たーこいずの宝箱

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クリミナル・マインド2-2「闇のネットオークション」感想

海外ドラマ「クリミナル・マインド」シーズン2第2話「闇のネットオークション(P911)」感想です。

 

ここのところMCUばっかり見ていましたので更新が遅れてしまって申し訳ないです...

今更ドはまりしてしまっております。笑

こんなにも大人気な理由がわかりました。まだドラマ編は見れていないのでこれから見るのが楽しみです!

ということで、クリミナル・マインドの記事更新がのんびりになってしまう可能性大ですがお付き合いいただけましたら幸いです。

 

クリミナル・マインドのシーズン2第1話は後編でしたので、実質今話がシーズン2最初の話。

なかなかヘビーなお話でしたね。ガルシアの冗談が少なかったので余計シリアスな雰囲気が漂っていた気がします。

 

では、以下ネタバレあり感想です。



 

児童のネットオークション

男の子の様子を写した監視カメラの映像を見て、突如騒ぐ捜査官。

子どもを対象とした捜査官で、小児性愛者サイトに潜入捜査していたのです。

その映像に映っていた男の子は1年前サイトに登場した"ピーター"。本名さえも分からず、捜査が停滞していました。

今回、監視カメラの映像がアップされたのはピーターのネットオークションが開催されるからだったのです。

それに気づいた捜査官のケイティはすぐさまホッチに連絡し、BAUと合同捜査を行うことに。

 

ピーターを捜索するため騒がしいBAUに、なんと休業中のエルが。

あの事件から4か月休んでおり、休暇はあと1週間残っているのだとか。

あれから4か月後という設定だとは!

ショートカットになったエルは可愛いですが、一方"標準カット"のリードは真面目、というか地味な印象になってしまいましたねぇ。

前の髪型で、ワックスを着けずに下ろしている時がとても好きだったので残念です。

エルが「あなたらしい」と言いつつちょっと笑ってたのがツボでした。笑

何にせよ、エルが元気そうでなによりです。

 

小児性愛者は状況がそろったときにだけ犯行に及ぶ状況型と、髪の色や年齢など条件にあう子にだけ犯行に及ぶ選択型の2タイプあります。

今回ピーターを誘拐したHUGZ(ハグス)は選択型。

そんな彼が獲物をオークションに出すということは、子どもが大きくなってしまったので興味がなくなったのでは、と推理。

選択型は子どもに近い職業に就きやすいというのも特徴です。

 

MEHTEVAS

その時、新たな映像を発見。

その映像には新たな男の子が映っており、その男の子を辿ることでピーターの居場所を突き止めようとします。

が、なんと新たな男の子ケヴィンは、自ら映像を配信することでお金を稼いでいたのです。

ケヴィンの父は刑務所にいるため、自分1人で食べていくためにネット売春をしていたのだとか。

生きていくためとはいえ、とても悲しい事実ですね...

 

そんなケヴィンの体を一目見て、過去に酔った父親に暴力を振るわれていたことを瞬時に見抜いたギデオン。

自分にできることがある、人を救えるんだと言葉巧みに誘導し、ケヴィンにピーターの映像を送ってきたMEHTEVAS(メトヴァス)と会えるようセッティングさせます。

この一連のシーン、ケヴィンを利用してピーターへの手掛かりを掴もうとする思惑と、純粋にケヴィンを救おうという気持ちが錯綜していたように思います。

どちらかというとホッチは救おうとしていたのかな...いや、ギデオンの意図を瞬時に読み取って言葉を発したようにも見えますし。

モーガンは自ら売春行為を行っていたこと、加担していたことに怒っていましたね。とてもモーガンっぽいです。

 

まんまとケヴィンの誘いに乗ったMEHTEVASは小学校前を指定。

そこに現れたのはなんと...小学校の校長先生!!

まじかよ!選択型は子どもに近い職に就くとの前情報があったとはいえ、ダイレクトに先生くるとは思わないじゃないですか。

しかも落ち合う場所で学校を指定するって、危機管理能力のなさ...というかもう売春できる!っていう嬉しさで待ちきれなかったんでしょうね。きもい。

 

自分は売春された子どもを守ろうとしていただけだ、と主張し売春なんてしていないと言い張る校長。

そんな態度にモーガンはイライラしてしまい、しまいにはギデオンに取り調べ担当から校長室の捜索に回される羽目に。

今回、モーガンはいつもに増して正義感があるというか、犯人を許さないという気持ちが前面に出ていましたよね。

新犯人を捕まえる時も乱暴でしたし。

そこがモーガンらしくていいんですけど、それにしてもいつもより強い気がしました。

もしかして、過去にそれで救えなかった被害者がいたとか...?それか同級生とか身近な人がそういう目にあっていたとか...?何かありそうで気になります。

 

そんなモーガンはリードとエルの校長室捜索に参入。

エルの見つけたパソコンはパスワードがかかっており、そのパスワードを天才だろ、とリードに解かせようとするモーガン

リードはしばし悩みますが、何度も口にする校長の「彼らを救おうとしていたんだ」という言葉で閃きます。

MEHTEVASはSAVETHEM、つまりSAVE THEM、彼らを救え、を逆さに読んでいたのです。

これには驚きました。

メトヴァスってなんだか呼びにくい名前だなぁと思っていましたが、まさか逆さ読みだったとは。

そして本心から「彼らを救いたい」と思っていたのだと悟らされましたね。いやもうびっくりです。

エルの「救うのにセックスはいらない」という冷たい言葉が校長を突き刺していました。いや本当にそうなんですよ...

 

リードがパスワード解除したパソコンから売春の証拠がたんまり出てきたのでしょうね、校長はとたんに大人しくなりましたし、BAUはしばし言葉を失っていました。

そのパソコン画面を視聴者に見せなかったのは賢明ですよね。

校長は8,000ドルでピーターを落札しようとしており、連絡コードを伝えることで「商品を検品に行く」手はずになっていました。

商品を検品という言葉がもうつらいです。

そして8,000ドルて...もう考えられません。

 

校長はBAUに指示されるがままオークション主催者であるアン・チャイルドに連絡。

アン・チャイルドははじめ信じて返信しようとしますが、ちょうどその時、テレビニュースで校長が逮捕されたことが報じられたのです。

もちろん、小児性愛が原因で捕まったこともレポーターが伝え、さらにはFBIが売春を取り締まるべく動いているとまで報道します。

それを見た犯人は警戒し、サイトを閉鎖。

やりとりしていたギデオンらも、オフィスで映像解析していたガルシアも中断させられてしまいます。

 

ピーターの本名

ケヴィンや校長に接触していたギデオンらの一方、ガルシアとJJはオークションにかけられていた映像を解析していました。

1年前は普通の部屋だったのに今はドアがない奇妙な部屋になっていること、少年団のシャツを着ていることなどが判明。

 

しかしサイトが閉じられてしまい、映像が見られなくなってしまいます。

それどころか、オークションを中断しピーターを売ってしまう、最悪の場合殺してしまう可能性も出てきました。

それを防ぐべく活躍したのはJJ。

FBIが捜査しているのはヴァージニアで、茶髪の12歳だというフェイクニュースを知り合いの記者に流させることで、真の目的を隠すことに成功させるのです。

このJJの時間稼ぎにより、オークションは再開。残り1時間の猶予が与えられます。

 

復活した映像からそのシャツを分析することにより、ガルシアはマウント・プレザントという少年団に所属していたことをつきとめます。

その情報を元に、ギデオンらは二手に分かれ、近くの教会と小学校へ聞き込みに。

そして、ピーターはチャーリー・スパークスという名前で小学校に通っていたこと、父が迎えにきたため転校したこと、少年団は団員減少により解散していたもののピーターはそのメンバーであったことが判明。

チャーリーですら偽名であり、その父親というのが犯人であると確信するのです。

 

しかし、タイムリミットを迎えてしまいます。

諦めモードに包まれるなか、リードはもう一度考えてみよう、と状況を整理。

そもそも、犯人は子どもを学校や少年団に入れていたにもかかわらず、突如独房のような窓もドアもない部屋に入れたなんて妙だと気が付くのです。

それに対しギデオンは「恐怖」が原因であると気づきます。

捜査の手が迫った、つまり1年前ケイティが面接した人の中に犯人がおり、それをきっかけに犯人は行動を変えたというのです。

パスワードもそうですし、過去の事件でもそうですけど、土壇場のリード強くないですか?みんなが諦めていても冷静で考えることを止めない、そしてちゃんと閃くリードかっこいいです。

 

ケイティが1年前面接した人の中で近くに住んでいて犯行が可能なのは2人。そのうちケイティが犯行に及ぶのはM・アールソンだと判断。

急いでアールソンの家に向かいます。

 

ここ、ケイティが昔面接した人の中にいるから犯人の行動が変わったというのは納得なのですが、2人に絞られてから犯人を特定する理由がなかったのが残念でした。

もう1人の方には無理、と言っていましたが、え、なんで?と思ってしまいました。

他の人たちは死んでるとか服役中とか納得の理由だったので余計に...

今回は推理という感じではありませんでしたね。

 

アールソンの家に行くと、ちょうど犯人がピーターを運ぼうとしている最中でした。

モーガンがすぐさまとりおさえ、ケイティらがアタッシュケースに詰め込まれたピーターを救い出します。

ケースを開けられたピーターが「お父さん!」と叫んで助けを求めたのがつらすぎました。

犯人を、怖い目にあわせた張本人を、父親だと思い込み、その人に助けを求めるなんて...

