件について書き終えたところで序盤に少し言及した土曜出勤について。

ギデオンの新人時代の秘話でほっこり終わるのかと思いきや、まさかの会話が残されていましたね。

 

土曜出勤であるにもかかわらず、全員が出勤したことに疑問を呈すエル。ライアンが子どもともう何年も会っていないことも気にかかる様子で、ホッチにそれを尋ねます。

するとホッチはBAUには離婚が多いと嫌な事実をあけすけと口にします。

自分がすり減る仕事だからこそ、優先順位をつけて自分を大切にするのだと言うホッチ。

エルは犯人を追いかけるだけの人生は嫌だと言っていますから、このままBAUとして生きていけるのか少し心配なところです。もちろん、仕事と家庭の両立ができることが1番いいのですが。

こうなると、やはり理解が得やすい同職との結婚が1番平穏になるんですかねぇ。

 

というか、同職で思い出しましたけど、リードとJJのデート話はどうなったんですか?

私もすっかり忘れていましたし、もうなかったことになっている...?笑

 

それにしても、こんなセリフを新婚なホッチに言わせるなんて...嫌な予感しかしません。

ホッチはかつて虐待されていたような描写もありましたし、今後の幸せな結婚生活を祈ってるのですが...

奥さんがBAUという仕事に理解があるのかどうかにかかってきますよね。

 

*虐待の過去が垣間見えたエピソードはこちらです↓

クリミナル・マインド1-8「ナチュラル・ボーン・キラー」感想 - たーこいずの宝箱

 

格言

近しい人ほど理解できないものだ。(N・マクリーン)

It is those we live with and love and should know who elude us. (Noman MacLean)

 

生きた年数ではなくどう生きたがが重要なのだ。(リンカーン)

In the end, it's not the years in your life that count. It's the life in your years. (Abaham Lincoln)

 

最後に

今回の事件も伏線回収が見事で、面白かったですね~

そして事件の傍らで少しずつ明らかになるBAUそれぞれの過去、思い。今後どうなることやら...

ホッチの新婚生活が破綻しませんように。

ギデオンが息子と仲良くできますように。エルが私生活も充実させられますように。

みんなが幸せになりますように!

 

では、お読みくださりありがとうございました!