たーこいずの宝箱

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海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」2-1「ベルグレービアの醜聞」感想

海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」シーズン2第1話「ベルグレービアの醜聞(A Scandal in Belgravia)」感想です。

 

題名からお察しのとおり、記念すべき1話目はあのアイリーン・アドラーが登場。

原作ファンはニヤニヤ必至です。

そして、前話は衝撃的な結末を迎えましたが、あの行方は...

 

では、以下ネタバレあり感想です。

 

モリアーティとの対峙

前回、気まぐれで戻って来たモリアーティにより2人の命が狙われたため、起死回生の一手として爆弾に銃口を向けたホームズ。

一触即発という緊迫感の漂う中、その空気を変えたのはモリアーティへの電話。

なんて拍子抜けなの😂

その電話の内容がよほど気がかりだったようで、あっさりと帰っていくモリアーティ。自由人だな...

 

そしてその電話の主は、"あの女"だったのです。

 

マイクロフトからの依頼

モリアーティと別れた後、ホームズは退屈な事件ばかりをばんばんやっつけていきます。

それをワトソンがブログで取り上げるので、さらに知名度が上がるというのが面白いですね。だからこそ退屈な依頼が多いという皮肉。

ワトソンがブログにつけたタイトルがユニークで、「まだらなブロンズ」は「まだらな紐」、「オタクな通訳者」はギリシャ語通訳」をもじっているのでしょう。

ブログのカウンターが1895で止まっているのは、原作「黒ピーター」で1895年ほどホームズが好調だった年はないと書かれているからでしょうか。だとしたら、もうブログはあまり注目されないということ?😂

 

と、そんなホームズを訪ねてやって来たのは「自分が殺した」と自白するおデブな男。

自分が車の修理をしている間にバードウォッチングをしていた男性が死んでいたというその事件は「重要度が6」なので、現場へはワトソンを行かせ、自分はリモートで捜査をするという怠惰ぶり。これで行ってあげるワトソンの懐が深すぎるのよ。

 

しかしその捜査の途中、ホームズは家まで、ワトソンはなんとヘリで強制送還され、バッキンガム宮殿へと運ばれました。そう、マイクロフトが2人を呼びつけたのです。

服を着ろと何度言われてもバスタオルを体に巻いたままというホームズが舐め腐っていて面白い。パンツを履いているのか確認するワトソンが可愛いし、バッキンガム宮殿にお呼ばれしちゃってテンションの高い2人も可愛い。ちゃんとホームズもテンション上がってるのが可愛いんだよな。そしてマイクロフトにたしなめられるというオチ。

 

マイクロフトからは、名前の出せない高貴な人からの依頼で、アイリーン・アドラから写真を取り返してほしいと言われます。アイリーン・アドラーが貴族のスキャンダル画像で脅す、その写真でどうこうしたいわけではなく、単にお守りにしているというのは、まさに「ボヘミヤの醜聞」ですね。

断る気満々だったホームズですが、話を聞いて乗り気になり、アイリーン・アドラーから写真を取り戻すことに。

バッキンガム宮殿からの帰りにちゃっかり灰皿を盗んできているのが流石よね。ホームズとワトソンが子どもっぽくていいのよ。

 

アイリーン・アドラーとの対決

アイリーン・アドラーの家へ行き写真を在りかを突き止める必要があるホームズ。

乱闘騒ぎで家の中に入れてもらうことに成功し、火事だと騒ぐことで大切な物=写真の在りかを教えてもらうという手法はまさに「ボヘミヤの醜聞」そのもの。

しかし、何が違うってアイリーン・アドラーの魔性の女感がパワーアップしているところでしょう。

勝負服がまさかの裸体ってすごいな。ピュアなワトソンは直視しないけど、見るところはちゃんと見るホームズがらしいというか。でも裸体ゆえにいつもの推理が通用しないというのが、ホームズもちゃんと翻弄されているといういい演出です。

写真の入った金庫の暗証番号がスリーサイズだなんて、よく見抜いたよねホームズ。というか、スリーサイズが変わらないことからこそ暗証番号に出来ているわけで、やはりアイリーン・アドラー恐るべし。

 

CIAからも狙われているというのはまさに「お守り」なわけで、そのあたりはいい発展のさせ方だなぁと思いました。

しかもあえて携帯をホームズに預けることで、ホームズに暗号を解かせるという利用の仕方も容赦なくて悪女感満載。また、モリアーティの勧めでホームズを頼ったというのが憎いですよね。

ホームズはあっという間に暗号を解き、飛行機の爆破テロの情報を政府が掴んでいることを明かしてしまいます。この辺の詰めの甘さが、アイリーン・アドラーの上手感が出ていていいですよね。ホームズが唯一認めた「あの女」ですから。

 

しかし、ホームズもやられっぱなしではなく、アイリーン・アドラーの携帯の暗証番号をきちんと解くうえ、アイリーン・アドラーの命まで救うというかっこよさ。

携帯の暗証番号を入れるとI AM SHERLOCKEDになるなんて、アイリーン・アドラーもホームズを意識していたんだなぁとニヤニヤ。

ホームズも、しっかり脈を図るなどきちんと冷静だったところが、アイリーン・アドラーとの関係を単なる恋愛に落とし込まないでくれたスタッフたちに感謝です。そんな短絡的なものはつまらないですからね。

 