ケイティらのなんとも言えない悔しい、悲しい気持ちのにじみ出た顔が余計につらかったです。

 

ピーターの本名はダスティンで、本当の母親が息子に会えたのは本当に良かったです。

1歳のときに誘拐されて、母親のことも覚えていないなんて...つらいなんて言葉ではお母さんの心情を表せません。

混乱させるから母親だとは言わないで、と言われてしまうのもさらに切ない。

しかし、ダスティンの大切にしていた兵隊のおもちゃ、ジャックを紹介してもらい、少し打ち解けたように喋る姿に少し希望が持てました。

 

格言

子どもの扱いで社会のモラルが分かる。(ボンヘッファー)

The test of the morality of a society is what it does for its children. (Bonhoeffer)

 

最後に

ケイティの「どこで区切って次の子に移るか」「どこまでやれば精一杯と言えるの」「そんな決定権ある?」という言葉がぐさぐさと心を刺しましたね。

全員を救うなんて無理な話で、どこかで線引きしていかなければなりません。

でもその線引きは誰がどの権限で行うのか?誰にも命を選別する権利はないはず。

だからこそ、ケイティの葛藤が苦しかったです。

 

最後、ホッチに少し離れることを勧められても、無理だと言っていたのが印象的でした。

子どもが相手、というのがまた余計につらい部分ですよね。

 

では、お読みくださりありがとうございました!

 

 

名探偵コナン BREAKERZまとめ

コナンOP・EDまとめ第5弾は、記事を書いている2022/2現時点でEDを担当しているBREAKERZを取り上げたいと思います!

どの曲もコナンの世界観にぴったりで思わず歌いたくなってしまうものばかりです。

 

では、以下まとめです。

 

 

OP

Everlasting Luv

14シーズンで使われたこの曲。

everlastingとは映画「ベイカー街の亡霊」の主題歌のタイトルにも使われていますが、「永遠」という意味。

そしてluvとはloveのスラング、つまり「永遠の愛」

そのタイトル通り、ガッチガチの新蘭ソングです。流石BREAKERZ

 

こんなにも傍にいるのに僕の想い届かなくて

とか、

時計の針は巻き戻せない

や、

透明な君の瞳映る姿あの頃の僕じゃないけれど

そして

全ての謎を解き明かして君とずっといられるように

あたりなんて完全に新一と蘭ですもの。いやもうDAIGO様に感謝申し上げたいですよね。

中でも私のお気に入りフレーズは

今はまだ言えないけれど君だけをアイシテル

夢の中で君に囁いたいつか必ず迎えにゆくよ

ですね~(ひとつに絞り切れない)

コナンのままじゃ気持ちを伝えられないという新一の葛藤を表していますし(のちのシーズン16では遂に告白しますが)、夢の中で囁くって、寝ている蘭にしゃべりかけるなんてしょっちゅうだし寝言で「蘭...」とかよく言っちゃってると思うんですよね(妄想が激しい)。

 

そんな新蘭ソングの映像はもちろん新蘭要素たっぷり。

特に最後の蘭をお姫様抱っこする新一のまなざしが最高ですねぇ。まるで壊れ物の宝物を大切にしているみたいなあの表情。高校生とは思えない色気。愛でしかない表情。最高です。白シャツってのもいいですねぇ。

 

Miss Mystery

シーズン17で使われたこの曲。

いろんな蘭が壁一面に現れ、過去の事件名に覆われた先には崖の上に立つ蘭。

そんな蘭を救いに行きたいけれど、事件が爆弾が道を阻みます。が、それを助けるのが平次であり探偵団なんです。

こうやって協力者がいるから助けられる、という演出とっても好きです。あとドレス姿の蘭が可愛い。

 

曲は容易には手に入れられることができない好きな子を追うという歌詞で、蘭を助けるため奮闘する映像とぴったりです。

その手掴んでもすり抜けてゆく また君の罠に捕らわれる 君に会いたくて君だけを求めてる

という歌詞が、好きな相手に翻弄される男子、という感じがして好きです。

 

WE GO

シーズン20のWE GO。元気いっぱいノリノリな歌です。

 

立ちはだかる大きな壁に囲まれて、探偵団が背を向け合って、そして小五郎と蘭が背を向け合って戦おうとするシーンが好きです。

ここで毛利親子を持ってくるセンス...たまらん。2人の共闘好きなんですよね~!

あと目暮警部率いる警察のみなさんもかっこいい。コナンの世界の働く大人たちのかっこよさが好きです。

 

歌詞はもちろんコナンソング、新蘭ソングになっています。

溢れそうな想いを君に伝えたなら 二度とは離さないその手を

という歌詞がいいですよね~!"難攻不落の超級迷宮"、つまり黒ずくめを倒したら、もう蘭の元から離れないという新一の決意を感じます。

 

幾千の迷宮で 幾千の謎を解いて

シーズン22のOPを飾ったこの曲。

こちらはBREAKERZのコナンソングを代表すると言っても過言ではないくらいの曲では?と勝手に思っております。

 

曲の初っ端から

真実(ほんとう)の姿(ぼく)戻れたなら この秘密すべて伝えたいんだ

という歌詞で始まるのが最高過ぎるんですよね。もやは新一の歌でしかない。

そしてOPの最初が蘭と待ち合わせしてる新一を見つけた蘭が笑顔で走ってきて、最後に二人で歩く姿、そして新一の姿とコナンの姿がパパパッと交互に映ってコナンに変わる、というこの演出。

画面が切り替わると新一がコナンに変わっている、というのはよくある演出ですが、こうやって交互に切り替わって最終的にコナンに落ち着く、というのは新鮮でとても好きな演出でした。まあ切ないんですけどね💦

 

他のところでは影になって恐ろしい顔してるジンとウォッカが見どころですよね。

ウォッカも普段からあれくらいなら怖いのに。笑

 

そして歌詞ももちろんむちゃくちゃ新蘭です。

君との電話の声がまた震えていたね 気が強くて意地っ張りで強がりなだけ

膝抱えてつぶやいてる「お願いだから一人にしないで」

幾千の迷宮で幾千の謎を解いて

溢れている君の涙を僕は知っているけど 幾星霜もずっと待たせてきた

未解決の世界のまま君に逢えない

ここ!好きすぎて長く引用してしまいましたが、もうたまりません。

"気が強くて意地っ張りで強がりなだけ"って、レモンパイの時に新一が言っていた"気が強くて意地っ張りでそのくせ涙もろいみょーちくりん"ですし、"お願いだから一人にしないで"はシンフォニー号で蘭が言っていたセリフそのままですし、"未解決の世界のまま君に逢えない"は変声機を使って初めて蘭と電話をしたときのセリフを思わせます。

BREAKERZの歌はどれもコナンの歌、しかも新一と蘭の歌になっていますが、特にこの曲はそうだと思います。大好きな曲です。

 

ED

シーズン14のED、「光」です。

向日葵畑で白い日傘をさしてたたずむ蘭がとにかく美しい。

それに対比して哀愁漂うコナンは最早小学生とは思えない雰囲気を醸し出しています。

 

歌詞は甘々なラブソング。

僅かな希望の光さえ見えなくて彷徨う日々も 無駄じゃない何も間違いじゃない

かけがえのない軌跡を今僕はこうして歩いてる

この部分は特に新蘭を感じますね。小学生の姿になってしまったことで気づけたこと、見えたことがあるわけで、そうなってしまったことは無駄ではないんですよ。

それを踏まえて今があるわけで。

悲観的ではない曲調と歌詞が前向きな新一と重なります。

 

月夜の悪戯の魔法

シーズン16の曲。

月をバックに夜空をスケボーで飛ぶコナンと蘭がとにかく楽しそうで幸せになる映像です。このシーンは歴代の映像の中でも印象的で好きです。

にっこり笑顔で楽しそうなのに、最後の最後で「君は近くにいるのに...」という歌詞で背中合わせの切なげなコナンと蘭で締める、というのが憎い演出。

 

心から心から君に伝えたい 愛してる愛してる届かぬ思い 夢ならば夢ならば君に逢えるのに 祈り届かないけど...

という歌詞が蘭の心情を表してるようで切なくていいです。夢では新一に逢えるのに、好きだと伝えたいのに、どこにいるかもわからない。会えたとしてもすぐにいなくなってしまって、ずっとそばにいてほしいという願いも叶わない。

新一の姿を見ることができないことを、新月が闇にひそむ様に例えるなんて秀逸で大好きな歌詞です。

 

オーバーライト

シーズン17のED曲です。

こちらも月夜がメインの映像です。コナンと蘭ってなんでこんなにも夜空が似合うんでしょうね。やっぱりなかなか会えない切なさが月夜の儚い明るさとマッチするのでしょうか。

最後三日月に乗って微笑む蘭が可愛いです。

 

歌はこの時は一瞬しかないのだから大切にしようという歌詞。いやもう姿が変わってしまった新一と、そのせいで会えなくなってしまった蘭にぴったりなテーマですよね。

幼馴染でいつも会えていたのに、一夜をきっかけにこれまでとはずいぶん異なる生活をする羽目になり、その一瞬の大切さを身に染みて感じた二人ですもん。

 

僕らの毎日は上書きの連続で 立ち止まっていても更新されてゆく だから今1歩1歩踏みしめて歩いてゆく

という歌詞は恋愛だけじゃなく、人生においてとても重要な考え方ですよね。

ああしとけばよかったなんて 君も僕も誰も 言いたくないから

という歌詞は名探偵コナンだからこそ説得力のある歌詞ですもん。やっぱりDAIGO様すごい。

 

今逢いたくて...

