2023/4/26発売の週刊少年サンデーに掲載されている名探偵コナンFILE1112「零れた真実」の感想です。
シリーズ第3話、解決編。
帝丹小学校の花壇が突如燃えた事件、一体誰が燃やしたのか?
そして無事授業参観は行えるのか?
以下、ネタバレあり感想です。
自動発火装置
誰にも見つからず火をつけた方法、それは自動発火装置だというコナン。
灰原が窓から飛び降りた時に倒した植木鉢の下敷きになっていた、焦げたポテチをつまみ出し、ポテチを着火剤にしたと推理します。
油分が多く1分くらいは燃え続けるので、キャンプでも着火剤として使われることもあるとこのと。これは試してみたい。
では、そのポテチにどう火をつけたのか?
植木鉢の支柱だけを立てて、その下にポテチを置き、虫眼鏡を上に置くと太陽の光で火がつきます。
しかし、虫眼鏡なぞ現場にはなく。
時間が経てば消える眼鏡、つまり氷だというのです。
底が丸いおわんで凸レンズ型の氷を作り、その氷を給食前に支柱の上に乗せ、光を集めやすい黒い折り紙の上に置いたポテチを支柱の下に置いておけば、給食が終わる頃には火がつくとのこと。
大きな氷を溶かす秘訣は、熱伝導率の高い銅。
つまり10円玉をポケットの中で握って温めておき、その中に氷のレンズを入れてさらに握っておけば溶けやすくなる。
そうです、ずっとポケットに手を入れていた灰原が犯人だったのです。
いや〜無意識のうちに灰原は犯人から除外していたので、これは盲点でした。面白い!ミステリーの醍醐味ですね。
科学の得意な灰原ならこんな装置はすぐに思いつくでしょうし、だからこそ咄嗟に消火ひ当たれたのも納得です。
動機、そして授業参観
灰原が火をつけた理由は、マリアちゃんがお母さんが授業参観に来ないようにしたかったから。
あの灰原が他の人のために、しかも探偵団ではなくクラスメイトのためにこんなことをするなんて、もう変化の仕様にじ〜んときてしまいます。
方言に悩むマリアちゃんへの肩入れもあるのでしょうが、だとしても単なるクラスメイトのためにここまでするなんて。もうみんなのことが大事になっているのだな、灰原もちゃんとクラスの一員なんだなと。
他2人、旦野くんに対しては
気に病むのはそこだけでいいよ...本当にくそダセーのはだまされた君より...だましたその友達の方なんだから!
と声をかけるコナン。かっこい〜!こういうことをさらっと言えるコナンが好きです。
たくま君に対しては、家でこっそり育てようとした球根は、秋に植え替える球根と一緒に植えればまた春に咲くよとアドバイス。
デリカシーがないくせにこういったところには気配りできる(というか無意識で言ってる)のが本当に好き。
一連の話を聞いていた校長先生は「理科の実験」と言い、花の植え替えと1ヶ月の水やりの罰で許します。できる校長先生だ〜!
そして始まった授業参観。
なんと、江戸川文代が持つタブレットの中にはマリアちゃんのお母さん、そして博士が!
博士の用事とは、マリアちゃんのお母さんがリモートで授業参観に参加するためのお手伝いだったのです。
なんて素敵なの〜!!
しかも、
ワシも観ておるから...頑張るんじゃぞ!
と灰原に声をかけ、照れくさそうに笑う灰原がとてつもなく可愛い。
一方のコナンも、先生に当てられて回答するのを恥ずかしがったり、正解すると有希子さんの地声で
すごーいコナンちゃん♡大天才よォ〜♪
と声をかけられ焦る様子が。
2人とも、ちゃんと子どもで本当に可愛くて愛くるしい。
コナンはもちろんですけど、やっぱり灰原が博士に授業参観来てもらえて本当によかったなと。嬉しそうな灰原が見られて、楽しそうな博士が見られて、もう私は幸せです。この2人の関係性が好きだ!
最後に
ラスト、校門近くに停まる車から中の様子を探るRUMが描かれていました。
そんなRUMの様子を見て、その後灰原を見つめる若狭先生。
え、もしかして若狭先生が小学校に留まる理由って、組織と灰原を引き合わせることですか...?だとしたら末恐ろしいのですが。
では、お読みくださりありがとうございました!