たーこいずの宝箱

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大好きなものへの愛を綴るブログ

名探偵コナン(サンデー50号)FILE1119「天空」感想

2023/11/8発売の週刊少年サンデーに掲載されている名探偵コナンFILE1119「天空」の感想です。

 

久しぶりの連載、新シリーズ第1話は、お久しぶりのあの高校生探偵が登場!

では、以下ネタバレあり可能です。

 

キッドの次なる獲物

怪盗キッドが盗むと予告したのは、正解最大級のタンザナイトが飾り付けられた椅子、青の玉座(アズール・スローン)

なんと展示室はベルツリータワーに50億円をかけて飛び出るように建設されたのです。鈴木財閥、というか次郎吉おじさんがすごすぎるな...

展示室には出入口を映す1台の防犯カメラのみということで、気になるのはその防犯方法。

 

怪盗キッドは空を飛んで帰るため、そしてマスクで変装をしているため湿気に弱いという白馬探の助言のもと、あえて防犯カメラは1台のみ

壁と扉には黒字に光る線が入っており、1秒ごとにランダムで色が変わるため、たとえハッキングして防犯カメラの映像を変えたとしても、モニターの外枠の色と連動しているためすぐに判明するという仕組み。

さらには、部屋の四隅から水蒸気が噴射され、防護服を着ていなければ1分足らずで服がぐしゃぐしゃになってしまうのです。

 

この警備システムを担当したのは、吉田工業。現場には社長の吉田陽太郎と技術部長の加勢増男。社長はカラオケで喉をつぶしたとゴホゴホしているのがわざとらしくて怪しい。しかもメガネに髭って変装におあつらえ向き...笑

 

はめられたキッド

吉田社長から「宝石は私が死守する」というメールが届いたと、社長夫人の吉田さつき、そして秘書の上地九哉が現場へ。

その頃、モニターに映る光る線が不自然に揺れていることに気づいたコナンは展示室へと向かいます。

 

展示室では監視カメラにルーバーレンズが施されており、中に入ると防護服を来たキッド、そして右眼の上を撃たれて死んでいる吉田社長が椅子に座っていました。

思わずキッドに殺したのかと聞くコナンに対し、「凶器はどう見ても拳銃なのに火薬のにおいはしない」「着替える暇があったら逃げてる」「オレがここに入ったらもう死んでた」と必死で弁論するキッド。

...なんだか、紺青の拳みたいですね。笑

 

「捕まったらオレが殺人犯にされちまう」と焦るキッドに対し、「捕まっちまえばいい」「今まで犯罪を犯しまくった報い」と冷たいコナン。流石だわ😂

どんな時でも貪欲に真実を追い求めるのが...探偵じゃねーのかよ!?

と必死なキッドに対し、コナンはジト目で

...協力してやってもいいけど...条件がある...

と不服そう。

 

そして、白馬の掛け声で集まった機動隊が扉を開けて目にしたのは...コナンと、キッドが変装した新一の姿だったのです。

 

蘭と園子の恋バナ

園子に蘭は最近どうなのと聞かれ、たまに電話とかメールとかしているよと答える蘭。

この前は事件の話で盛り上がったんだよと楽しそうな蘭。めっちゃ可愛い。

そしてその後ろからうんうん、とにっこにこなコナン。むっちゃくちゃ可愛い。なんなんだこのカップルは可愛すぎるだろ。

今までは新一が蘭に事件の話を嬉々として聞かせていたんだろうけど、今回は蘭から新一に話を振ったんだろうなぁと思うともう微笑ましくて。

事件の話とかならもじもじせずにお話しできるようになったんだと思うとニヤニヤしてしまいます。その電話のぞき見させてくれ。

 

それを聞いて、新一には「蘭を放っておいたら誰かにとられる」という危機感が足りないんだ、新一をやきもきさせるいい男の探偵がどこかにいればいいのにと言う園子。

...それはつまり白馬君のことかな?笑

 

その会話を聞いたあとに、キッドを助ける条件を何か出したコナン。これは蘭がらみとみて間違いないでしょう。

蘭には近づくなとか、白馬を蘭と2人きりにさせないよう妨害しろとか?うーんわからん。

 

最後に

新一に変装したところで、蘭と白馬には速攻でバレると思うんですが...てかお付き合い後におっちゃんと対面しちゃうことにならなくてよかったね。笑

そしてコナンが出した条件ってなんなんでしょうね?気になる...

