2023/11/15発売の週刊少年サンデーに掲載されている名探偵コナンFILE1120「代役」の感想です。
シリーズ第2話。助けを求める怪盗キッドに対し、コナンの出した条件とは...？
もう先生のラブコメの天才っぷりに脱帽です。朝からニヤニヤしてました。
では、以下ネタバレあり感想です。
キッドの種明かし
中に入って来た中森警部らが目にしたのは、新一（キッドの変装）とコナン、そして椅子に座らされた吉田社長の遺体とキッドが残した「目当ての宝石ではなかったので御暇します」と書かれたカード。
新一の人物名の紹介のところに、いちいち「実はキッドの変装」と書かれているのがもう面白くてだめ。後から笑えてくるやつ。
そもそも、キッドと社長はどうやって中に入ったのかという話になり、白馬そして新一に変装したキッドが推理（？）を披露。
防犯カメラを遮っていたのはルーバーレンズという特殊なレンズで、ぽこぽことした形ゆえに縦の線は横に広がるため見えなくなる一方、横の線は横に広がっても重なり合うため消えずに見れるというもの。
そのため、入り口の扉は開いていても、レンズ越しの監視カメラの映像では閉じているように見えるということ。
キッドは一般客にまぎれ、老人がコンタクトを落としたのを警備員が探すのを手伝っている隙に、あらかじめ取り付けておいたダミーの消火栓の中に隠れ、展示室のチェックを終えて社長らが退出した後に消火栓から出て、ルーバーレンズを監視カメラに取り付けてロックを解除し中に入ったのです。
扉のロックについては、消火栓の中からボタンを押す音を聞いて4桁であることを特定し、ボタンについている指紋からどの数字かを絞り込み、あとは全部試して中に入ったとのこと。全部試してもキッドなら20秒もかからないとか...すごすぎる。
と、途中から新一に化けたキッドが得意げに推理を披露するわけですが、推理でもなんでもなく、ただ自分がやったことを説明してるだけなのが面白い。なのに自信満々なところがもう流石黒羽怪斗って感じ😂
説明を聞き、キッドにしてやられたわけかとイラつく中森警部に対し、わざとそう仕向けたのだと反論する白馬探。
ナイロン製の服を着れば障害にならないのに、わざわざ湿気に弱いと助言したのは、キッドにルーバーレンズを使わせるため。最初から水蒸気でもやもやさせておけば、ルーバーレンズが使いやすくなるということ。
ランダムに変わる線も、ルーバーレンズを使う後押しとなり、暗証番号のプッシュ音を出すよう指示したのも白馬。
すべてはキッドをおびき出し、展示室に閉じ込めるための策略だったのです。
それにしても、キッドはこんなに大きな玉座をどう盗むつもりだったんだろう...これが明らかにならないのはもったいないなぁ。知りたい。
白馬探の蒔いた種
ひとまず殺人事件を捜査することにした白馬たち。
気になる点は3つ。
1つ目は、出入り口に向かって右側の壁に残った血痕と弾痕。これを見る限り、この場所で殺害されたと思われますが、なぜか玉座まで遺体が運ばれています。
2つ目は、遺体の両足の靴のつま先についた何かの跡。
3つ目は、遺体に向かって右側のカーテンに付着した飛沫血痕。これが被害者の血なのだとしたら、どういう状況でここに血がとんだのか説明がつきません。
と、基本的にはコナンがキッドのイヤホンにしゃべり、キッドはそのまま喋っているわけですが、白馬は
なーんだ...日本警察の救世主とか言われてたから...もっとすごいのかと思った...