それにしても、どこから情報を手に入れたかわからないようにするため、あえてテロをさせるというのは恐ろしいですねぇ。トランクから見つかった男の死体の謎も、ベーカー街221Bを訪ねてきたつまらない客たちも、みんな死体をテロ対策につかっていたことを示唆していたなんて、もう口があんぐりあいてしまいました。

 

今回は本当にアイリーン・アドラーは死んだ、偽装工作に弟が関わっていない限り騙されないと言っていたマイクロフトですが、本当にホームズが偽装に関わっていたなんて面白い展開ですよね。アイリーン・アドラーがメールを送った直後、処刑人から「あぁ~ん」というあの着信音が鳴った時は笑ってしまいました。

まあ、ホームズを心配しているワトソンには真実を話してあげても...とは思ったりするのですが。

そうそう、ちゃっかりアイリーン・アドラーの携帯をもらっていく結末は、報酬としてアイリーン・アドラーの写真を貰った小説の結末を思わせるものがありますね。

 

最後に

犯人に脅されながらも泣きまねをしながら携帯を隠すハドソン夫人、かっこよすぎません?あれだけ肝がすわっていなければ、ホームズを下宿なんてさせられないのかも。

 

そうそう、ワトソンの彼女(?)もいつの間にかジャネットという女性にかわっておりましたね。ピュアなくせに女好きなんだから。速攻で振られておりましたけれども。

 

では、最後までお読みくださりありがとうございました!

名探偵コナン(サンデー40号)FILE1117「折檻部屋の謎」感想

2023/8/30発売の週刊少年サンデーに掲載されている名探偵コナンFILE1117「折檻部屋の謎」の感想です。

シリーズ第2話。

折檻部屋で突如見つかった男。消えた平次のお守りと小五郎。すべて紅蓮髑髏の仕業なのか...?

 

では、以下ネタバレあり感想です。

 

見つかった勘哲

先ほどは何もなかった折檻部屋に突如現れた、行方不明だった修行僧の勘哲。

死んでから1日近くは経過しており、目の下が窪み唇が渇き切っていて、無精ひげの生えている様子から、脱水症で亡くなったと思われます。

口の周りにはガムテープが貼られていた跡があり、外は土砂降りなのに遺体は濡れていないことから、犯人は勘哲を声を出せない状態で寺のどこかに監禁し、ついさっき折檻部屋に運んだとのこと。

 

折檻部屋に隠し扉はなさそうですが、床には平次が失くしたお守りが落ちていました。

遺体の周りには木くずも。

また、階段上には水の入った掃除のバケツも不自然に置かれており、賢哲が蹴っ飛ばしてしまい、階段がびしょびしょに。

 

ひとまず現場保存のため鍵を閉め、その鍵は平次が預かることに。

 

1か月前の事件

警察の到着を待つまでの間、以前森で人魂と遺体を見たという話を聞かせてもらうことに。

1か月前の夕方、森の中の石段を人魂が登っていくところを見た登山客が、その石段を登ってみたところ、上には焼死体が転がっていたというのです。

歯の治療痕から、遺体は村田潤という仏像研究家だと判明。

その村田はこのお寺で、「とても拝む気にはなれんわい」と観音像を見ていちゃもんをつけていた過去もあったとのこと。

しかし、その観音像は鎌倉時代の仏師、堂慶が彫った重要文化財にもなろうかという仏像とのこと。

 

気になるのは、そのいちゃもんをつけた日に「後で和尚に話がある」と村田が言っていたという修行僧の証言。

和尚は結局姿を見せなかったと文句を言いますが...いやこれ和尚が偽物と知って飾っていて、それをばらされそうになって村田を殺したんじゃ?

 

問題の観音像を見せてもらう平次とコナン。

全国から見に来る人がいるほど価値のある仏像とのこと。

仏像は、毎日4人が代わる代わる金庫に入れて保管。勘哲が消えてからは3人で回していましたが、和尚は「それも今週までじゃよ!」と謎の発言。

新しい修行僧でも来るのか?それとも仏像が偽物だから金庫に入れなくてよくなる的な?だとしたら「今週まで」というのがひっかかりますね。う~ん。

 

消えた小五郎

一方、小五郎は口にガムテープを貼られ、どこかの柱に縛り付けられていました。

折檻部屋で何かを見た時に、きっと背後から襲われ監禁されたのでしょう。

床には何かがいっぱいいるとのこと。絵の感じからすると、小さな仏像でしょうか?

ということは、和尚が偽物を作ってるor売買してる仏像が保管されているところとか?

少なくとも、遺体となって発見された勘哲が監禁されていた場所でしょうね。

 

小五郎の尻ポケットにはスマホが入ったままだったので、縛られた手でなんとかポケットからスマホを落とし、靴下を脱いだ足で自分の体の前へ。

そして器用に小五郎から見える景色を写真に撮り、蘭に送信しようとして、操作ミスによりコナンへ送信。

いや、足器用すぎ!

 

消えたトリック

折檻部屋に落ちていたお守りは、細い1本の糸のように伸びて落ちていた。

お守りも、平次の足の裏も、コナンの足の裏も黒く汚れている。黒く汚れたのは人魂を追いかけて階段を駆け上がったときか?

また、小五郎からのメールに添付されていた写真は、やはりたくさんの仏像

 

これでピンときた平次と小五郎。平次は和葉からタブレットを借りて...