 

「宝石は私が死守する」というメールは犯人が送信し、盗みに来たキッドが抵抗する社長を殺したという筋書きにしたんでしょうね。元々社長に恨みを持っていて、キッドの予告を利用したという感じでしょうか。

 

では、お読みくださりありがとうございました!

 

 

名探偵コナン 104巻感想

2023/10/23発売の「名探偵コナン」104巻に収録されている感想のまとめです。

 



表紙など

来ましたRUM~!背景のチェス盤がとてもかっこいいですし、RUMを意識したと思われる見えない右眼がいいですよねぇ。

 

先生のコメントは、平次や伊織たちの事件で遭遇した新幹線の車内販売の取材時のエピソード。

ついに、東海道新幹線から車内販売が消えてしまいましたので、このコメントも数年、数十年後には時代を表すものになるんでしょうねぇ。

 

鍵穴

鍵穴はアマンダ・ヒューズ。アマンダは今後も重要エピソードで絡んでくるのではと思っているのですが...真相やいかに。

お洒落なスカーフは、色がつくとさらにお洒落ですね~

 

名探偵図鑑

劇場版コナンの脚本も手掛けている櫻井さんがいくつか脚本を担っている「科捜研の女」の、榊マリコ

そういえばまだ登場してませんでしたね。いや実は科捜研の女は見たことないので全然分かりません😂

 

収録話

単行本104巻に収録されているエピソードの感想です。

リンク先はすべてネタバレあり感想ですので、ご注意ください。

 

【騎士は見ていた】

名探偵コナン(サンデー1号)FILE1103「白黒の序盤」感想 - たーこいずの宝箱

 

名探偵コナン(サンデー2・3合併号)FILE1104「血染めの騎士」感想 - たーこいずの宝箱

 

名探偵コナン(サンデー4・5合併号)FILE1105「陥落の涙」感想 - たーこいずの宝箱

 

【17年前の真相】

名探偵コナン(サンデー10号)FILE1106「達眼の悪魔」感想 - たーこいずの宝箱

 

名探偵コナン(サンデー11号)FILE1107「遠見の角行」感想 - たーこいずの宝箱

 

名探偵コナン(サンデー12号)FILE1108「名人の囲い」感想 - たーこいずの宝箱

 

名探偵コナン(サンデー13号)FILE1109「女王の謀」感想 - たーこいずの宝箱

 

【人喰い教室の怪】

名探偵コナン(サンデー20号)FILE1110話「不穏な参観日」感想 - たーこいずの宝箱

FILE1111話「花壇の怪」の感想記事を書いていないことに今気が付きました...無念。

名探偵コナン(サンデー22・23号)FILE1112「零れた真実」感想 - たーこいずの宝箱

 

【執事になった理由】

名探偵コナン(サンデー28号)FILE1113「執事と謎」感想 - たーこいずの宝箱

 

名探偵コナン(サンデー29号)FILE1114「執事とお嬢様」感想 - たーこいずの宝箱

 

名探偵コナン(サンデー30号)FILE1115「執事と探偵」感想 - たーこいずの宝箱

 

では、お読みくださりありがとうございました!

海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」シーズン2まとめ

海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」シーズン2の感想まとめです。

 

リンク先はすべてネタバレあり感想となっております。

 

海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」2-1「ベルグレービアの醜聞」感想 - たーこいずの宝箱

 

海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」2-2「バスカヴィルの犬(ハウンド)」感想 - たーこいずの宝箱

 

海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」2-3「ライヘンバッハ・ヒーロー」感想 - たーこいずの宝箱

海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」3-1「空の霊柩車」感想

海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」シーズン3第1話「空の霊柩車(The Empty Hears)」感想です。

 

衝撃のクライマックスを迎えた前シリーズ。

今回のお話は事件そのものというよりはその後の2人のお話という感じで、もう終始ニヤニヤしてましたね😂ほんとに仲いいんだからもう...