シーズン18、19で使われたDAIGOの歌です。

新一目線な歌が多い中、こちらは蘭目線で切なさ全開な曲です。

新一のいない蘭の日常が淡々と流れていくのですが、その中で工藤邸を一人で横切るシーンがあるんですよ。その時の切なさといったら...

 

しかし、帰宅後新一と電話する蘭の表情がころころと変わって楽しそうで、その笑顔に救われます。

電話しながら抱き締めている熊のぬいぐるみが眼鏡をかけている、というのもいい演出ですよね。新一のいない日常で蘭の心を支えているのは眼鏡をかけたコナンであることのメタファーに感じます。

 

君がいなくなって一人きりの冬が 寂しくて冷たい指先震える

 

や、

電話が鳴るたびこの胸がざわめく でも聞こえてくるのは君の声じゃない 今君はどこにいるの何してるの

といった歌詞が新一が突然いなくなってしまった蘭の心情に重なって切ないです。

また歌い方も切なさをより感じさせるんですよね...

今もこの胸は君色に染まる

というフレーズがとっても詩的でお気に入りです。

 

夢物語

シーズン22のED曲です。

 

幼少期の新一と蘭から成長し、高校生になって、そしてコナンと蘭になるという演出にちょっと切なくなります。

けれど登下校のそのシーンで蘭に微笑みかけるのは新一の姿でなんですよね。

そして新一と蘭が街を見下ろせる木の元へと走っていくわけです。

あ、今回は新一のままかも!と淡い期待を抱いたものの、やっぱり最後にはコナンになってしまうんですよね。切ない...

 

次へと幾つも溢れてく 何年かけても諦めない 夢は終わらないずっと続くよ

という歌詞が、サクラ組で出会ってからというもの十数年思い続けてきた新一にリンクするんですよね~

今も僕は夢の中 追いかけて追いかけてどこまでも まだ見ぬ景色探すよ

というのも、まだまだ道の途中な新一らしくて好きな歌詞です。

 

SWEET MOONLIGHT

シーズン22のEDです。

こちらはとにかく麗しい蘭に見惚れる映像

そして歌詞も恋人同士になった新蘭を踏まえたものになっていて最高です。

今までBREAKERZでは「幾千の迷宮で 幾千の謎を解いて」が大好きでしたが、もしかしたらこの曲が一番好きになったかもしれません。

 

詳しい感想はこちら↓

turquoise2134.hatenablog.com

 

最後に

こんなにも素敵なコナンソング、新蘭ソングをたくさんも提供してくださっているBREAKERZですが、まだ劇場版主題歌は担当されていないんですよね。

いつかきっと担当してくださると信じて、今か今かと待っています!

 

では、お読みくださりありがとうございました。

「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」感想

映画スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」の感想です。

 

サム・ライミ版もアメイジングも何回も見ているスパイダーマン、私の大好きなヒーローです。

そんな彼がMCUに仲間入りして早数年。アベンジャーズを履修していない私にとってアイアンマンから順に見るというのはハードルが高く、トム・ホランド版が気になりつつもなかなか手をつけられずにいました。(背景を知らないのにいきなりホームカミングを見る気にはなりませんでした)

 

しかし!ドック・オクら過去のヴィランが出る新作が公開されると昨年末あたりに知り、これは観るしかない!!とついに重い腰を上げてアイアンマンから順にアベンジャーズを制覇しました。

そしてついに、新作のノー・ウェイ・ホームにたどり着いたわけです。

いやもう最高過ぎました。ちゃんと履修してよかった。やっぱりスパイディが好きだ。

(ちなみに、もれなくアベンジャーズにもハマってしまいました。もっと早くから見とけばよかったと後悔してます。好きなキャラを1人あげるならキャップです)

 

では、以下ネタバレあり感想です。触れないわけにはいきませんので、過去のMCUと歴代スパイダーマン作品のネタバレもしてます。念のため。

 

 

アベンジャーズとしてのスパイディ

感想いっぱいあって収集がつかなくなりそうなのですが、まずはアベンジャーズに仲間入りしたスパイディ関連について。と分類しつつもぐっちゃぐちゃになる未来が見える...

 

まずドクター・ストレンジとスパイディの絡みが良かったですよね~!

トニーとスティーブがいなくなった今、アベンジャーズを率いるのはスパイディとドクター・ストレンジだと思っていましたので、ついに共演するのか!と興奮しました。

 

パンフレットのインタビューでも触れられていましたが、エゴの塊であるドクター・ストレンジが高校生であるスパイディの前では指導者になる、というのがよかったですよね。

しかしながらウォンに止められても禁断の呪文に手を出そうとするドクター・ストレンジもなかなかの突っ走り具合ですから、スパイディのことを子どもだと非難しっぱなしというわけにもいかないところが面白い。

まだ君は子どもだったな、と改めて認識するというのが良かったです。

 

そして何よりの絡みはドクター・ストレンジとの対決でしょう!

ファー・フロム・ホームでもドローンの生み出す映像との対決により素晴らしい映像美でしたが、今回はドクター・ストレンジということで負けじと美しかったですね。

 

一番強いと思われるドクター・ストレンジに数学で勝つなんて、最高すぎませんか?

魔法にかなうものはないと思っていましたけど、そんなことはないんだと教えてもらいました。

正確なセリフは忘れてしまいましたが、「最後は数学が勝つんだ」と言って縛り付けたドクター・ストレンジを残して去っていくピーターがカッコよすぎましたね。

天才でオタクなピーターを感じられて嬉しかったです。

そんな化学オタクぶりは2人のピーターと治療薬を作るシーンからも感じられましたよね。

あくまで科学で勝負するという姿勢がスパイディらくして、ピーター・パーカーらしくて良かったです。エレクトロに勝つため試行錯誤していた"アンドリュー"ピーターを思い出してなんだか勝手に感動しちゃいましたもん。

 

案の定脱線したのでアベンジャーズ関連に話を戻しますと、かしこまらずに「スティーブンと呼べ」と言うのがとっても良かったですね。

ピーターにがっかりした時には敬えと正したものの、結局は治療に成功したスパイディを認めてまたスティーブンと呼ばせる流れがたまらなかったです。

だからこそ、この結末だともう2人の絡みも見られないのかな...と寂しい限りです。術を使った本人は覚えているとかないのかな?(そんな都合いいわけない)

 

それと、まさか指パッチンのせいでウォンが一番偉くなっていたとは。笑

でも相変わらず偉そうなドクター・ストレンジがいいですね。ウォンも諦めてるっぽいし。

この二人組好きなので次作も楽しみです。ピーターのために禁術を使ったせいでドクター・ストレンジがなかなか大変な事態に巻き込まれそうですね。

ドクター・ストレンジが都合のいい人だけは記憶をなくさないでというピーターのわがままを聞いてくれようとしたのが意外でしたが、そのせいで後処理が大変なことになってしまって災難ですよね...それも指導者の宿命なのかも。

ま、言ってしまえばちゃんと説明する前にいきなり術を始めちゃったのも悪いので、これをきっかけにドクター・ストレンジ指導力もアップすることでしょう。笑

 

スパイダーマンとしてのスパイディ

では!どう考えても100%長くなるメインの感想を!!

ドック・オクが橋で出てきただけでも嬉しかったですが、直後に橋でちらっとグリーン・ゴブリンが出てきて歓喜しましたよ。

しかも1人ひとり順に倒していくとかじゃなく、こんなにも次々と出てきちゃっていいの?カオスにならない?という私の杞憂などいらぬ心配でした。もう満足でしかなかったです。

 

MCUマルチユニバースという世界は、どうしてもご都合主義な感じがしていて、いやそれ言ったらなんでもありじゃん...と思っていたのであんまり好きじゃなかったのですが、今作はそれを逆手にとったストーリーで素晴らしかったですね。

マルチユニバースだからこそ実現する、過去作との共演。共存。

まさか過去のヴィランが単純に再度描かれるだけじゃなくて、別世界のピーター・パーカーとやりあっているままこの世界に来ちゃうなんて。

ドック・オクが俺の知ってるピーター・パーカーじゃない...となった時、それを察して大興奮しました。

こんなにも大興奮できたのは予告も含め限りなく情報をシャットアウトしておいたおかげです。良かった。

 

そしてもちろん大興奮したのは、というか感動したのは2人のピーター・パーカーの登場ですよね。

ネッドが呼び出したピーター・パーカーが路地から歩いてくる様子からして、え??もしかして???と思いましたが、マスクを取った瞬間、思わず息をのんでしまいました。

アンドリュー・ガーフィールド!!まじかよ嬉しすぎる!!ともう嬉しさと感動でいっぱいでした。

なのに蜘蛛の巣掃除させられるというコメディも忘れないのが流石スパイダーマン。笑

 

そして、もう一度ピーター・パーカーを呼び出すと今度は私服姿の男の人が...

いやもう、"トビー"ピーターが私服姿で登場するのは解釈一致すぎで悶えました。

トビー・マグワイヤであることを認識した時の感動と言ったら...