お父さんが紅蓮髑髏に食べられちゃったと泣く蘭に対し、きらっきらの平次を見た和葉がきらっきらの顔で

平次キラキラしてたもん...あら、アタシがいっちゃん好きな...謎がみーんな解けた時の顔やもん!

と励ますこの可愛さといったら。キラキラした顔をまずは和葉が1人占めするのも素敵な演出。あ~、平次のキラキラな顔で和葉もキラキラになるなんて、なんて可愛いんだ。

 

で、本筋に戻ると、お守りを使って人魂の演出をしたんですかね?トリックは全然わかりませんが...

で、黒いすすが階段に落ちて汚くなったと。

ということは、バケツを倒して階段を水浸しにした賢哲が犯人?和尚は賢哲が偽物の観音像と入れ替えたことを知りつつ、自首するのを待って黙っている的な?

タブレットは何に使うんだ?タブレットそのものを犯行に使ったというよりは、再現するのに必要なのかな。

 

最後に

コナンよりも平次の方が小五郎の心配をしているのがちょっと面白い。

さて、平次は夕焼けまでに事件を解決して和葉に告白できるのか?そもそも晴れるのか?

では、お読みくださりありがとうございました!

 

海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」シーズン1まとめ

海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」シーズン1の感想まとめです。

リンク先はネタバレありの感想となっていますので、未視聴の方はご注意ください。

 

SHERLOCK/シャーロック1-1「ピンク色の研究」感想 - たーこいずの宝箱

 

SHERLOCK/シャーロック1-2「死を呼ぶ暗号」感想 - たーこいずの宝箱

 

SHERLOCK/シャーロック1-3「大いなるゲーム」感想 - たーこいずの宝箱

名探偵コナン(サンデー39号)FILE1116「山中の雨宿り」感想

2023/8/23発売の週刊少年サンデー39号に掲載されている名探偵コナンFILE1116「山中の雨宿り」感想です。

 

待ちわびたシリーズ第1話。いやぁ今回も休載が長かった。

前回は東京へ向かう新幹線の車中で事件が発生しましたが、今回は東京へやって来た平次と和葉を迎えたお話。いやぁ殺人ラブコメですね♡

 

では、以下ネタバレあり感想です。

 

 

蘭からのご報告

富士山へ沈む夕焼けが綺麗な鷲雄山へ山登りに来た一行。

蘭は、絶景スポットへ連れてきて告らせて、平次と和葉をくっつかせようと思惑しみんなを連れてきたのです。

ついてきそうな予感のした紅葉も、山登りなら諦めてくれるかもと思ったという蘭、なかなかの策士ですねぇ。山頂までヘリで来て、みんなを待ち構えていたりして。笑

Good Job わたし!!と1人小さくガッツポーズする蘭がとっても可愛いんですわ。

 

そうそう、可愛いと言えば平次の冗談に拗ねるコナンも可愛かったですね~

徹マン明けでへろへろな小五郎が、それでも山登りについてきた理由は男子高校生も一緒で心配だからじゃないか、と冗談を言った和葉はそのまま「ま、平次は安心安全やけどな!」とにっこり。

しかしそんな和葉に対し、平次は「わからへんでーオレもイザとなったら...」とあからさまな冗談を言いますが、そんな平次に「イザとなったら何だよ?」と怒りマークを浮かべるコナン。お前平次の恋心を知っていてなおしっかり拗ねるの最高に可愛いぞ。

そんなコナンに対してすぐさま「安心安全ですー...」と冷や汗な平次も可愛い。笑

 

そして蘭は、

ホ、ホントはね...和葉ちゃん達がうまく行くまで言わないでおこうと思ったんだけど...実は...わたしと新一、付き合う事になったんだ...

と頬を染めながらこっそり和葉に報告!

頬を染める蘭がもうめっちゃ可愛い~!

それを聞いた和葉は泣いて大喜び。

 

しかし、和葉は

また始まった...蘭ちゃんのラヴの予感...もうええっちゅうねん!

と自分の恋は諦めモード。当初は告白しようと意気込んでいたのに、今となっては完全に片想いポジションに収まろうとするの、見ていてちょっと辛いですね。それもこれも全部平次のせいなんですけども...

 

そんな和葉に対し、蘭は新一に電話で聞いてみたら、新一の推理でも平次が和葉を好きだったと言っていたと励まします。「真実はいつも1つ」とも言っていたと。

新一はそんなこと言わないだろうし、「そこまでは言ってねぇ!!」と焦っているコナンからして全然違う言い方をしたんだと思いますが、話を盛っちゃう蘭が可愛いねえ。

そもそも、お付き合いしてからも恥ずかしくてそういう話はしないのに、友達の恋バナをする新蘭可愛くない?和葉が心配で新一に相談しちゃう蘭がもう愛くるしい。

そのオチが、「ホームズも新一も恋愛のことはダメダメ」というのが最高でしたね。笑

ダメダメってわかっていても相談しちゃうのが蘭だよね。笑

 

人が消えるお寺

雨宿りのため、近くにあった昇楽寺に避難させてもらったコナンたち。

このお寺からの夕陽も穴場の映えスポットということで、テンションの上がる蘭と和葉。

一方、雨に濡れた平次と小五郎は服を乾燥機で乾かしてもらったのですが、平次のお守りがどこかへ消えてしまいました。

 