 

では、以下ネタバレあり感想です。

 

2年越しの再会

ホームズが屋上から飛び降り自殺したと見せかけてから2年後。

警察の捜査でモリアーティの自作自演であることが明らかとなり、ホームズは無実であったことが世間的にも明らかになりました。

 

ホームズは命綱づきでバンジージャンプをしてモリ―の待つ病院の窓を蹴破って中に入りモリ―にキスして立ち去るホームズ、代わりにモリアーティの死体にホームズのお面を被せたものを地面に置いてワトソンらを欺いた。

と自分の推論をレストレードに聞かせるアンダーソン。いやお前の想像かい!だからモリ―にキスしてたのか納得だよ。笑

しかし、レストレードは、モリ―が検視までしているのだから死んだことが事実なんだと、悲しい程にホームズが生きていることを信じるアンダーソンに言います。

アンダーソン、あんなに嫌なやつだったのに、自分のせいでホームズを追いつめたという自責の念にかられて、豹変と言ってもいい姿になっちゃって...鑑識ももうやめたのかな、心配になるよ。

 

見た目が変わったのはアンダーソンのみならず、ワトソンも。

鼻の下にひげを割とぼさぼさに生やしておりまして、まぁこれが似合ってない。きっと新しい人生を歩もうとして、見た目からでも意識を変えた結果なのだろうけど、それにしても似合ってない。シリアスな表情をすればするほど笑えてくる😂

ワトソンは久しぶりにベーカー街221Bを訪れ、ハドソン夫人に心配したんだからと怒られます。

そりゃホームズを思い出すあの空間から離れたくなる気持ちもわかるよ...けど取り残されたハドソン夫人もより悲しいもんね。そんなハドソン夫人にも髭は老けて見えると一刀両断されます。笑

ワトソンが久しぶりにハドソン夫人を訪ねた理由は、結婚をしようと思っているからでした。そのお相手はメアリー。ついに!「四つの署名」で出会い、結婚したお相手と同じ名前の女性です。

 

一方、ホームズはモリアーティの組織を壊滅させるため、髪の毛やひげがぼーぼーというこれまた豹変した姿でとある場所で拷問を受けておりました。

拷問をする人に「奥さんの浮気現場をおさえるなら今だ」と声をかけたのは看守に化けたマイクロフト。「地下テロ組織の活動があるからロンドンに戻れ」と指示を出すのです。

いや、浮気現場おさえに行くために拷問ほっぽりだせるなんて、結構楽な職場だな!?

 

ロンドンに戻ったホームズは、マイクロフトの部下たちに身なりを整えてもらいながらマイクロフトと会話。

「介入するのが遅すぎる。拷問されるのを楽しんでいただろう」、いや流石に弟が拷問されるのを楽しむわけ...いや、マイクロフトならありえるな。

また、「セルビア語を話せたんだな」と言うホームズに対し、「2時間で覚えた」と天才発言をするマイクロフトですが、「衰えたな」と言われる始末。しかし、本人も「年をとったからな」とむしろホームズの発言を受け入れているのです。いややっぱこの兄弟異常だわ。

 

そんなマイクロフトから、ワトソンが今夜行くレストランを聞き出したホームズは、本人を驚かせてやろうと乗り込む気満々。

いやいや、あなたなんで喜んでもらえると思ってるのさ...特にワトソンの性格を考えたらなおの事さ...まあこの無邪気さが可愛いんだけどね。

 

緊張した顔でメアリーを待つワトソンを見つけ、するすると様々な客から盗みを働いて給仕に変装し、ワインを勧めるホームズ。

しかし、緊張しているためホームズを見向きもしないワトソンは気づかず、気づかないホームズは驚きつつもひとまずその場を離れます。

そしてやってきたメアリーに対し、プロポーズをしようと試みるワトソン。まさに今...というその時、邪魔しにやってきたホームズ😂

プロポーズを失礼でしつこい給仕に中断されたワトソンはやっとホームズであることに気づき、言葉を失います。

そして戸惑いや安堵など様々な感情の中、最後にやってきたのはやっぱり怒り。ホームズはいろいろ話しかけていますが、全く喋らないワトソンが怒っていることに流石に気づき、(ホームズにしては)割と本気で謝罪。