"アンドリュー"ピーターが出てきたときに期待と諦めが半々だったんですよ。だからこそ嬉しすぎた。まさかまた"トビー"ピーターが見られるなんて。

ちょっと痩せて大人になったトビー"ピーター"に感無量でした。あの微笑み。そうだよあの笑い方だよ!

アメイジングももちろん大好きですが、やはりスパイダーマンと言ったら元祖のサム・ライミ版を連想する私としてはもう感動でしかなかったです。

 

ネッドにスパイダーマンなら言ってよ!と言われた"トビー"ピーターが、簡単には正体を明かさないよと答えたのが最高でした。

そうなんですよ、やっぱりサム・ライミ版が一番ピーター・パーカーを上手く描いていて、ピーター・パーカーであるからこそのスパイディであり、正体を明かさない親愛なる隣人なんですよね。

もうこの時点で感動してしまって感情があふれ出しそうでした。

 

大学に入れないと知ってスパイダーマンとして解決しようとした"トムホ"ピーターは、ピーター・パーカーとしての自我がスパイダーマンとしての自我に負けていました。自分の価値はスパイダーマンであることにこそあると思っていました。

でも、スパイダーマンはピーター・パーカーであるからこそであり、ピーター・パーカーの自我がスパイダーマンにも影響するのだと、それを最大限に表現していたのが"トビー"ピーターです。

だからこそ、今回「全員が忘れる」ことでピーター・パーカーとしての自我を取り戻し、スパイダーマンであることの前にピーター・パーカーであるという原点回帰したこの結末は素晴らしいと思います。

 

歴代ピーター・パーカーがそろい、悲しみにくれている"トムホ"ピーターを慰めに行ったシーン。

「大いなる力には」とメイおばさんに言われた言葉を言おうとした"トムホ"ピーターの言葉を続けて「大いなる責任が伴う」と"トビー"ピーターが言ったのがダメでしたね。

メイおばさんが亡くなってしまったときにあの名台詞をついに言ってしまったか、と少し複雑な気持ちになっていましたが、まさか"トビー"ピーターに言葉を続けさせるための伏線だったとは。

やっぱり"トビー"ピーターが言うと言葉の重みが違います。

 

そして、メイおばさんを亡くした気持ちなんてわかるわけない、と自暴自棄な"トムホ"ピーターに対し、自分のせいでベンおじさんを亡くした、自分のせいでグウェンを亡くした、と2人が言うのが切なくて感動でした。というかもう2人が登場してから感動しかなかった。

自分の身勝手な行動のせいで大切な人を亡くし、復讐心が芽生え道を失いかけ、ヒーローであることと自分の人生に葛藤しながらも重い十字架を背負って親愛なる隣人として活動していく、この大前提をやっと"トムホ"ピーターも通過することができたわけです。

もちろん"トムホ"ピーターもトニーを亡くしていますが、やっぱりあれは自分のせいではなかったしどうすることもできなかった。

けれど今回は違う。自分が蒔いた種によってメイおばさんを亡くしてしまう。

最後にお墓の前でたたずむ"トムホ"ピーターを見て、あぁスパイディはやっぱり十字架を背負う運命なんだ、それでこそスパイディだと感じました。

サム・ライミ版もアメイジングもやっぱりお墓のシーンって象徴的でしたもんね...

 

先ほどもちらっと触れましたが、ラボで治療薬を開発するピーターたちが良かったですよね。

MJと仲良さそうにする"トムホ"ピーターをまぶしそうに見る"トビー"ピーターと"アンドリュー"ピーター。

特にグウェンを亡くしている"アンドリュー"ピーターの表情が切なかったです。そんな"アンドリュー"ピーターに恋人はいるの、と聞く"トビー"ピーター!ちょっとそんな質問するのやめたげてよ!とつっこんじゃいました。

けれど"トビー"ピーターもちゃんとした恋人関係にはなっていないわけで、やっぱりスパイダーマンであることとの両立は難しいのだなと...そしてこれが結末への伏線になっているわけですよ...歴代の先輩が教えてくれていた...

 

そんな2人の想いが報われるというか、浄化されるあのシーンは最高でしたね。泣けます。

まずは"アンドリュー"ピーターがMJを救ったシーンですよね。多分私的には今作品の中で1番心がぎゅっとなったシーンです。おそらく全観客の心が掴まれた。

MJが落ちて、そんなMJを追って"トムホ"ピーターも落ちて、糸を伸ばそうとしたその瞬間、グリーン・ゴブリンが"トムホ"ピーターをさらうわけですよ。

あの時全観客が息をのんだと思います。まさかアメイジング的結末ではないよな?と。

そして次の瞬間、"アンドリュー"ピーターがMJを助けに向かい、無事間に合うのです。

救えた時の"アンドリュー"ピーターの表情と言ったら...救えてほっとしている感情と、なぜあの時グウェンを救えなかったのかという感情がぐちゃぐちゃになっている顔でした。演技が素晴らしすぎました。

最初は今度こそ救えてよかったね!これで罪悪感もぬぐえたね!と安心した、やりきった表情の"アンドリュー"ピーターに思うわけです。でもその直後、やるせない自責の念を思わせる微妙な表情に変化することでそんなに簡単な感情ではないことに気づかされるのです。

今度こそ救えたからこそ、救えなかったあの時が際立ってしまったのです。

でも、それでもやっぱり、今度こそ救えてよかったと思います。

 

そして"トビー"ピーターは復讐心でグリーン・ゴブリンを殺してしまいそうになる"トムホ"ピーターを止め、ノーマンを救うことに成功

仕方なかった、自業自得だったとはいえノーマンを死なせてしまい、それによって親友のハリーも死んでしまうという結末を迎えた"トビー"ピーターにとって、ノーマンを救えたというのは大きな意味を持ちます。

それを思わせる"トビー"ピーターの表情にまた感動してしまいました。ずっと親友の父を死なせてしまった、死ぬことを防げなかったことを後悔していた"トビー"ピーター思いが浄化されるわけです。

背後からグリーン・ゴブリンに刺されたことでむしろほっとしたともいえる表情を見せた"トビー"ピーターに、ずっとずっと後悔していたのだと改めて気づかされました。

"アンドリュー"ピーターがMJを救う場面とともに、トラウマと化していたシーンを見事"治し"てくれました

 

復讐しようとする"トムホ"ピーターを、その道を歩んできて後悔している先輩ピーターらが止める、というのがいいんですよ。

実際、ぎりぎりまで"トムホ"ピーターは復讐を果たそうとします。我を忘れて、引くくらいにグリーン・ゴブリンをボッコボコに殴ります。

でも、歴代ピーターらがいたおかげで復讐を遂げることまではしないのです。

スパイダーマン通過儀礼である、自分勝手な行動により大切な人を亡くし、復讐心に苛まれ、ヒーローとしての生き方に葛藤しながらも十字架を背負いながら親愛なる隣人として生きていく、これを今回ついに経験するわけですが、実際に復讐に手を染めることをしなかった。これは2人がいたからであり、新しいスパイディの誕生なのだと感じました。

 

そもそも、ヴィランを倒そうとするのではなく、治そうとするのが親愛なる隣人たるピーター・パーカーらしさが出ていていいですよね。

スパイダーマンヴィランってみんな最初から悪だったわけではなくて、事故に巻き込まれたとかクビにされたとか、ちょっとしたきっかけで悪の道に進んでしまっただけなんですよ。

だからこそ、そんなみんなを救おうとする、そして実際に救うピーター・パーカーらが最高でした。

また、治すのが自分が相手していたヴィランだったというのが憎い演出ですよね。こんんなの感情移入するしかないですもん。

 

ドック・オクが最初に治って、ピーター・パーカーらを助けるというのも、自我を取り戻し装置とともに川へ沈んだサム・ライミ版を思わせるストーリーで良かったと思います。

ただ、少し気になったのはスパイディと和解して消えたはずのサンドマンはなぜスパイディに敵対していたのか?