そしてもう一つ、このお寺で消えたのは勘哲という僧侶。

煙草を隠れて吸っていたため折檻部屋へ入れていたというのですが、5日前から姿を消してしまっているとのこと。

修行が嫌になって逃げたのだと言う住職に対し、僧侶の賢哲頓哲紅蓮髑髏に攫われたのだと主張。

紅蓮髑髏とは、この山に伝わる魔物で、人魂と共に現れ悪さをした輩を食って魂を食い尽くし、しばらくしてその抜け殻を置いて去っていくというのです。

 

住職はそんな魔物はいないと怒りますが、階段の上から鉄の玉が転がってくるところを目撃した小五郎。

釣られて折檻部屋に入ると、そのまま小五郎が消えてしまいます。

 

小五郎が帰ってこないので探していると、階段のところに人魂が。

釣られて折檻部屋に入ったコナンと平次は、部屋の中に倒れている僧侶を発見したのです。

 

最後に

消えたのはお守り、小五郎、そして僧侶。

なんとなく風車の事件を思い出しますね。何か絡繰りがあって、消えたように見せかける仕組みだと思います。

続きが気になりますね!もちろん平次と和葉の恋の行方も♡

 

では、お読みくださりありがとうございました!

SHERLOCK/シャーロック1-3「大いなるゲーム」感想

海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」シーズン1第3話「大いなるゲーム(The Great Game)」感想です。

 

シーズン1第3話にして最終話。え、たった3話でシーズン1終わってしまうのですか?少ない...

まあ1話ずつが約90分とドラマにしては長いからというのもあるのでしょうが、残念です。

今回は最終話に相応しく、モリアーティが...

 

では、以下ネタバレあり感想です。

 

マイクロフトからの依頼

ホームズの兄・マイクロフトは、国家機密であるミサイルの設計図を盗んで死んだアンドリュー・ウェストの事件を調べ、設計図を取り戻してほしいとホームズに依頼。

ウェストは電車の路線で頭を引かれて死んでおり、自殺と思われましたが、家から遠く離れた場所にもかかわらず電車に乗った形跡がなく、どうやってその場まで行ったのかという部分が謎なんだそう。

 

マイクロフトは国家の危機だとホームズに動くようせっつきますが、ホームズは協力しようとせず、何度もくる催促に対し「精鋭を送る」とワトソンに調べさせます。

マイクロフトが電話せずしつこくメールを送って来るのは歯医者に行ったからだ、というのも原作のオマージュですね。

 

マイクロフトを嫌がるホームズ、ワトソンに面倒ごとを押し付けるホームズがもう素晴らしくホームズですよね。

ワトソンがサラの家にお泊りした時も、ホームズが「エアマットで寝た」と言うとすぐさまマイクロフトが「いやソファだ」と指摘するのも、あくまでマイクロフトの方が推理力があることが示されていていいですよね。

推理力はマイクロフトの方が上回るけど、好奇心とか行動力とかで総合力はホームズの方が探偵向きというか。

 

ホームズに押し付けられたワトソンはホームズと一緒に連続爆破予告事件の捜査を進める傍ら、マイクロフトからの指示に基づいて捜査をします。

まずマイクロフトから得た情報は

・被害者はミサイル設計図に末端で関わるMI6の事務員でテロとは無関係

・婚約者に「人に会う用がある」と言って突然家を出て行ったのが最後

・発見場所まで電車の乗車カードに乗った履歴はなく、切符もない

 

その後マイクロフトから「婚約者から話を聞いたか」と言われ

・婚約者は「設計図を盗んで国を売るような人じゃない」と主張

・婚約者には兄のジョーがいる

という情報を入手。

 

「遺体の発見された現場は見たか」とマイクロフトに言われれば現場へ行き、

・頭がつぶれていたのに出血が少ない

・発見場所は線路の変更ポイントだった

ことが分かったとき、なんと背後にホームズが。

ホームズはワトソンを最初から尾行していたのだとか。だったら最初から一緒に捜査してやれよー!このホームズの優しさのなさに、本当ワトソンはよくホームズと仲良くできるなと感心するよ。

 

そんなホームズはあっさりと婚約者の兄ジョーが犯人だと言い当てます。

ジョーはあっさり、薬の密売をするうちに作った借金返済のために、酔っぱらったウェストから設計図を盗むもばれてしまい、もめるうちに殺してしまったことを認めます。

国家機密を末端事務員が盗んだかもしれないのでマイクロフトがホームズを頼る、列車の上に死体を置いたというのは、原作「ブルース・パティントン設計書」、婚約者の兄が犯人というのは原作「海軍条約文書事件」ですね。

盗んだはいいけどさばききれずに持っていたまま、というのもどこかにあったと思うのですが思い出せず...有識者の方教えて~!もしかして原作じゃなくて「憂国のモリアーティ」の方かな。

 

第1問目:スニーカーの所有者

マイクロフトからの依頼の設計図は「余興」であり、こちらが本筋。

ガス漏れによりベーカー街221B付近が爆発したのですが、実はガス漏れが原因ではなく、意図的な爆発であり、ホームズへのメッセージだったことが判明。

現場に残されていたのはパーカーの万年筆で書かれたボヘミアで作られた紙の小包。これは原作ボヘミアの醜聞を思わせますね。

 

