たーこいずの宝箱

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クリミナル・マインド1-19「メキシコの猟奇犯」感想

海外ドラマ「クリミナル・マインド」シーズン1第19話「メキシコの猟奇犯(Machismo)」感想です。

 

今度の舞台はメキシコ!FBIは国も越えるんですね~!すごいぞBAU!

家族がテーマな今回のエピソードで誕生日を迎えたホッチは...

 

では、以下ネタバレあり感想です。

 

 

ハッピーバースデー!ホッチ

舞台はメキシコの祭典。雰囲気が「リメンバー・ミー」みたいだなぁと思っていたら、まさにそれでしたね。

楽しげな雰囲気の中、家族から縁を切られた様子の息子・ミゲールが家へ戻って来るも、案の定口論に。

怒るお父さんとお父さんの言いなりなお母さん、そして心配する妹。

その様子を誰かが見ているという怪しげな演出の後、お母さんが何者かに殺されてしまいます。

 

そして場面は一転、赤ちゃんを抱っこしたホッチの誕生会。

赤ちゃん可愛い~!ホッチ誕生日おめでとう~!!

と思ったのもつかの間、"奥さん"から電話がかかってきてしまいます。

分かっているから仕事に行って、と言う奥さんの表情...まさしく"仕事が恋人"な様子が伺えます。

せっかくの自分の誕生日なのに、仕事でしかも奥さんのつらそうな表情を見なければならないなんて...誕生日は平和に幸せにお祝いしてほしかったです。

家族がテーマになりそうなこのエピソードでホッチの家族を描くって...不穏な予感...

 

現場に向かう時も電話なら車でしろとギデオンに言われ、飛行機では誕生日はメキシコだねとエルに言われ、もう少しみんな気遣ってあげてよー!お誕生日ボーイだぞー!となんだか私が悲しくなっちゃいました。

というか、お誕生日はチームのみんなでお祝いするとかはないんですかね?家族持ちだからパーティーは開かないにせよ、プレゼント渡すとかケーキ食べるとか。

「メンタリスト」だと結構盛大にお祝いしてたので、アメリカはそういうものなのかと思っていましたが。

単純に仕事が忙しすぎてそれどころじゃねーって感じですかね?

とにかく、事件解決後にホッチが幸せに誕生日をお祝いできていることを願います。

 

老女連続殺人事件

この2年で年配女性が11人も殺される事件がメキシコで発生していましたが、今回の事件で連続殺人だとメディアが大騒ぎ。

そんな中、連続殺人ではないと証明することを期待して呼ばれたBAU。

しかし、そんな微妙な空気の中ナヴァーロ警部は事件解決を切に願ういい警部さんでしたね。彼もめでたく私の好きなキャラの仲間入り!笑

 

ナヴァーロとともに、いやむしろ最大の収穫だったのは、エルがスペイン語を喋れるということですよね。

なんでもエルのお母さんがキューバ人なのだとか。

何故喋れるのか問うBAUに謎多き女だと答えるあのやりとり、最高でしたね~!

エルの強い女性っぷりが大好きです。

 

エジプトでは、連続殺人犯が生まれてしまうのは家庭の崩壊が原因だと思われているため、これまで捜査が十分に行われてこなかったのだとか。

犯罪には生まれ育った環境や境遇が関係している部分があるので言いえて妙なところもあるのかもしれませんが、ギデオンの言うとおり「悪を生むのは文化ではなく人間」なんですよね。

考え方が違う国、文化が異なる国だとしても犯人を捕まえる必要性はあるわけで。

捜査に後ろ向きな検事がいる中、きちんと捜査し事件を解決できたのはナヴァーロ警部のおかげだと思います。

きっと、BAUを創設して素晴らしい捜査機関を築き上げていってくれるに違いない!

 

そんなナヴァーロ警部が教えてくれたのは、ギデオンの理論に足りないメキシコ文化の2つの大きな柱。

それは家族男らしさだそうで。

この2つが事件解決に大きく役立ったことを思うと、やはりプロファイルするうえで文化も大きな要素なんだなと。

そして逆に言えば、臨機応変にプロファイルに要素を追加できるBAUすごすぎです。

 

話を事件に戻しまして、事件現場を見たBAUは性的殺人であり、その"戦利品"として娘の宝石を盗んだと分析。

"娘の"に意味があるとは当初思っておらず、最後にそういうことか!と驚愕しました。この時はただの偶然だと思っていたのですが。

レイプした子の親を殺害するなんて狂気じみててもう理解できる範疇を軽く超えてますよね。

 

性的殺人である以上、犯人は性的魅力を感じる相手を狙うわけで。

つまり、ゲイであるミゲールは犯人ではなく、女性に性的興奮を覚える異性愛である男性、連続殺人犯が今回の事件の犯人だと結論付けます。

私、ミゲールがゲイだと全然気づかなかったのですが、どこかに伏線が張られていたでしょうか?皆様気づかれました?

女性しか飲まないとナヴァーロ警部が言っていたタマリンドという甘い飲み物をミゲールが飲んでいた描写が伏線ですかね?(と言ってもミゲールがタマリンドを飲んだいたのかどうかは不明ですが...)