しかし、「怒る前にひとつ言わせてくれ」とホームズが前置きして言ったのは「髭そらないの?」

これにかちーんと来たワトソンは、ついに爆発しホームズに殴りかかります。

もうこの時のマーティン・フリーマンの演技が最高なんですよ。様々な感情が渦巻きつつもやっぱり怒れてきて、その怒りを律しようとしているけれどあふれ出しちゃう感じ。素晴らしかったです。

 

騒ぎを起こしたためランクの下がった飲食店に店を変え、再度話す3人。

あくまでどうやって自殺を偽装したかの解説をしようとするホームズに対し、ワトソンは「なぜ黙っていたのかが聞きたいんだ」とイライラ。

誰が知っていたのか、という話になり、この案を提案したマイクロフトと協力者のモリー、そしてホームレスが25人というところでまた殴ってしまうワトソン。

そうだよなぁ、ホームレス25人も知ってたのかよ、しかも”たった”25人だよみたいな言い方されたらかちんときますよねぇ。

 

さらにランクの下がったお店でまた話をするも、テロ組織の捜査に君も協力したいだろう?と"協力してください"というお願いベースではなく"したいでしょ?"と上から目線なホームズに対しまた怒れてきたワトソンはついに頭突き。

もうホームズの鼻血がとまらん。

そんなホームズを看病するメアリーは、この2年、ずっとつらかったのよとワトソンを擁護しつつ、タクシー乗車後はホームズのことを気に入ったとワトソンに言います。この女、2人の間をとりもつめっちゃ有能な女や...!

メアリーを観察するホームズは様々な情報を読み取りますが、私は「猫かぶり」とか「ウソつき」とかがあったのが気になりましたね~今回のお話では、全体を通していい人って感じでしたけど、裏があったら嫌だなぁ。でも、ホームズがワトソンに止めとけと言っていないので、きっと大丈夫でしょう。

 

といった形でワトソンには振られてしまうホームズですが、レストレード警部にはハグで向かい入れられ、ハドソン夫人には悲鳴を上げられます。

相変わらずレストレードのファーストネームは覚えていないホームズでしたけど、レストレードのあの嬉しそうな顔、本当によかったなぁ。心がほっこりしました。

ハドソン夫人が気絶しそうなくらいに驚くというのは、原作でホームズが生還した「空家の冒険」ままですね。また、ハドソン夫人が警戒したホームズの人影についても、「空き家の冒険」では事件解決にあたり結構重要だったりします。

そうそう、ワトソンがベーカー街221Bに住んでいないと知ってホームズががっかりするのも、原作どおりですねぇ。

 

仮の相棒

ホームズの生存を信じ、自分の推論を披露し合うオタク集団、「空の霊柩車」。これ、日本語だとあまりぴんとこないんですけど、英語だとわかりやすくて。

「空の霊柩車」がThe Empty Hearse、「空き家の冒険」がThe Adventure of the Empty House、すごく似てるんですよね。いやぁつくづくセンスあるなぁと思います。

その集団の1人がワトソンをホームズ人形で騙し、自分はモリアーティとキスするというまさかのBL展開を披露したのは笑いました。その世界線もありえそうだな~

 

ホームズが1人ベーカー街221Bで地図と写真を広げテロ組織の動きを推理しますが、その時のセリフが印象的でしたね~

「ロンドンは巨大な汚水だめだ」「犯罪者、諜報員、浮浪者が流れ込んでくる」ここは小説「緋色の研究」でワトソンが語っていたセリフですね。

そして「犯人は誰かという問題ではない。事件を察知する者が重要だ」「行動が指標となる人々がいる」。うーん深い!

 

ホームズの進捗状況を確認しに来たマイクロフトとチェスをしながら話をしてると思いきや...人の臓器をぴったり入れるゲームでした😂天才2人で何遊んでんねん。

その後もゲームをしよう、と依頼人の忘れ物の帽子で推理ゲームをする2人。原作でも物から持ち主を推理する場面はたくさんありましたが、やっぱりわくわくしますね~!