中身は「ピンク色の研究」の被害者が持っていたピンクのスマホに似せたスマホ。そのスマホには5回の時報音と空き物件の写真が残されていました。

昔の秘密結社は果物の種で警告していたことから、時報音は警告を意味するとホームズ。まさに原作「オレンジの種5つ」ですね。

その写真に見おぼえのあるホームズはその場所へ行くと、スニーカーが残されていました。そしてかかってきた非通知の電話では、爆弾を巻き付けられた人質が犯人からのメッセージを読み上げます。「制限時間内にパズルを解かなければ爆破する」と。

パズル、つまりこのスニーカーを調べろということです。

 

ホームズに言われてワトソンがスニーカーから推理したのは

・スポーツタイプの靴

・綺麗だが底を見るとかなり履いている

・流行りの80年代レトロ風

・大きさから男性用だが、内側に名前を書いた跡があることから子どもの靴

・泥がついているが新品に見える

というものでしたが、それを聞いたホームズは「大切なところが全部抜けているがいい推理だ」と一言。ホームズは事実を言っているだけだけど、全く褒めていないというかむしろけなしてるのよ😂原作でも同じような発言がありましたよね。本当にちゃんと見たのか?とか、見ていないと同じだとかね。

そんなホームズは

・指が触れるところに皮膚方があるので皮膚炎だ

・20年前のものでありレトロ風ではない

サセックスの泥の上にロンドンの泥がついているので、持ち主は20年前にサセックスからロンドンに来た

と推理。

 

この時、病院でモリーの恋人ジムに会い、ゲイだから別れた方がいいとすぐさま言い、それを親切だと思っているホームズがまたホームズらしいと言うか。

教えてあげるのは親切だけど、もっと言い方ってものがあるでしょ。笑

ジムはホームズに話しかけているのに無視するから、気まずいワトソンが返事するのも最高。

 

20年前、サセックスからロンドン、スポーツタイプの靴、というところからかつで自分が関わったカール・パワーズの事件だと思いつくホームズ。

試合で地方から来た水泳選手パワーズは水中で発作により溺死したのですが、ロッカーに靴だけなかったことを指摘していたにもかかわらず、警察が相手にしてくれなかったというもの。

調べたところ、靴の内側にボツリヌス菌という猛毒が発見されました。皮膚炎の治療薬に混ぜられており、数時間後のロンドンで筋肉がマヒし溺死するという筋書きです。

 

それを犯人に伝えると、ひとまず1人目の人質は解放され、次のゲームが始まります。

 

第2問目:乗り捨てられた車

被害者はイアン・モンクフォード。昨日レンタルした車が血の付いた状態で発見されたのです。

現場に来ていた妻と話すと、「ここ数か月うつだった」「自動車税を払うのを忘れていたから車をレンタルした」などとすべて過去形で答えることに疑問を感じたホームズ。まだ死体は見つかっておらず、死んだとは限らないのに過去形で話すのはおかしいということ。妻は事件の真相を知っているのか?

妻から話を聞くのに、堂々と幼馴染でしたと嘘をつき、悲しそうに涙を流すホームズは流石でしたねぇ。「人は反論させるとよく話す」、いつ使うのかはおいておいてこれは覚えておこう。

カンバーバッチの演技がもう素晴らしい。し、横で面食らってるワトソンが可愛い。本当にカンバーバッチとフリーマンの組み合わせが最高のキャスティング。

 

車をレンタルした会社の社長ヤヌスへ話を聞きに行くと、財布にコロンビアの紙幣があり、日焼けの境目があるにもかかわらず、ホームズが旅行したのかと聞いても「旅行はしていない」「日焼けマシンだ」と嘘をつきます。

その後犯人から名前が鍵だとのヒントをもらったホームズは、ヤヌスとは2つの顔を持つ神であり、裏家業として金銭問題などを解決していたことに気づきます。

そして車に残されていたのは冷凍された血できっかり600ミリリットルだったことから、ヤヌスと妻が共謀してイアンが死んだように見せかけ、イアン本人をコロンビアに逃がし、保険金は2人で山分けしていたという真相にたどり着きます。

 

こうやってわざわざヒントを与えるあたり、犯人つまりモリアーティはホームズに構ってほしくて仕方ないのかな。可愛い奴だ。

 

第3問目:人気司会者の死

人気テレビ番組の司会者コニー・プリンスが急死。

使用人ラウルによれば、庭いじりの最中に釘でけがをし、それをきっかけに破傷風で死んだのだとか。

 

しかし遺体を検視してみると、破傷風の菌の体内潜伏期間は8~10日にもかかわらず、傷は非常にきれいで新しいのです。つまり、死因は破傷風ではなく、破傷風に見せかけた殺人ということ。

 

ホームズの指示でワトソンは被害者と同居していた弟に話を聞きに行くことに。

記者をよそおうワトソン、だいぶホームズに感化されてきていますね。笑

そこでワトソンは猫の爪から消毒の臭いがすること、弟は本当は被害者と不仲であったことを感じ、ホームズを呼び寄せます。

そしてワトソンは、弟が猫の爪に菌を塗り、猫とじゃれあううちに菌が体内に入って死んだのだと持論を披露しますが、ホームズはあっさりと否定。そして美容整形のボトックス注射の際にボツリヌス毒素をまぜて殺した使用人ラウルが犯人だと言うのです。

いや、ワトソンをよこした意味~!自信満々なワトソンが不憫だよ全く。

 

 