と挑発。そしてキッドはまんまとその挑発にのり、「吉田社長の自殺っていう場合がある」と爆弾発言。
コナン読者はおわかりのとおり、サイレンサーのついた拳銃でこめかみを撃ち抜くには体制的にはかなり無理があるうえ、そうしたとしてもこめかみに銃口の焦げ跡が残るため、これは殺人以外ありえないのです。
あわててコナンが間に入ろうとしますが、時すでに遅し。
君は...本当に...工藤新一なのか？
と白馬はキッドを追いつめます。
いやぁ白馬かっこよすぎる～！！キッドの、というか黒羽怪斗の扱いをよく分かってるよね。このままキッドの正体を暴いちゃってくれ！
でも、そうなるとなんでコナンはキッドに協力してたのかっていう話になり、コナンの正体の方が危うくなるのか...？
本編ではなかなか難しいだろうけど、白馬と新一には推理話やホームズ談義に華を咲かせてほしいな...きっと盛り上がりそう。
事件の方は、両足のつま先の後は、壁際で射殺した後遺体を運んだ際に、足を引きずったためにできた跡かなと。
その他はさっぱりわかりません。
お付き合い後のラブコメ
そして、なんと、新蘭お付き合い後のラブコメきました～！
ものすんごいのが投下されたのでもうニヤニヤがとまりません。
蘭に連絡もなくこの場へ来たことに対し、蘭は怒ってもいいと思うと言う園子。
そんな園子に対しては「新一には新一の都合があるし」と蘭はたしなめますが、当の新一（偽物）に対してはほっぺをぷくーっとふくらませて「来るなら来るって言ってよね！」と怒る蘭。
いや、もうほっぺぷっくり蘭ちゃん可愛すぎやしないか！？
こんな顔するのは新一の前だけなのよ、こんなに素直に文句言ったり怒ったりするのは新一の前だけなのよ蘭ちゃんは...もう蘭ちゃんが素直になれてるだけで私は嬉しいよ。
あえて連絡しなかったんだと言う新一に対し、「わたし達付き合ってるんじゃなかったの？」と怒る蘭。すると新一（コナンの発言をキッドが発声）は
わかんねぇのかよ？蘭の顔見たらずっとそばにいたくなっちまうだろ？
戻って解決しなきゃなんねぇ事件が山ほどあんのによ...わざわざ言わせんなよ！バーロ！
と言いコナン赤面。いやもう素直すぎるでしょ！！！赤面可愛すぎる！！！
十数年片想いこじらせてたと思いきや、付き合った途端めちゃめちゃ素直じゃないこの子⁉最高ですか！？
そりゃ実際はキッドの変装なわけだけども、発する言葉はコナンが指示しているわけで、これはもう新一本人なんですよ。映画のニセ新一と蘭のラブコメじゃない。しっかり新蘭です。コナンがキッドという変声器を借りただけなんです。最高すぎる...
園子の「アヤツ...腕を上げおったな...」が笑える。片思い期に比べたらそりゃものすごい成長ぶりよ。
やっぱりコナンの姿ってのがより素直になりやすいのかも。誤魔化すためとはいえ、新一の本心が聞けて私は感無量です。
そりゃ彼氏として蘭の顔を見られたら、もう離れたくないよねぇ。
ここでコナンがキッドに協力する条件が明かされるわけですが、それは「蘭に会っても絶対にバレず、工藤新一になりきること」。
キッドはそれに応えてばっちりな演技をするわけですが...黒羽怪斗としては、新一と蘭が付き合って、しかもこんなにラブラブなところを見せつけられて、悔しくなったりしないのかしら？そのあたりも気になっちゃいますね。
当初は、キッドが新一に化けるのはもう飽き飽きでしたし、蘭が可哀そうだったのでさっさと正体ばれろ！と思っていたわけですけれど、こうなってくると話が変わってくる。
言葉を発した箱（キッド）は新一本人ではなかったにせよ、その言葉は本物なわけで。蘭にはこの言葉が偽物だったと思ってほしくない。だから蘭だけにはキッドだとバレずに終わってほしいかも。
それに、蘭が新一に会えたと思って、後で偽物とわかってがっかりするよりも、新一に会えたと思えていた方が幸せだから、やるなら徹底的にというコナンのスタンスに愛を感じる。そりゃコナンだって本当は自分の体で伝えたいけれど、それができないわけで。だったらバレるな、なりきれというのがもう素晴らしいなと。
お付き合い後の新蘭がなかなかこなくて、電話シーンすらなくてずっと待っていたわけですけれど、ものすごいものを投下されてもう幸せいっぱいです。朝からニヤニヤがとまりませんでした。
それにしても、久しぶりに新一に会えた（？）のに、園子は特に何の反応もないのが、あくまで蘭が好きな人であり蘭のことをずっと好きな男であって、なんなら蘭と自分の仲を邪魔して来る奴で、自分にとっては幼馴染ですらないただの蘭のオマケって感じがだだ漏れで最高ですね。この3人組本当に好き。
最後に
白馬に正体がバレそうなキッド。まぁこれはバレるでしょ。笑
しかし、正体を突き止めた白馬がこの後どう動くのかは楽しみですね。あえて芝居に乗っかってくれるのか、それとも...？
事件の方も、白馬とコナンの共闘が見られそうで楽しみです。
蘭とコナンのラブコメもまだまだ期待しちゃいます！
では、お読みくださりありがとうございました！