和解する前にこの世界に飛ばされちゃったということでしょうか?まぁ細かいことは気にするな、ですね。

それと、エレクトロも同じ俳優さんなのですよね?雰囲気変わり過ぎててちょっと残念でした。

 

最後、世界が崩壊することを防ぐため、全世界がピーター・パーカーの存在を忘れてしまうことを選んだ"トムホ"ピーター

必ず見つけて事情を説明してやり直す、と約束して別れたわけですが、ネッドと幸せそうに平和に過ごしているMJを見て仲良くなることをやめるのです。ネッドがちらりともこちらを見ないのが切ない。

もう、このシーンも泣きますよ。散々今まで感動させておいて、最後の最後にこれってダメですよ。歴代ピーターの歩んできた道を踏まえてのこれは、もう泣くしかない。

自分が贈ったネックレスを見て、おでこの傷に気づいて、"トビー"ピーターと"アンドリュー"ピーターが大切な人を亡くしたと言っていた話を思い出して、メイおばさんを亡くしたことを思い出して、ピーター・パーカーとしてだとしても近づくことをやめるのです。

自分と仲良くしていたら巻き込まれるかもしれないから。正体を隠していたとしても、危険な目に遭わせてしまうかもしれないから。そう歴代ピーターが通ってきた道のように

 

そしてボロアパートに引っ越し、高卒認定試験の勉強をしながら、親愛なる隣人としての活動を続けることに決めるのです。たった一人で。

最後に着ていたスーツがトニーに貰ったものでも、トニーの技術を借りて作ったものでもなく、自分が手作りしたものというのがとてもよかったですね。

原点に戻って、親愛なる隣人としての道を進むんだ、誰かに用意された道ではなく、自ら選んだ道を進んでいくんだということがありありと伝わってきました。

メイおばさんに言われた「救い」を選択したことで大切な人を失うという結果を招いたけれど、それを赦すことで前へと進む。

愛する人を守るため、この街を救うため正体を明かさずに今日も「親愛なる隣人」でいる。

これぞスパイダーマンです。

 

最後に

いやもうまだまだ語り足りないですが、もうこれ以上書いていると本当に終わらなくなってしまうのでこのあたりで。

最後に、書くところが見当たらなかったのでここで。

トムホ、やっぱり演技うまいですよねぇ。ムズムズことスパイダーセンスでグリーンゴブリンに気づくシーンは最高でした。あの緊迫感たまらなかったです。

最後にMJとネッドを見て決意するシーンとか、ボロアパートに入っていったときとか、メイおばさんが亡くなるシーンとか...新スパイディがトムホで良かった。ネタバレは怖いけど。笑

 

あとは、ハッピーがこれからも出てきてくれるのかがちょっと心配です。きっとMJとネッドは記憶をなくしても出てくるとは思うのですが、メイおばさんがいなくなってしまったのでハッピーはどうなるのだろう。トニーもなくしてしまったハッピー、不幸続きで心配です。幸せになってくれるといいな。(駄洒落ではない笑)

 

4まで製作予定だったサム・ライミ版。3まで製作予定だったアメイジング

絶大人気なのにもかかわらずMCUに入れていなかったスパイダーマン

大人の事情に振り回されまくってきたスパイダーマンですが、今回は無事一区切りを迎えられて本当に良かったです。まだまだ伏線は残っていますし、次作がいまから待ち遠しいですが、まずはこの結末を迎えられたことに感謝です。

こんなにもお祭り騒ぎをしてしまって、これ以上のスパイダーマンを作れるのか若干不安ですが、やっと真の「スパイダーマン」となった"トムホ"ピーターにまた会える日を楽しみにしています。

 

では、お読みくださりありがとうございました!

 

名探偵コナン(サンデー20号)FILE1087「バカ共」感想

2022/2/2発売のサンデー20号に掲載されている名探偵コナンFILE1087「バカ共」の感想です。

 

シリーズ第3話にして解決編。犯人は誰なのか?

そして、高木と佐藤に初めて会った千速は?

これぞ殺人ラブコメでしたね!!

 

では、以外ネタバレあり感想です。



 

犯人は

帰りたがる容疑者らを前に、眠りの小五郎の推理ショーが始まります。

犯行は容疑者3人であれば誰でもできますが、被害者が犯人を名指ししているので特定は簡単だと言う小五郎ことコナン。

目暮警部に指示し、被害者の書いていた印象メモを折り目通りに折り曲げると、「篤実な人」が「ハン人な人」と読めるようになりました。

よって、犯人は蕪木ということに。

 

まさか折り目がヒントになっていたとは...

漢字のミスもそう読ませるためにわざとだったということで、咄嗟のことなのに被害者は頭の回転が速くてすごいですね。

 

そんな蕪木が犯人であるというのは蕪木の証言からも分かります。

トイレに行って髪の毛をセットし直していたと言っていたにもかかわらず、停電していたことを知らなかったのです。

そう、店員や重悟らが言っていた"アレ"とは、漏電していた古い倉庫の明かりを店員の誰かがつけてしまったとこによる停電のことでした。

スマホの明かりで探す」、「ムーディな演出」、「割れたグラスの場所が分からない」、「読書が中断された」のはすべて停電を指していたのです。

"アレ"が事件解決のヒントになって、それを知らない人が犯人なんだろうな、というところまでは発想が及んでましたが、停電までは思いつきませんでした。悔しい~!

 

蕪木はテーブルの下で潜んでいたために停電に気づかず、さらにはトイレから指紋のついた手袋が発見されたことにより犯人であると認めざるを得ない状況に。

蕪木は被害者が本名は鋤山有梨(すきやまあり)という結婚詐欺師で、兄を騙した挙句自殺に追い込んだために復讐として殺したのだとか。

鋤山は上等な革靴は靴底も革だから滑りやすいという特徴を活かし、水を撒いて転ぶ男を目につけていたそうです。

男を漁っていたという私の見当は大方間違いではありませんでしたね。笑

 

バカ共

自白した蕪木はナイフを掴み自殺しようとしますが、それを高木刑事が咄嗟に掴み、阻止します。

ナイフの刃の部分を掴んだ高木刑事の手からは血が...そんな高木刑事を見て千速は松田を思い浮かべます。

 

エスタンラリア―トで重悟が犯人をボコったので事なきを得ますが、千速は身を挺して犯人の自殺を防いだ高木刑事のネクタイを掴み、壁ドン。

お前...こうと決めたら後先考えずに突っ走るだろ...直感的に危険な矛先を自分に向けて...大切な何かを守り抜く...似てるんだよ...たった一人で死んじまったあのバカと...

そう千速に言われた高木刑事は、揺れる警視庁や命懸けの恋愛中継など自己犠牲の精神で解決してきた場面を思い浮かべます。

この名シーンしかない一コマ、贅沢すぎませんか!?高木刑事の人柄がありありと分かる贅沢な演出です。

いやこうやって改めて見ると、高木刑事って本当に危ういなぁ...そこが魅力なので難しいところなんですが。

アニオリキャラだったとは思えないほど設定がしっかりしたキャラクターです。流石先生。

 

至近距離で会話する千速と高木刑事に顔を赤らめた佐藤さんが仲裁に入ります。

この佐藤さんが可愛すぎるんですよ!そんな佐藤さんの慌てっぷりを見て高木刑事も頬を染めるというのがもうね、高佐の関係性が最高です。いや佐高と言うべきか?

そんな佐藤さんに向かって、

ホレてるなら離すなよ...こんなバカそうそういない...

と千速が言うのがまたいいんですよね~!

普通だったら、女がいるなら無茶するなとかって男側をいなすと思うんですよ。でもそうじゃなくて、自己犠牲に突っ走りがちな彼氏に惚れてる女側に目を離すなと忠告するなんて...もう最高です。

 

そしてパーティからの帰り道、重悟とバイクに二人乗りしながら千速が松田の過去について話します。

高木刑事に詰め寄ってたのはなぜか、と問うと松田と同じだったからだと言うのです。

高3の時、同級生の忍が彼氏に振られて死んでやるとナイフを首に当てていたところ、高1の松田がナイフを掴み、血を流して自殺未遂を防いだのだとか。

その方法を選んだ松田は、

血ィ見た方がわかるだろーがよ!自分がどんなにクソダセー事...やろうとしてたかってなァ!

と答えます。

その時の怪我のせいでインターハイのボクシングの試合を棒に振ってしまったのだとか。こんなところもなんだか高木刑事にそっくり...

 

とその時、千速は重悟がお腹から血を出していることに気づくのです。

前に被疑者からお腹を刺された時に縫った傷口がラリア―トで開いてしまったのだとか。

千速を家に届けるくらいは余裕だと言う重悟ですが、まさかここにも自己犠牲精神のある人が...確かに重悟も平気でナイフ掴みそうですもん。

もっとみんな自分を大切にしてくれ。

 

最後に

今回のサンデーの表紙、最高過ぎません?まるで本編のような構図。

もちろん本編を読む前に表紙を見るわけですが、まさかその組み合わせ!?こういう構図!?と驚きました。表紙から先生のラブコメっぷりが発揮されていて大変嬉しい限りです。

 

そしてもちろん本編もラブコメ節が炸裂!ザ、名探偵コナンというべきラブコメっぷり最高でした。

今回はちょっと事件のトリックに面白みが欠けるようにも感じましたが、前回は面白くて頭を使う事件でしたし、映画への前振りも兼ねていますので、ラブコメに全振りという感じで良かったように思います。

 

この本編を読むと、やっぱりハロウィンの花嫁は松田に間違えられた高木刑事がピンチに陥り、自分の身を挺して無茶するというストーリーですかね?

今度こそ、佐藤さんが死神から解放されますように。

 

では、お読みくださりありがとうございました!

名探偵コナン(サンデー9号)FILE1086「18の想起」感想

2022/1/26発売のサンデー9号に掲載されている名探偵コナンFILE1086「18の

想起」感想です。

 

シリーズ第2話。マスカレード婚活パーティーで起きた殺人事件の真相は?

捜査を進める一方、初めて高木刑事を見た千速は?

 

では、以下ネタバレあり感想です。



 

殺害方法は?