でも、家族と男らしさが文化のメキシコにおいて、お父さんがあんなにもミゲールの事を拒絶していたのは納得です。だからミゲールも妹も口をつぐんでいたのか、と腑に落ちました。

 

犯人は女装したソーシャルワーカー

妹の発言により、家族の口論の様子を見ていた謎の男の正体が判明。

それはミゲールの友達(おそらく恋人)、ロベルト

彼が言うには、福祉局のソーシャルワーカーが家庭訪問をしていたとのこと。

 

そして、フランス語なら喋れるガルシアからの情報により、犯人は男。

つまり、犯人はソーシャルワーカーを装った女装男性だということです。

ここのガルシアのやりとりも良かったですね!今回は短めでしたが、ガルシアの新情報もありました。

ガルシアとはスペイン系の名前ですが、継父の名字なんだそうです。

下手なスペイン語を披露し、フランス語なら喋れると悔しそうだったのが可愛かったです。

エルはスペイン語が喋れるし、二か国語を操れるなんてかっこいいですね~!

今度はフランスが舞台になってガルシアのフランス語が聞きたい!(無理)

 

犯人は女装し犯行に及んでいた、と警官に情報共有した結果、普段から女装している男性たちが次々と連行されてしまったのには頭が痛くなりましたね。

メキシコ文化の"男らしさ"を痛感しました。

確かに、こんな町では自分がゲイだと言い出せないですよね...

誰もが生きやすい街になりますように。これはメキシコに限らず、日本も。

 

ガルシアの情報により犯人の性別が分かったその時、新たな事件が発生。次なる被害者も同様の手口で殺害されていましたが、初めて遺体から直接戦利品を盗んでいったのです。

なぜ??とBAUも疑問に思っていたのですが、なんとそのネックレスは娘のもので、たまたま今日だけ被害者がつけていたのだとか。

わざわざ被害者の娘のものを盗んでいくなんて、何が目的なんでしょう。

 

まずそもそも、そのネックレスは娘の物だと認識している犯人が怖すぎませんか?

いつから計画してたんだよ...恐ろしすぎる...

しかも、これまで9週間おきだったのに、今は3日で2件とものすごいペースアップ。

犯人に何があったんですかね?

 

犯人は身近に?

性的殺人を犯す犯人は、以前レイプをしていたことがほとんどだとのプロファイル。

つまり、レイプでは足りなくなり殺人に至るきっかけがあるというのです。

さらに、犯人の情報を得るべく、まだ生きている証人、つまりレイプ被害者を探すことに。

メディア対応に長けているJJがマスコミ向けの言葉選びを伝授し、視聴者に広く証言を求めます。

すると反応があり、最後のレイプ被害者から話を聞くことに成功。

なんと、その被害者は後ろからドレスを着た犯人に襲われた際、ババアと呼んで大笑いし撃退したそうで。

それが犯人のトラウマとなり、殺しに発展するようになってしまったのです。

 

そしてなんと、その被害者がさらなるレイプ被害者を連れ警察へ。たくさんの証言を得ることに成功し、自信がなく内気なタイプであるとプロファイルすることに成功。

"力の再確認型"は、被害者を恋人と思い込み抵抗すれば思いとどまること、そして被害者の身近で働くことが特徴なのだとか。

すぐさま被害者が勤める工場へと直行するBAU。

 

社長の顔色をうかがい、どうだったかとよく尋ねる男、という特徴にあてはまるのはヴァルガスという男。

ヴァルガスの自宅に行くと、"戦利品"が身につけられた骨となってしまった女性がBAUを出迎えました。

あれはヴァルガスの母親っていうことですよね?怖すぎる...ヴァルガスの過去に何があったんでしょうか。

そのあたりは全然触れられずに終わってしまったので若干心残りです。

 

犯人の次なる獲物を突き止め、先回りすれば捕まえられると考えたBAUは、被害者を黒板に書き出して予想しようとします。

すると、レイプ被害者と殺された方々の名前が一致していることに気づくのです。

しかも、その順番も完全一致。

つまり、レイプした女性の母親を順番に殺しているというのです。

 

ということで、次のレイプ被害者の自宅に急行するBAU。

すると、流血している人が庭に倒れていました。

うそでしょ...間に合わなかったの!?とショックだったのですが、モーガンとエルが恐る恐る体をひっくり返すと、顔が男性で、虫の息ですが生きていました。

状況が飲み込めず頭にハテナがいっぱい浮かんでいたところに登場したのは、ナイフや棒など武器を持つレイプ被害者の女性集団。

なんと、被害者が団結し犯人を捕らえてしまったのです。

 

女性たちは自らの家を守っただけだと検事は起訴しないことを決め、犯人は連行されていきます。

いやぁまさかの展開でびっくりしました。女性って強い!

警察に被害届を出したところで無意味だと考え、今まで口をつぐんでいた人たちが団結し次なる危機を迎え撃つというこの行動力。勇気。すごいです。

 

格言

人生の始まりと終わりは家族と共にある。(A・ブラント)

Other things may change us, but we start and end with family. (Anthony Brandt)

 

家の支えは地面ではなく女性である。(メキシコのことわざ)

The house does not rest on the ground, but upon a woman. (Mexixan proverb)

 

最後に

家族をテーマに女性の強さを描いた今エピソード。

家族を支えるのは女性、ということでホッチの家も奥さんが大黒柱となってうまくいく、という展開を期待したいのですが...

ホッチのお姉さんにちゃんとプロファイルしろと突っ込まれていたのが気になります。

きっと、口では大丈夫と言っていながら奥さんはいっぱいいっぱいでつらい状況なんですよね。だからこそ、こういったエンディングを迎えることが逆説になっているのではないかなと不安になってしまいます。

ホッチの家庭がうまくいくといいのですが...離婚率が高いBAUでも、幸せな家庭が築けますように。

 

では、お読みくださりありがとうございました!