この推理ゲームではやはりマイクロフトの方が上手。流石だ。しかし、「孤独な人」と推理したからこそブーメランなのが辛い所ですね。ホームズすら自分よりもバカなんて、会話が楽しい人がいないのはつらい。

友達を作らせるために親が初めて他人と関わらせたときに「金魚並みのバカだ」と思ったとのこと。どんな教育をしていたらこうなるんだ。

しかし、ロンドンに遊びに来ていた両親はいたって"普通"。本当になんでこんな兄弟ができあがったん?ラストでレ・ミゼラブルを見る親の相手に疲れているマイクロフトが微笑ましかった。

 

ハドソン夫人から、ワトソンともきちんと話してあげてと言われるホームズ。

この場面、本当に面白くて笑い声あげてました。病院でのワトソンの会話とホームズの話がうまいことつながっていて。

ホームズが「彼が頑固で」と言うとワトソンは中指を立て、ハドソン夫人からの「ワトソンは何て言ったの?」という質問に対しホームズが「ファッ」ワトソン「コフ(咳)」つまりファックオフ→ハドソン夫人「やだ下品ね」ホームズ「あいつに浴びせたい」ワトソン「おしっこを」

もう本当に連携プレイかよ仲良すぎる面白い😂

 

そんなワトソンは仕事中に来た患者さんから、おすすめのオトナDVDを3つ紹介されますが、ワトソンはホームズがまた変なことして自分に構ってもらいにきたと思い込んでしまいます。可愛いなおい。

これは原作「空き家の冒険」でワトソンを驚かせるため老人に化けたホームズがタイトルを上げる書籍ですね。だからこそワトソンはホームズだと思い込んだのでしょう。芸が細かい。

 

一方ホームズは、ワトソンが相棒をしてくれないため、仮の相棒としてモリーをつけます。

そして行ったのは白骨化遺体が見つかった謎の現場。あの切り裂きジャックの遺体ではないかというのです。

ホームズは捜査をしながら「知ったかぶり」「かっこつけ」などワトソンが突っ込みそうなところを脳内セルフつっこみ。こちらも可愛いな。

死後6か月ほどなのにと不思議がる一行ですが、ホームズはすぐに仕組まれた現場だと気づきます。

あの「空の霊柩車」がホームズ復活のために用意した現場だったのです。

ホームズはアンダーソンに「警察の邪魔をした」「テロ調査中のホームズを邪魔をした」と注意。さすがにやりすぎよアンダーソン。

 

普段検視をしているモリーは流石で、ホームズが言う前に次々と分かる事実を述べる姿がかっこよかったですねー!

そんなモリ―は結婚するとのこと。「みんなが社会的病者とは限らない」とホームズは言っていましたが、「私のタイプなのかも」とモリ―はぼそり。

祝福に挨拶のキスを頬に送るホームズ。いやぁ、モリ―もホームズのことはふっきれたようで何より!

後の場面で婚約者とホームズらが対面しましたが、ホームズは何も言わなかったのできっとゲイや不倫などではないのでしょう。安心~!

しかし、何となくホームズに似ていて笑っちゃいました。きっとレストレードやワトソン、ホームズ自身も何か言いたげだったのでそう思っていたのでは。

 

モラン卿の爆破を阻止せよ

仕事が終わった後、ベーカー街へ行こうとしたワトソン。しかし、謎の男2人に拉致されてしまいます。

メアリーの元に送られてきたメールが暗号になっており、メアリーとホームズはすぐにワトソン救出へ向かいます。

この暗号、スキップ・コードと言って2単語分飛ばし読みすると意味のある文章になるものなのですが、原作「グロリア・スコット号」でも使われていましたね。

それにしても、簡単な暗号とはいえメアリー良く気づいたな?やはり侮れん。

 

ワトソンはガイ・フォークス・ナイトのイベントで燃やされる木などの山の中に閉じ込められており、火がつけられた直後に何とかホームズらが救出。

しかし、犯人の狙いは何だったのか?