叫び声を聞きつけやってきたコナン達、そして通報を受けてやってきた目暮、佐藤、高木。

被害者の泊里はビニール袋に入った拳銃で心臓を撃ち抜かれてほぼ即死でした。

ビニール袋に入れて発砲したため硝煙反応には期待できません。

アプローチタイムの4番目だった重悟が部屋に入った直後に遺体が見つかったため、重悟に犯行は不可能、つまり他の3名が容疑者ということに。

 

1番最初に入ったのは蕪木到。参加者番号は19番でIT会社の社長。

2番目は31番の上寺幾久。親がお金持ちのため仕事は特にしていないそう。

3番目は円崎源司。27番。書評家をしており、順番待ちの時も本を読んでいたのだとか。

なんだか、こんな事を言ってはなんですが、結婚向いてなさそうな3人...笑

 

重悟の直前に入った円崎の犯行では、と目暮警部が疑いますが、コナンはテーブルの下からクラッカーの切れ端を見つけます。

パーティーが始まるとき全員で鳴らしたクラッカーの切れ端がテーブルの下に落ちている、つまり、犯人はテーブルの下に隠れて被害者を脅していて、話し終えた男が退出した後に射殺、次の人を呼ぶベルを自分で鳴らして立ち去ったと考えられるのです。

この方法なら1番目や2番目に入出した人でも犯行は可能で、仮に3番目の人が犯人ならそう思わせるために偽装したのだと結論付けます。

 

また、壁には打ち殺した弾痕とは異なる弾痕がもう1つ存在しており、威嚇射撃をして本物の銃であることを分からせ、被害者を脅していたと考えられます。

この威嚇射撃、本当に銃が本物だと悟らせるためだけなのでしょうか?わざわざ撃つなんて音もするしリスクある気がするのですが...

 

そして退出は入るのとは別の扉からであり、千速と喋った男と途中で合流することになる者の部屋の滞在時間は約10分と曖昧であるうえ"骨のある奴はいなかった"ため千速側の男らは滞在時間が短く、そもそもすれ違うことがなかった様子。

よって、犯人が会話終了後にテーブルの下に隠れていて出てこなかったとしても、誰も不審には思わなかったということになるのです。

 

それにしても、適当に選んでおきながら骨のない人ばかりだったとは、千速最高ですねぇ〜

バイクの話ばかりしてたんでしょうか?

もしくは白バイ隊員だと言って脅したり?笑

"身の毛がよだつ一言"って何なのかとても気になります。

どんな会話してたのかな〜まあ、会話になってなかったんでしょうが😂

 

3人の容疑者

3人誰でも犯行が可能ということがわかり、順に事情聴取することに。

そのとき重悟は、そのとき被害者はパーティー開始よりかなり早く着いていたのに、雨の中中に入らず立っていたという目撃情報があったと言います。

 

1人目の蕪木は被害者が青い顔してキョドッていたと話します。

パーティー中に食べたものでお腹を壊したんだと思った蕪木はいい薬や医者の話をしたのだとか。

けれど、もしかしたら誰かに命を狙われていると悟っていたのかも、と言います。

そんな彼に対する印象メモは「篤実な人」

そして会話終了後はトイレに行って髪の毛を直していたそうです。

 

2人目の上寺の時も、被害者は具合が悪く口数も少なかったようで。

ゲームの話をしていたらつまらなさそうに感じたとのことですが、メモには「楽しい人」と書かれていました。

ゲームの話が盛り上がったところで部屋の中がムーディになるという演出もあったのだとか。

部屋には机の上のキャンドルと間接照明しかなく薄暗いので表情は読めなかったようです。

 

しかし3人目の円崎の時にはムーディになる演出はありませんでした。

心ここにあらず、という様子だったとのこと。

書評家の彼は順番待ちの時に読んでいた本の話をするつもりでしたが、スタッフのせいでしばらく中断させられたのでその内容を忘れてしまったのだとか。

重悟も「アレには驚いた」と同調します。

そんな円崎は「博識な人」

円崎は彼女の書いた印象メモの字が間違っている(篤と博の点が足りない、楽しいが楽のしいになっている)ことに逆さの状態でも気づいていました。

 

"アレ"とは何でしょう?盗聴しているコナンも分からない様子です。

"あの時"客が落としたグラスを片付けようとするスタッフもいますし、何があったんですかね?

突然暗くなったとか、大きい音がしたとかですかね?

普通に考えたら威嚇射撃が大きい音に該当すると思いますが、それだと"スタッフのせい"ではないですもんね。

これが何なのか分かれば事件解決のヒントになりそうです。

 

似ている2人

事件捜査をする佐藤さんを見て、重悟は「まるで千速だな...」と一言。

それに対し千速は

ああ...あの捜一の女...昔の私に似てるかも...

と言います。

捜一の女って!言い方!千速らしさ全開で好きです。

それにしても、わざわざ昔と言うなんて、どう違うのでしょう?

昔とはいつのことを指しているのか...尻込みせず強気なのは今の千速もそうだと思いますし、松田に好かれていたころとか?

 

そんな千速に重悟が昔と今で変わったようには見えないとハテナを浮かべているのが可愛いです。

昔ってことは、重悟と千速は幼馴染とかなんでしょうか?

てことはお兄ちゃんとも交流があるのかな...そのあたりもこれから言及されると嬉しいですね!

 

そして似ているといえば、もちろん高木刑事と松田!

客がグラスを落とした床に滑った重悟が頭から割れたグラスに突っ込みそうになったところ、高木刑事が足を出して守ったのです。

足の裏が少しチクっとしたにもかかわらず、大丈夫と答えます。

そんな様子を見た千速は

血ィ見た方が...わかるだろーがよ!!

と手から血を流しながら叫ぶ松田の姿を思い出し、

陣平と一緒で...危ういな...

と険しい顔になります。

 

一緒というのは自己犠牲精神があるところだと思います。

高木刑事って自分をあんまり大切にしないところありますから...

そしてその自己犠牲精神により殉職してしまった松田と似ていて危ういなんて、高木刑事死んじゃわないよね?

もうこれは映画への前振りですよね。佐藤さんや他の人たちのために危険な目にあう高木刑事とか容易に想像つきますもん。

躊躇せず行動できるところは本当にかっこいいですが、そこが千速の言う通り危うい所なので心配です。

 

そして松田も過去に誰かを庇って怪我したことがあるんでしょうか?

血を見た方がわかるってなかなか危険なセリフですよね。何があったんだろう...

 

最後に

なかなか会場に入らなかった被害者、誰かに狙われていると悟っていたからというよりも、単に好みの男性がいるか入り口でチェックしていただけでは...と思っています。

人気者だった千速を見る目、妬みっぽかったですし。

また、入り口付近がよく滑るということが事件とどう関係しているのか。全然わからないです😂

 

事情聴取から判明した事項としては、ムーディな演出アレ、そして字の書き間違いが気になりますよね。

ムーディな演出とアレというのは威嚇射撃や殺害に関係していると思うのですが...トイレに行っていたと言っていた蕪木がアレを知らず、犯人と分かるとか?うーん無理がありますよね💦

字の書き間違いはダイイングメッセージ的なものかなと思うのですが、全く見当がつきません。

点が2つ足りず、のが多い。容疑者の名前には全員濁点があるしのはないし...こちらもわかりません。

 

事件以外では初めて会った千速と佐藤さん&高木刑事が気になるところですよね。

佐藤さんとは絶対仲良くなれると思うのでこれを機に友達になってほしい~!

そして佐藤さんは松田の殉職を間近で見ていることを知って、高木刑事が萩原と松田が犠牲になった連続殺人事件の解決に一役買ったことを知って、どんな反応をするか楽しみです!

 

では、お読みくださりありがとうございましたー!

 

クリミナル・マインド2-1「地獄からの挑戦状-後編-」感想

海外ドラマ「クリミナル・マインド」シーズン2第1話「地獄からの挑戦状-後編-(The Fisher King2)」の感想です。

 

いよいよシーズン2に突入!第1話目はシーズン1最終話の続きです。

少しずつ提示される犯人からのメッセージをもとに、BAUは犯人を特定できるのか?

前編の感想はこちらです↓

turquoise2134.hatenablog.com

 

では、以下ネタバレあり感想です。

 

 

いつものプロファイル

手掛かりがないためなかなか思うように捜査を進めることができないBAU。

手詰まりな雰囲気の中、ギデオンは手掛かりの無い時はどうする、と諭します。

ホッチ、モーガンはそれに対し被害者を見るべきだと悟り、暗号解読にリードを残して捜査に向かいます。

モーガンはJJと一緒に被害者のレベッカの失踪事件について調べに向かいます。

ホッチはエルを送るよう指示したアンダーソンがオフィスにいることに気づき、なぜ警護していないのかと怒ります。

一方、そのエルは血だらけで救護を受けており、その部屋には血で「ルール」と書かれていたのです。

 

焦った時こそ、詰まったときこそいつも通りのプロファイルをする、そうチームを諭すギデオンが頼もしかったですね~!

言葉少なく悟らせるというのがギデオンらしくていいです。

あんなに元気のなかったギデオンですが、我らがやっぱりリーダーです。

 

と思いきや、エルが撃たれたとの情報が入ったことによりまたもや覇気のないギデオンに逆戻り。自身は病院に残り、指揮はホッチに任せます。

公開捜査は仕方のないことだった、エルなら分かってくれる、とまるで自分に言い聞かせるようにつぶやくギデオンは見ていてつらかったです。

あんなにザ・リーダーという人でもやっぱり自信をなくす時はあるんですね...

というかギデオンには過去に仲間を大勢失ったつらい過去がありますし、やはりそれがトラウマ化しているからこそ余計にしんどいのではないでしょうか。

心配です...