第4問目:贋作の絵

次は川で見つかった遺体の謎解き。

被害者は鼻や口の周りにあざがあり、肺の中に水が入っていないことから素手で絞殺された窒息死と判断。素手で絞殺す手口は殺し屋のゴーレムの仕業だとホームズは言います。

そして被害者が殺されたのは、今夜開かれる展示会の目玉、最近見つかったフェルメールの絵が贋作だと知っていたからだと推理するホームズ。

服装や血のたまり具合から警備員だと鮮やかに推理するホームズがかっこいい!し、なんでそう思うと怒っちゃうレストレード警部に対し、わからないから説明してほしいと言うワトソンの姿に、だからホームズとうまく付き合えるんだなぁと妙に納得もしましたね。ホームズには全く悪気がないことを理解して、きちんと対話しようとするワトソンを見ていると、ホームズ良かったね...という気持ちになります。

 

またもやホームズの指示により被害者の同居人に話を聞きにいったワトソン。

被害者は絵に詳しいわけではない一方、天文が好きで望遠鏡が家にあることが判明。

また、ケアンズ教授という人物から「あなたが正しかった」という留守電が入っていました。

 

一方、ホームレスネットワークを活用しゴーレムの居場所を探っていたホームズ。居場所を突き止め、追いかけるも逃げられます。ホームレス活用がここでもみられて嬉しい限り。

ワトソンがケアンズ教授のところに行ったはずだと主張し、急いでケアンズ教授の元へ。

するとケアンズ教授をまさに殺そうとしているゴーレムと遭遇。取っ組み合いになるも、やはりゴーレムには逃げられてしまいます。

この時ホームズはボクシング風の構えを見せましたが、腕前は全然だったのが残念ですねぇ。原作ホームズはバリツ(柔術が得意なはずなので、むしろ捕まえるくらいであってほしかったのが正直なところ。

にしても、ゴーレム何者?私の記憶だと原作にはいなかったと思うので、ドラマの設定だと思うのですが、あまりにも唐突でちょっとついていけませんでした。モリアーティの手下ってことなんだろうけど。だったらモラン大佐も出してほしいな~

 

その後、展示会の責任者ウェンセスラスに贋作だと主張しに行きますが、全く聞き入れてくれません。そして犯人からのカウントダウンが開始。

ホームズはすんでのところで、先ほどケアンズ教授が見ていた映像を思い出し、フェルメールの時代にはないはずの超新星が描かれていることが贋作の証拠だと言い当てます。

この後、やっぱり天文学の知識があればもっと早く贋作だと証明できただろとワトソンい言われちゃうホームズの強がりが可愛かったですねぇ。

 

そしてラストは

ひと段落付き、サラの家へと出かけたワトソン。

そのワトソンには嘘をつき、ホームズはマイクロフトにメモリーカードを渡したと見せかけ、犯人に狙いのメモリーカードを渡そうとメッセージを送信。

犯人はメモリーカードから目を逸らさせるためにここまで"パズル"を用意していたというのです。

 

待ち合わせ場所に現れたのは爆弾をまかれたワトソン、そしてなんと病院でゲイだと指摘したジム。

モリアーティはジムに化けていたのです。

ジムが現れたとき、えーあいつが!?とちょっと拍子抜けしてしまったのですが、その後の豹変ぶりがすごくてよかったですね。

ビジュアルは想像と違ってちょっと残念ですけど、でも見た目は凡人なのにちょっと狂っている感じが良かったです。やはり役者さんってすごい。

 

モリアーティは諮問犯罪者、つまり犯罪の相談を受けてアドバイスをしたり手回ししたりする人。自らの手は汚さない主義。

犯罪を裏で牛耳っている黒幕というわけで、原作どおりの設定ですね。

それにしても、最後の最後で接触してきたのはやはり構ってちゃんだからなんですかね?わざわざ病院のジムに化けて会いにきたのも、ホームズにちょっかいだしたかったんだろうし。

 

そしてラスト、顔出しが目的でそのまま去ったと思いきや、舞い戻ってきてホームズとワトソンを射殺させようとするモリアーティ。うーん狙いがわからん。

それに対しホームズはワトソンの同意を得た後で、ワトソンに巻き付けられていた爆弾を撃とうとするところで幕引き。

いやこれまさに、モリアーティを殺せるのであれば喜んで命をささげるという原作ホームズの考え方そのものでは!?興奮してしまう。

 

そうそう、ワトソンがその身を挺してホームズを守ろうとする勇気ある行動も最高でしたね。あの勇気とホームズへの信頼が良い。

ホームズに爆弾を取り除いてもらった後のワトソンの力が抜けた演技も最高でした。

 

最後に

ワトソンがブログに書いた「ピンク色の研究」にケチを付けたり、ブロガーが必要だとワトソンに同行を求めたり、暇だからと壁を銃で撃ったり、凡人はガラクタを脳に詰め込むから馬鹿なんだ首相の名前やゴシップや地球がどこの周りをまわっているかなんて不要な知識だと言ったり、材料がそろっていないのに結論を急ぐのは危険だと慎重だったり、僕が犯罪者ではなくてよかったと言ったり、冷蔵庫に人の頭が入っていたり、痴話喧嘩による殺人を僕向きじゃないと事件を選り好みしたりするこの数々の言動。もう原作ホームズのオマージュのオンパレードで最高でした。

 

モリアーティの狙いが不明ですが、あの対決で決着がつくとは思えませんのでどう乗り切るのか...もしかして本物の爆弾じゃないとか?

続きが楽しみですね!

 

では、お読みくださりありがとうございました!