ホームズを試すにしては暗号が簡単すぎるし、そもそも暗号メールをメアリーに送っている時点で無視される可能性もあったわけですし。

ホームズも分からないと言っていましたね。

 

ホームズに救出されたことをきっかけに、テロ組織の捜査にワトソンも協力することに。

帽子の忘れ主に帽子を届けに行くと、"ウェストミンター駅発の最終列車に乗った乗客が次の駅の到着時には消えている"という鉄オタからの相談でした。

その消えた人物がモラン卿という国会議員であること、5分の距離に10分かかっていることなどを疑問に思いつつ考えるホームズ。

またしてもワトソンの何気ない一言ではっと気づき、無意味な情報を掴んだ諜報員が死んだのではなく、本当に重要な情報であったことにたどり着きます。

つまり、地下テロ組織ではなく、"地下で"テロがあるということなのです。

列車から乗客が消えたのではなく、7両目が丸々消えたのです。

 

鉄オタの力を借りながら廃駅となっている場所を特定。

そしてガイ・フォークスが今日11月5日に火薬陰謀事件、つまり国会議事堂の地下に爆弾を仕掛けた事件にたどり着き、その今日がテロ法案の採決日であることからも、今日国会議事堂の地下(廃駅となった場所)に仕掛けられた爆弾が爆発する日であるとつきとめます。

いやぁやっぱりワトソンの何気ない一言がホームズを刺激するんだろうなぁ。

 

ということでその場所に急ぐ2人。ワトソンは警察に通報した方がいいと何度も言いますが、ホームズは不法侵入した方が早いと現場へ直行。

そこで消えた7両目そのものが爆弾となっているのを見つけます。

そして3分のタイマーが動き出してしまいますが、ワトソンはもちろんホームズも爆弾解体方法が分からないという始末。

ワトソンが「精神の宮殿を使え」と怒るも、出ないものは出ない。

しおらしく謝るホームズに対し、ワトソンは「演技はやめろ」と怒りつつも、最期だと悟り「君の墓の前で生きている奇跡を願った」「君は僕が知る中で最も賢くていい人だ」と思いの内を語るのです。

そんなワトソンの様子についに笑い出してしまうホームズ。やっぱりふざけていた😂

爆弾処理の方法は分からずとも、必ずスイッチがあることは知っていたので、そのスイッチを切っていたのです。本当にワトソンをからかうの好きなんだから😂

そのままホームズがしれっと呼んでいた警察が到着、ホテルにいたモラン卿も警察が逮捕し、無事に解決するのです。

犯人の名前がモランというのは、原作「空き家の冒険」でモリアーティの手下であるモラン大佐を捕まえたからでしょうね。

 

そして事件解決のため活躍したホームズを取材しようと詰め掛けるメディアの前に出る前に、生き延びた方法を聞くワトソン。しかし、ホームズははぐらかします。

そんなホームズに対し、「君はシャーロック・ホームズでいることが楽しいんだ」とワトソン。真理をついてるなぁ。

そして2人でメディアの前に出ていくのです。いやぁ、これがやっぱりいいね!!

けど、ワトソンが結婚しちゃうとベーカー街221Bは出ていっちゃうよね?寂しいなぁ。

 

ワトソンにははぐらかしていたホームズですが、アンダーソンへの説教では生き延びた方法を語っていたホームズ。

マイクロフトと組みモリアーティに自分が優勢だと思わせて手の内を明かさせ、屋上でのパターンを13に絞り込む。それぞれにコードネームを付けておき瞬時に対応できるようにした。

モリアーティは自殺願望があったので自殺することも想定済みだったので、コード「ラザロ」を始動。

救急車発着所が視界を遮る場所にワトソンを立ち止まらせ、飛び降りたホームズはエアマットの上に着地。ワトソンが発着所を通り過ぎる前にエアマットを回収しワトソンとは反対方向へ。モリアーティが子どもを誘拐した際、ホームズと似た男を実行犯に使っており、その男は消されていたはず、つまりホームズとそっくりの遺体があるため、モリ―がそれを入手し代わりに地面に転がす。ワトソンが自転車とぶつかり足止めされている間に転がされた遺体とホームズ本人が入れ替わり、血などの飾りつけ。そして脇にボールを挟んで圧迫することで一時的に脈を止め、ワトソンを迎えたのです。

これを聞いたアンダーソンは、「自分に真実を教えるはずがない」と言いつつも喜びます。相当自分を追いつめていたんだな...

 

エンディングでは、ホームズがワトソンを救出する場面を繰り返しモニターで見るメガネの謎の男が映されました。

この人物は今回の地下に爆弾をしかけた事件のヒントをホームズに与えていたことになるわけで、ホームズの技量を試したみたいな感じでしょうか。

次なる宿敵が現れるのか...?