 

ホッチから電話でエルの事を聞いたJJが運転するモーガンに伝えようとしますが、言葉がすんなり出てきません。

モーガンはいつもの調子で「リードが解決して俺達は無駄足?」と冗談を言いますが、JJのただならぬ気配に真顔になります。

エルのことを聞き、最初は信じようとしませんでしたが、真剣な表情のJJを見ると突然車を停めて無事を確認。手術中と聞くとすぐさま引き返そうとするのです。

普段冗談ばかりでふざけているモーガンだからこそ、こうやってシリアスな場面では真剣になるのいいですよね。

時折見せるマジは表情がとてもかっこいいです。最後の突入場面でもとってもかっこよかったですもんね~!役者さんの演技がいいです。

 

一方暗号解読を一任されたリードは、1年にたくさんの本が出版されているのにどう本を特定すればいいのだ、と悩む途中、ギデオンの元に贈られてきたカードを思い出します。

なぜ全盛期だった1959年のカードではなく1963年のカードを贈ってきたのか?そう、それこそがキーとなる本の出版された年だったのです。

リードがギデオンのカードを思い出した時点で舞い上がっちゃいました!

リードよりも早くひらめいたぞ!とるんるんでした。笑

 

問題はその年のどの本なのかということ。

ハッキングの犯人、フランク・ジャイルズはおとりであり、真の犯人はサー・ネイフであると気づいたガルシアにオルゴールにあった「誰の目にもそれは夜ではなく明るい昼間」を検索してもらうと、「百鳥の集い」という詩であることが判明。

ここで、リードは母が読み聞かせてくれた、チョーサーの世界で最初の恋の詩であることを思い出すのです。

 

このシーン、思わずガルシアに笑ってしまいました😂

「ママから恋の詩?やばくない?」って、もうガルシア最高です。

それを発見に夢中になっていてリードは全く聞いていないというのがよりいいです。

 

そしてリードの名推理が続きます。

天才リードが単に歩く辞書として活躍するだけでなく、推理する能力が高いというのもいいですよね。

最近はリードが事件解決のヒントとなる大発見をすることが増えているような気がします。犯人からの偽名での電話でも、いち早くアナグラムだと気づきましたし。その回転力の速さが素晴らしいです。

そんなリードはチョーサーが中世の作家であることに着目し、当時は集い(FOWLS)のスペルがFOWLESだったことから、イギリスの現代作家J・ファウルズの作品に目星をつけます。

ファウルズが1963年に出版した本はいろいろある中、カードにオルゴール、鍵とコレクションするものばかりであることに気づき、「コレクション」で検索するようガルシアに頼むと、まさに「コレクター」という題名の本がヒットしたのです。

しかもその表紙は鍵と蝶、そして髪の毛が描かれていました。

 

この一連の流れで最後表紙が明らかになったときの驚きといったら!

驚きというよりもむしろぞっとしましたね。ここまでの推理力を見せるリードはもちろん、あんなに狂気的な犯人がここまで理性的に犯行に及んでいたということがまたすごくて恐ろしいです。

 

犯人へと一歩近づくBAU

暗号解読のキーとなる本を見つけたリードは早速図書館に連絡。ページ数、行数、順番の3つで一つの単語を表していることを伝え、電話で司書とやりとりすることで暗号解読に取り掛かります。

そして現れたのは

結末への道は彼に始まる。まず彼女の心を癒せ。騎士の秘密を胸に窓辺に座る。冒険が彼女から彼を遠ざける。

というメッセージ。

若者が鍵を持つ、騎士の秘密、夜ではなく明るい昼間、などのワードからラスベガスにいるリードの母・ダイアナが事件解決の鍵となっているとひらめくのです。

若者が鍵を持つ、というメッセージで文字通り鍵が届いただけだったのに拍子抜けしていましたが、ここでもそれが効いてくるとは思いもよりませんでした。

いや本当に、今回のエピソードは前後編だけあってよく練られていて面白すぎます。

 

では、なぜリードの母親がこんなに大事な役目となっているのか?

なんと、それはリードが母親に書いている手紙があったからなんです。

バラす相手のいないリードには喋るみんなの秘密を母親への手紙につづっていたのです。

いやもう、まさかここまで伏線だったとは!やはり前後編となると伏線の張り方が贅沢ですね。

というか、話す相手がいないとさらっと自虐するリード、好きです。笑

 

毎日手紙を書くことをガルシアに褒められたリードは、罪滅ぼしで書いているから偉くはないと言います。

なんと、お母さんの病気は遺伝するらしいのです。

天才ゆえの宿命なのでしょうか...お母さんも教授だったようですし。つらいですね...

確かに、身内の弱っていく姿を見るだけでもつらいのに、自分の未来かもしれないと思うと余計に見られないですよね。

最後、飛行機で嫌がるお母さんに読み聞かせしているリードの姿に心がぎゅっとなりました。

 

リードとガルシアが母親の保護を依頼する一方、モーガンとJJはレベッカの誘拐事件を再調査するため、レベッカの家へ。当時の事件捜査を担当した刑事にも同行してもらいます。

ガレージを案内され、レベッカの物は処分できなくて、と喋る母親を目にしたモーガンは、母親のいないところで刑事と喋るためコーヒーが飲みたいと人払い。

察したJJが手伝うと後押しするチームプレイが良かったですね!

 

モーガンは普通、誘拐された子どもの部屋は片づけずにそのままにすると言い、何があったのかと刑事に聞きます。

すると刑事は被害者は薬や窃盗などを繰り返す問題児で学校に来なくても誰も気にしなかったので、捜査は行われなかったのだと言います。

それを聞いたモーガンは2年間誰も捜していないことにイライラ。非行の原因を聞くも刑事は逆ギレ。

虐待でもあったのか、とモーガンが聞いたところでタイミング悪く母親が戻ってきます。そしてレベッカは5歳のときに引き取った子どもだったと判明するのです。

 

ギデオンが言っていた、手掛かりがなければまず被害者、というのが大成功な予感。

元の名がレベッカ・ガーナーであったことが分かったためガルシアに検索してもらうと、なんと家族を火事で失っていたのです。

母親と子ども3人は焼死し、教師だった父親は助かったものの全身やけどで数年間ICUで過ごし、最終的にレベッカを養子に出したのです。

 

この全身やけど、でピーンときましたよね。

ホッチが尋問していた配達員が見た男は犯人を酷い顔だと言っていました。

いやでも、実の父親が2年も監禁なんてするのか?と半信半疑だったのですが...

 

その後、ガルシアがハッキングした犯人のIPを突き止めたため、サー・ネイフはランドル・ガーナーであることが分かったのです。

いやそんなことが...どうして...もう信じられないです。実の父親が...

家族を救えなかったことが後悔となり犯行に及んでしまったということだと思いますが、一度は親権を手放したのにもかかわらず監禁してしまうなんて。

しばし唖然としてしまいました。

 

ランドールはICUから退院後リードの母親がいるベニントン療養所に移っており、リードの母親が情報源となっていたことが確実に。

母親に聞くと、レベッカは実在の人間ではなく何かの比喩だと思っていたというのです。

つまり、レベッカがランドールの「聖杯」で、リードらBAUが「現代の円卓の騎士」なのです。

そして、FBIに保護される前に受け取ったというポストカードからランドールの居場所を特定し、ホッチ、モーガン、リードが現場に急行します。

 

犯人との対峙

妄想を現実だと思い込んでいるランドールは書斎にいる様子。

すぐさま突入しようとするモーガンとホッチを制し、リードが語りかけます。

当初はお荷物扱いだったのに、こんなにも成長して...!自ら出来る限りのことをしようとするリード、かっこいいです。

「正しい問い」で傷が治ると信じているランドールに対し、奇跡の問いなんてない、と話しかけつつ近づくリードが目にしたのは、胴に爆弾を巻き付けたランドール

一瞬ひるみ、モーガンらに避難するよう一言いうとさらに近づき、話を続けるのです。

いやもうかっこよすぎですよ。そして引かないモーガンらもやっぱりかっこいい。

 

リードは何度も現実と妄想を引きはがそうとしますが、リードをパーシヴァルと呼び聖杯が欲しくば問え、と譲らないランドール。

「自分を許せるか」、との問いに「無理だ」と答え、そのまま起爆スイッチを押してしまうのです。

犯人の説得は上手くいかず自害させてしまったリードですが、モーガンらにせかされ非難する途中でレベッカの居場所を導き出し、なんとか救います。

母親に送った地図、で写真に写っていた窓の明かりだと気づくリード流石です。しかも自らが命の危険にさらされているというあの状況下でですよ。すごい。

そしてリードの言うことを信じ真っすぐ地下へ向かい、救出するモーガンとホッチもかっこいい。

 

だからこそ気になるのは、今回エルにつきっきりだったギデオンですよね。

なんだかギデオンらしくないというか...

やはり過去のトラウマが呼び起されてしまったんでしょうか。

この先きちんと仕事と向き合えるのか、少し心配です。

 

格言

心の傷は体の傷と同じだ。癒そうと必死に治療する。それでも傷跡は残る。(ラ・ロシュフコー)

The defects and faults of the mind are like wounds in the body. After all imaginable care has been taken to heal them up, still there will be a scar left behind. (La Rochefoucauld)

 

時が傷を癒すと言うが私はそうは思わない。傷は残る。時がたてば新しい組織に覆われ痛みも和らぐが傷は消えない。(ローズ・ケネディ)

It has been said that time heals all wounds. I do not agree. The wounds remain. In time, the mind, protecting its sanity, covers them with scar tissue, and the pain lessens, but it is never gone. (Rose Kennedy)

 

最後に

今回エルは手術を受けているのみでしたが、その際亡くなってしまった父親と飛行機で会話する、という妄想の世界が描かれていたのがとてもいい演出でしたね!