SHERLOCK/シャーロック1-2「死を呼ぶ暗号」感想

海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」シーズン1第2話「死を呼ぶ暗号(The Blind Banker)」の感想です。

 

大学時代の友人セバスチャンから頼まれ、銀行への落書き犯の侵入経路を探すことにしたホームズ。

その落書きは暗号であり、その暗号を受け取った人物は殺されていて...

 

では、以下ネタバレあり感想です。

 

2つの殺人事件

大学時代の友人セバスチャンから、セキュリティ強化のため、扉を開閉させずたった60秒で落書きを残していった犯人の侵入経路を見つけてほしいとの依頼を受けたホームズ。

黄色のペンキで不思議な記号が書かれていたわけですが、これは単なる落書きではなく、特定の誰かに向けたメッセージであるとホームズは断定。

その暗号が見られる席のヴァン・クーンがメッセージの受け取り手だと早々に判断し、家に向かいますが、ヴァン・クーンは右のこめかみを銃で撃たれ、すでに死んでいました。

 

やってきたディモック警部補は自殺だと判断しますが、メモ帳の位置などからヴァン・クーンは左利きなのに、右のこめかみを撃つことはできないことから、明らかに殺人事件であるとホームズは主張。

 

「そんなこともわからないのか?」とでも言いたげなホームズがまんまホームズなんですよね。同じ情報を見ているのにわからないなんて、見ていないんだっていうね。

そうそう、セバスチャンから前渡金だと小切手を渡されたのに、報酬はいらないと断るのも「謎自体が報酬」なホームズそのものでした。

その後ちゃっかり受け取るワトソンが好き。

 

翌日、フリージャーナリストのルーキスが自宅で殺される事件が発生。自宅が4階、先日のヴァン・クーンは6階で殺されているにもかかわらず、扉は内側から鍵が掛けられていたことから、ホームズは壁からよじ登り窓から侵入したんだと主張。

そんな主張に対し、「スパイダーマンってことか」とディモック警部がバカにしますが、この発言はまさに現代的でいいですね。本当に現代にホームズがいるって感じ。

 

殺されたルーキスは図書館で暗号を受け取っていたことを突き止めますが、やはり何を意味しているのかはわかりません。

あちらこちらに記号のような暗号が残されているという構図は、ホームズの有名な暗号もの「踊る人形」のようですね。一見すると単なる落書きだけど、実は意味があるっていうのが面白いです。

 

暗号の意味

ホームズとワトソンがそれぞれ銀行と警視庁でヴァン・クーンとルーキスの足取りを追っていると、同じ中国の雑貨屋さんにたどり着きます。

そこの値札を見てみると、残された暗号とそっくりの記号が。

蘇州文字という、古代中国で使われていた数字だったのです。

たまたまワトソンに遭遇した時とホームズの驚き様、ここにたどり着いた過程や推理を披露したくて止まらない様子がもう微笑ましくて仕方ない。

 

たまたま食事をとったレストランから見えた家が、3日間も留守にしていることに疑問を抱くホームズ。

不法侵入すると、家の中ではなんと連続殺人犯と思われる人物に遭遇し、殺されかけてしまうのです。

犯人と相対しているなんて思いもよらないワトソンが、また置いてきぼりな状況に腹を立てて皮肉を言い続けている様子が面白かったです。そして、まさかこれが伏線になっていたとはね...

 

その家の住人はスーリーンで、美術館に勤めていたことを手紙で知り、2人はその美術館へ。そこにはまた暗号が残されており、スーリーンは暗号を見て隠れているのだと推理。

スーリーンが仕事を途中で放り出すわけがないという同僚の主張通り、スーリーンはこっそり職場に戻ってきては、仕事の続きをしているのでした。

それを見越してまた美術館に来ていた2人は、スーリーンに話を聞くと、中国から盗んだ骨董品を運搬する組織「黒い蓮」の一員であること、暗号は本がないと解けないこと、骨董品をくすねた犯人を捕まえるため協力を求められたが断ったことを教えてくれます。

 

そして2人はスーリーンに、街中に仲間へ向けたメッセージと思われる暗号の解読を依頼。

しかし、居場所をつきとめた「黒い蓮」の一員がやって来た結果、スーリーンは殺されてしまいます。

すぐにいなくなったホームズ、そして加勢しに行ったワトソン。ここでスーリーンを1人にしたらだめでしょ、と思っていたら案の定でしたね。狙われている人物を1人にしてはいけない。

 

そうそう、鉄道の路線の近くで暗号を見つけたシーンですが、「記憶は65%しかされていない」「目を瞑って思い出せ」と必死なホームズに対し、「手を放してくれたら思い出せる」と携帯で撮った写真を見せるワトソンがもう面白くて仕方なかったですね。

写真を見せられたときのホームズの拍子抜け感よ。

 

あとは、落書きに詳しい人物として普段からストリートアートをしている少年・ラズに話を聞いたり協力を求めたりするのは、浮浪少年を上手く使って捜査をしていた原作のホームズを思わせる良い構図だったと思います。

ストリートアートってのが現代的ですし。

 

ワトソンの恋と事件の行方

お金のないワトソンは病院でアルバイトを始めますが、同僚のサラをデートにお誘い。

本当に美人に目がないよね...素晴らしい。

 

