2023/2/22発売の週刊少年サンデー13号に掲載されている名探偵コナンFILE1109「女王の謀」の感想です。
シリーズ第7話、ついに解決編。17年前の事件から、現在へと繋がります。
小林先生に自分の傘を貸した若狭先生、そんな若狭先生を待ち構えるRUM。どうなるのか?
では、以下ネタバレあり感想です。
ダイイングメッセージの意味
アマンダが残したダイイングメッセージはだいたい解けたと言うコナン。
腕時計の文字盤につけられたキスマークをどう捉えるかがポイントだとコナンは言います。
文字盤周りの溝に口紅の塗料が入り込んでいることから、一度付けたキスマークをぬぐって消した後で、もう一度キスマークを付けたことが分かるとのこと。
つまり、キスマークだと分かればいい「LIPS」や「RED」「KISS MARK」ではなく、口の形、つまり「MOUTH」だというのです。
文字盤につけられた口紅の形は両端が切れていることから、スペルの両端を切れということ。
「MOUTH」の両端を取り除くと「OUT」になり、時計の「WATCH」と組み合わせると「WATCH OUT」=「警戒しろ」という意味になります。
警戒するのは、ナイトの両目にも口紅がついていたことから、誰かの目のことだと推理するコナン。
黒田管理官に心当たりを聞くと、蛇のような眼をした男を見かけたと言います。しかし、それがRUMだということには気づいていません。
それにしても、PUT ON MASCARAにすぐ気づいた黒田管理官なら、腕時計のダイイングメッセージもすぐ解けちゃいそうな気もしますが...
そんな黒田管理官からは、ボディーガードが若狭先生に似ていたことを聞くコナン。
若狭先生からは毎回にらまれていたので、まだアマンダらを殺したのが自身だと疑われているのかも、と心配する黒田管理官。
ここで若狭先生=浅香にたどり着いた、ということですかね。
でも、まだRUMのことについてはさっぱりなまま...心配だ。
狙われる浅香
若狭先生の特徴は身長170センチ弱でストライプ柄の傘を持っている長髪の女。
スコープで狙いながら若狭先生が出てくるのを待つキャンティとコルン。
そんな2人の前に現れたのは、若狭先生から傘を貸してもらった小林先生でした。
ギリギリで靴が違うことに気づいたRUMの声でキャンティとコルンの狙撃は逸れ、小林先生は無事でした。
一方、その狙撃でキャンティらの居場所を掴んだ若狭先生は、直前に強盗に入って入手しておいた銃でキャンティの肩を狙撃。
なんと、若狭先生はわざと小林先生を狙わせて狙撃ポイントを特定し、反撃に出たのです。
若狭先生が小林先生たちを仲間ではなくただの手駒と思っているなんて、ゾクゾクしますね~!
傘を壊して自分のを渡した時に、見つからないようにするためだろうとは思っていましたけど、まさか逆にやり返すためだったなんて。若狭先生の闇はなかなか深そうですね。
それにしても、若狭先生はあえてキャンティの肩を狙ったのか、それとも頭を撃ち抜く技術がなかったのか、どちらなんでしょう。
あえて肩を撃ち抜く理由としては、命を奪いたくはなかったとか、警告するだけで足りるとかですけれど、小林先生が殺されていてもおかしくない手段に出ている時点で敵の命を惜しむのは考えにくいですよね。
やはり腕前はそこそこで、頭を撃ち抜く技術まではないってところでしょうか。
え?君を助ける理由ですか?それはもちろん...僕がそうしようと決めたから...初志貫徹です!
という羽田浩司の言葉を思い出して、角の駒を握る若狭先生。
これってつまり、羽田浩司やアマンダの恨みを晴らす、犯人を殺すという目的を果たすという決意の表れでしょうか。
しかし、小林先生の命を軽んじる若狭先生に対して、灰原はむしろ好意を抱いていたというのが引っ掛かります。これからそのあたりが回収されていくのでしょうか。
警戒すべき眼
やはりこの右目の...時を戻すしかなさそうですねぇ...あの薬の効力が...私の想像通りならの話ですがねぇ...
と思うRUM。
えっ、まさかRUMはAPTX4869の薬の効力に気が付いている!?
だとしたらメアリーや灰原なんてすぐにバレてしまうのでは?
工藤新一の幼少期は知らないのでフォトグラフィックメモリーという意味では気づかないでしょうけど、少なくとも灰原の幼少期は知っているでしょうし。
しかし気になるのは、「時を戻す」という言葉。今はその能力が失われているということ?
眼帯を付けているのは左眼ですから、務武さんにやられたのは左眼だと思いますし、このシリーズでアマンダには「左眼は」と言っていますし、能力を持っているのは左眼だと思っていたのですが。
能力は両目にあったけれど、左眼が義眼となった今、衰えた能力を右眼だけでも呼び覚ますといったところでしょうか。
その後、コナンは赤井さんに電話報告。若狭先生の正体は浅香であることを伝えます。
逆に赤井さんからは、羽田浩司の父から、友人の赤井さんの父に、息子の死の真相を調べてほしいと依頼があったことから務武さんが事件に関わることとなったという経緯を聞きます。
そして、ダイイングメッセージの示す人物を気にかけて終話。
うーん、やはりRUMの正体までは迫らずに終わりましたねぇ。まだまだRUM編が続くのですね...きっと次は何事もなかったかのように日常回が来るんでしょうし、道のりは長いなぁ。
正直、こんなに期待値が高まった状態で拍子抜けだったり、また引っ張られたりすると疲れちゃうかもしれないです😂
青山先生が元気なうちに、きちんと最終回を迎えられますように。私が生きている間に、最終話まで読むことができますように。それだけが心配です。
最後に
最後の最後に、務武さんとメアリーのラブコメをぶっこんでくるあたりは流石青山先生でしたね!!
SDBネタが回収されてほくほくです。
メアリーが料理できずに務武さんが料理するというのが最高にたまらん。務武さんのほっぺチューのデレた表情と、メアリーのきりっとした表情がもう絶妙なんですよね。
最高です。
若狭先生は黒ずくめに正体がバレていて、しかも反撃までしてしまった以上、もう小学校へは戻れないですよね。
このまま行方をくまらすのでしょうか。
でもそれだと、コナンは若狭先生から話を聞きだすことはできないですし、そもそも若狭先生が小学校へ来た意味もないですしね。
てっきり灰原から組織のことを探ろうとしていたのだと思っていましたが...まだまだこれからでしょうか。
では、お読みくださりありがとうございました!