お父さんに構ってもらえなくて、大嫌いと言ったのが最後になってしまったことをずっと後悔していたんですね。

そんなお父さんに大好きと言えたことで、最初はお父さんの元に行きたいと生を諦めていたエルが戻る決心ができた、というのが泣けていますね。

お父さんがああしろと言うのではなく、エルが決めたことを全て肯定してくれるのがいいです。

大好き、と言うシーンでエルが8歳のエルになるのたまりませんね。

エル、幸せに生きて、めいいっぱい生きて、生きて生き抜いて、そして楽しい人生を終えてお父さんとまた会えますように。

 

エルと言えば、シーズン2のビジュアルにエルが映っていないのは何でですか...?

ガルシア追加されてるじゃーん!!と喜んだのもつかの間、エルがいないことに気づいた私はショックで情緒不安定ですよ。

エル、いなくならないよね...?

 

そして今回のエピソードで他にもいい演出だったのは、事件解決後に言葉なくそれぞれの行動が描かれていたことですよね。

ガルシアとモーガンが地べたに座って仲良くパソコン直しているのが微笑ましすぎてにっこりしちゃいました。

今回、ガルシアは自分の責任でたくさんの情報が出てしまって、しかもエルが重体で、終始元気がなかったんですよね。だからずっと見ているのがつらくて。

だからこそ最後にモーガンとニコニコで作業しているのが見えてほっとしました。

 

そんなモーガンとガルシアでほっこりした後、ホッチのシーンでもう感動しちゃって感情が忙しかったです。

ホッチ、一人でエルの部屋の血文字を雑巾で消してるんですよ...

自分だって家族の元に帰ってほっとしたいでしょうに。エルが戻ってきたとき、不快な思いをしないように、少しでも事件のことを思い出さずに済むように、綺麗にしてあげるんですよ。

しかも誰にも言わず1人で。どれだけできた上司なんですか...こんなの惚れるわ...

 

というわけで、シーズン2第1話の感想でしたが、まあ長い文章になってしまいました😂

だってとても濃密なエピソードだったんですもん~

シーズン2になり、むしろ気になる点が増えているクリミナル・マインド。今後のエピソードが楽しみです。

遅筆で申し訳ないですが、今後もお付き合いいただけると嬉しいです!

 

では、お読みくださりありがとうございました!

名探偵コナン(サンデー8号)FILE1085「15の受難」感想

2022/1/19発売のサンデー8号に掲載されている名探偵コナンFILE1085「15の受難」の感想です。

シリーズ第1話、ついに千速さんが再登場!ということはもちろん、あのキャラも登場です!

これぞ殺人ラブコメ、という感じでとても面白かったです。

 

では、以下ネタバレあり感想です。



 

婚活で遭遇した2人

福引で食事券を当てた小五郎らがレストランに赴くも、貸し切りだと断られます。

そこではマスカレード婚活パーティーが開催されており、中にはなんと重悟が!

家族に結婚を強く勧められるため一度きりという約束でパーティーに参加したようで。

重悟に仮面ってなんだかミスマッチすぎて面白いです。笑

 

同僚をお兄ちゃんに紹介されちゃう弟、可愛いです。しかも懲りずにってことはもう何度も紹介されているわけで。

というか、参悟は既婚者ということですか?わざわざ弟に紹介するということは、自身には決まった人がいるということですよね?

参悟の奥さんぜひみたいですね!!ラブラブな2人に重悟がぶすっとしている姿が目に浮かびます。

 

地元の神奈川ではなくここは東京だから知り合いに会うことはない、と高を括る重悟に声をかけたのは、なんと千速

完全にこの2人はラブコメ要員ですね~嬉しい!

千速は参加費タダで食事できることに釣られて、そして友達の忍に付き合って参加したようで。

 

千速に丁度聞きたいことがあったと言われて顔を赤らめちゃう重悟、最高じゃないですか?

そんな千速は好きな男のタイプを聞かれて

口が悪くて...態度もでかく...こうと決めたら後先考えずに突っ走る...傍若無人を絵に描いたような男...そんなバカにホレられた事はあったなァ...

とにやり。

ここで松田が登場!!今年の映画に向けて警察学校編のキャラがピックアップされていますので、今回は松田だろうなとは予想していました。

しかしこの回想だけで終わりとも思えないので、事件捜査に佐藤さんが駆けつけて、千速と会って松田の話になるのでしょうか?

それにしても、この話っぷりだと松田は完全なる片想いっぽいですねぇ。重悟も一方通行のようですし、千速も罪な女だ。最高です。

 

殺人事件発生

交流タイムが終了し、カードに意中の相手の番号を記入します。

人気者だった千速とフェロモン女はアプローチタイムが設けられ、4人の男性と再度歓談タイムが。

千速の番号を覚えていなかった重悟は適当に番号を記入します。...て、そういうところだぞ、重悟。しっかり~!

 

と思っていたら、なんと千速も適当に選んでいる様子で、千速の相手は1、3、5、7番。

男性は奇数番号の様子なので、千速は適当に前から順番に記入しただけ...流石。

登場して間もないですが、すでに千速のキャラが出来上がっていて、こんなにも愛すべきキャラになっているの流石ですよね。

なぜ名探偵コナンのキャラってみんなが魅力的なんでしょう。先生すごい。

 

適当に選んだ重悟はたまたま(?)フェロモン女とマッチングし、19、27、31番の男性らと順にフェロモン女とお話をすることに。

重悟はフェロモン女と話した記憶がなく、なぜ自分が選ばれたのか疑問を浮かべながらも自分の順番を廊下で待ちます。

 

重悟の番になり、部屋へ入るとフェロモン女が死んでいました

レストランの外で小五郎の落とした家の鍵を探していたコナンらは死体を見つけた従業員の悲鳴を聞きつけ、駆け付けると死体を観察する重悟に遭遇。

「何しに来た!?」とコナンに驚く重悟ですが、仮面をつけている重悟を見てコナンは「誰?」と拍子抜けするのです。

 

家の鍵を探しているコナンらと婚活パーティーをしている重悟らが出会うというのは面白い設定ですよねー!

しかし、知り合いに会いたくない重悟が千速のみならず小五郎たちにまであってしまうなんてかわいそうです。

しかもただの婚活パーティーじゃなくマスカレードなんて...警察が来る前にちゃんと外すんだよ。

 

容疑者は誰?

ではここでパーティー中に重悟らと関わった登場人物たちを。

まずはフェロモン女こと泊里安珠(とまりあんじゅ)、24番。

彼女は重悟に顔を見せるため仮面を外した千速が美人だと周りの男が騒ぐのを面白くなさそうに眺めていました。

また、千速と同じくらい男をはべらせており、重悟いわくフェロモンむんむん。

そんな泊里が殺されてしまったのはなぜなんでしょうか。元々の知り合いだったのか、それとも振り向いてもらえなかった自意識過剰男が殺してしまったのか...

泊里が喋ってもいない重悟を選んだのは、千速と仲良さげだったのが気に食わなかったからでは...と思っているのですが、真相やいかに。

 

次に上寺幾久(うえでらいくひさ)、31番。

重悟と同じく入り口のタイルで滑って転んでしまったようで。

被害者のフェロモン女とアプローチタイムで一緒になる予定でした。

 

そんな上寺と同じく入り口で派手に転んだ円崎源司(えんざきげんじ)、27番。

タイルが滑りやすいことについて主催者側に一言注意したのだとか。

アプローチタイムの参加者で、絵柄からすると重悟の前に会ったのは、つまり生きている被害者と最後に2人きりになったのは円崎だと思われます。

 

そして最後に蕪木到(かぶらぎいたる)、19番。

重悟と千速と同じグループで喋っていた男です。そして蕪木もアプローチタイムの参加者。

重悟の観察によれば、肘のところが濡れているので入り口で滑って転んだと思われます。

 

ちなみに、重悟は15番、千速は18番です。重悟がアプローチタイムの最後の1人でした。

また、トラブルを避けるため、アプローチタイムで中に入った人は一旦隣の部屋に入り、少し離れた扉から廊下に出るようにしていたようです。

つまり、順番からすると最後に会ったのは円崎ですが、隣の部屋に隠れておいて、円崎との会話が終わったのを見計らい、侵入して殺す、ということもできたのではないでしょうか。

 

あとは雨が降っていて、全員が入り口のタイルで転んでいるというのもポイントですよね。

泥ハネとかが証拠になるのでしょうか...わからん。

まあまだ第1話目で事件発生がメインですから、捜査がメインとなる第2話を大人しく待ちたいと思います。

 

最後に

小五郎、蘭、コナンが集結するだけでも嬉しいのに、さらに重悟と千速のラブコメまで見れるなんて好エピソードの予感しかしません。

まあ良くないエピソードなんて存在しませんけどね、笑

これぞ殺人事件ラブコメとも言うべきバランスの良さがいいですね。

 

駆けつける刑事は佐藤さんと高木刑事で、さらにラブコメ要員が追加されると期待しているのですが、どうでしょう?

 

では、お読みくださりありがとうございました!