事件を追うよりデートしたいと言うワトソンに対し、「それは自分が提案したことじゃないか」と言うホームズが最高なんですよ。あの真剣な感じがたまらん。

ワトソンの言う「好きな人」って恋愛的な意味ですけど、ホームズの言う「好きな人」は人間として好きな人、つまりワトソンだという究極の愛の告白なわけで。それを理解できない、と深く受け止めないワトソンも、やっぱりちょっと変わっているホームズも最高でした。

 

ワトソンのデート先にとホームズが提案したのはサーカス。行かないと言いつつちゃっかり乗るワトソンが良いですし、ちゃっかり自分も予約して捜査に付き合わせるホームズがなお良いですね。

そのサーカスは骨董品がオークションに出展されている日と被っており、「黒い蓮」がサーカスを隠れ蓑にしていること、蜘蛛のように壁をよじ登って犯行に及ぶ犯人はサーカス団員なら納得がいくことから、ここに犯人がいると踏んだホームズ。

案の定、楽屋には暗号に使われたペンキと、スーリーンの家でホームズが殺されかけた犯人もいました。

 

命からがら逃げてきた3人は、ベーカー街221Bで暗号解読を再開。

そこでサラが、スーリーンが途中まで暗号を解読していたことに気づき、ホームズはその本が何か分かるかもと美術館へと家を飛び出します。

しかし、ぶつかった観光客が持っているロンドン地図を見かけ、「誰もが持っている本」はこれだと閃きます。

原作「恐怖の谷」では「ホイッテカー年鑑」だったものをロンドン地図にするというのも面白い。本が暗号のキーとなる「恐怖の谷」と、落書きのような暗号がいたるところに記される「踊る人形」の融合、という感じで面白かったです。

 

ホームズが路上で暗号解読をする一方、ワトソンとサラはホームズとホームズの恋人と勘違いされ、「黒い蓮」に誘拐されてしまい、「盗まれた900万ポンドの翡翠のピンを在りかを言わなければサラを殺す」と脅されます。

今までのワトソンの行動は確かにホームズと勘違いされてもおかしくないわけで、シリアスな展開ながら面白くてニヤニヤしちゃいましたね。やっぱ、ホームズはもちろんなんですけど、ワトソンの人柄もユニークなんですよ。

 

助けに来たホームズとなんとかサラを救い出し、犯人も殺しますが、リーダーであるシャン将軍は取り逃がしてしまいます。

しかし、シャン将軍は黒幕と思われるM、つまりモリアーティにテレビ通話で報告をしている最中、額を撃ち抜かれて口封じの殺害をされるのです。

 

そして気になる翡翠のピンの行方は、なんとヴァンが中国土産として上司と秘書以上の関係にあった秘書に渡していたのです。

900万ポンドと聞いたときの秘書の慌てようがリアルで面白かった。確かに頭に900万ポンド乗ってたと思ったら、気が気じゃないですよね。

 

無事に助かったサラに対し、「次は安全なデートを」と誘うワトソン。

いやぁ私だったら二度とごめんだよ。笑

そもそもデートによく分からん2人目の男(ホームズ)が現れた時点で嫌だよ😂

 

最後に

暗号という点で「踊る人形」と「恐怖の谷」をベースとしつつ、ディモック警部補に手柄を譲ったり、「思考が遮られるから」と一切食事をとらなかったり、珍しい名前を電話帳から探したりといたるところで原作へのオマージュが見受けられましたね。

やはり、暗号っぽく見えない暗号ってのは面白いですね~!

 

そして美人に目がないワトソンは、サラと今後仲を深めていけるのでしょうか?

原作「四つの署名」のメアリー・モースタンのように結婚までたどり着くのか、果たして...

 

では、お読みくださりありがとうございました!

ゾーイの超イケてるプレイリスト シーズン1まとめ

海外ドラマ「ゾーイの超イケてるプレイリスト」シーズン1を全て見終えましたので、感想記事まとめをしておきたいと思います。

 

リンク先はすべてネタバレあり感想となっておりますので、未視聴の方は閲覧ご注意ください。

 



ゾーイの超イケてるプレイリスト1-1「ミュージック・イン・ミー」感想 - たーこいずの宝箱

 

ゾーイの超イケてるプレイリスト1-2「秘めた思いのプレイリスト」感想 - たーこいずの宝箱

 

ゾーイの超イケてるプレイリスト1-3「上司のやるせないプレイリスト」感想 - たーこいずの宝箱

 

ゾーイの超イケてるプレイリスト1-4「汝の隣人のプレイリスト」感想 - たーこいずの宝箱

 

ゾーイの超イケてるプレイリスト1-5「失敗だらけのプレイリスト」感想 - たーこいずの宝箱

 

ゾーイの超イケてるプレイリスト1-6「婚約パーティのプレイリスト」感想 - たーこいずの宝箱

 

ゾーイの超イケてるプレイリスト1-7「揺れ動くハートのプレイリスト」感想 - たーこいずの宝箱

 

ゾーイの超イケてるプレイリスト1-8「故障したプレイリスト」感想 - たーこいずの宝箱

 

ゾーイの超イケてるプレイリスト1-9「無音のプレイリスト」感想 - たーこいずの宝箱

 

ゾーイの超イケてるプレイリスト1-10「ストレス爆発のプレイリスト」 - たーこいずの宝箱

 

ゾーイの超イケてるプレイリスト1-11「ママのプレイリスト」 - たーこいずの宝箱

 

ゾーイの超イケてるプレイリスト1-12「パパのプレイリスト」 - たーこいずの宝箱