 

最後に

いやぁ今回は事件そのものというよりはホームズとみんなの掛け合いを楽しむって感じで、もうニヤニヤしまくりでしたね~!

次回も楽しみです。

 

では、お読みくださりありがとうございました!

海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」2-3「ライヘンバッハ・ヒーロー」感想

海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」シーズン2第3話「ライヘンバッハ・ヒーロー(The Reichenbach Fall)」の感想です。

 

ついにシーズン2も最終話。

ライヘンバッハ。そうです、あのライヘンバッハの滝の「最後の事件」が主となる今回のお話。え、もうそれやっちゃうの~!?

というか、英題はFallで"落ちる"と"滝"をかけてる粋な題名なのに、邦題になるとなぜこんなにもださくなってしまうのか...

 

では、以下ネタバレあり感想です。

 

"ヒーロー"になるホームズ

名画「ライヘンバッハの滝」を取り戻してカフスを、子どもの誘拐事件を解決してネクタイピンを、指名手配犯リコレッティを逮捕し鹿うち帽をもらうホームズ。

新聞をはじめとしたメディアでもヒーローとしてはやし立てられます。

リコレッティは、「マスグレーヴ家の儀式」で話に出てきた"蟹足のリコレッティとその憎むべき事件"からでしょうか。蟹足って、どんななん?

また「ブルース・パティントン設計書」でお礼としてエメラルドのネクタイピンをもらっていましたね。原作では部屋に飾っていたので内心喜んでいたと思うのですが、ドラマではいらないと言っていましたね~鹿うち帽なんて心底嫌そうだったし。笑

世間が被せたがるというのが、鹿うち帽をかぶっている描写が原作にはなく、挿絵でイメージがついたというエピソードにぴったりです。

 

という感じで順調に事件を解決し、世間でもヒーローとして浸透していったホームズ。

しかし、有名になったが故にモリアーティの罠にからめとられていくことに。

 

モリアーティとの最後の対決:序

とある日の11:00、ロンドン塔、イングランド銀行、ペントンビル刑務所に同時に不正アクセスしてみせたモリアーティ。

モリアーティ本人は、ショーケースに「シャーロックをゲット」というメッセージを書きつけてから壊すという手の入れよう。

そのままモリアーティは駆け付けたレストレードらに逮捕されます。

このシャーロックをゲット、というのが世界の犯罪者に向けたメッセージだったというのが面白い。

 

もちろん裁判にかけられるモリアーティ。しかし、陪審員の泊まるホテルのケーブルテレビにアクセスし、陪審員それぞれを脅迫することで無罪放免を勝ち取るのです。

一方ホームズは鑑定人として法廷に呼ばれるのですが、ワトソンの助言も無視してやはり知性をひけらかし、一時逮捕されてしまう始末😂

違う場面で「わかってるだろ?という顔をするのはやめてくれ、わからないんだから」とワトソンが怒っていましたが、本当に的確な指摘だなと。ホームズは知性をひけらかしてるつもりは全くなくて、他の人にわからないのが心底不思議で仕方ないんだろうなぁと。こんなこともわからないのか?と心から思っているからこそ、ああいう言い方になっちゃうんだろうなぁ。

そんなホームズは「モリアーティは人ではなく蜘蛛だ」「無数の犯罪の糸をすべて把握している」と評します。ここで「糸」という表現を使うのが「緋色の研究」のあの名言を思わせていいですね。

 

解放されてすぐにベーカー街221Bを訪ねるモリアーティはホームズと会話。

何も盗まなかったモリアーティの狙いは、どんな場所にも入れるコンピューターコードを手に入れたことを、ホームズにアシストしてもらいつつ全世界に自分を宣伝することだったと明かします。

そして、「借りは返す」と言い残すのです。自分が指南した犯罪をことごとく解決されて腹がたってたんかな...ここも「最後の事件」でホームズに忠告するモリアーティを思わせますね。

 

こうしてモリアーティはホームズに宣戦布告をしつつ消えていくわけですが、一方でワトソンはマイクロフトにまたも呼びつけられます。

カードが使えなくなり拉致られるという強引な方法でしたが、ワトソンはもやは全く焦らない余裕っぷり。笑

マイクロフトが呼びだした場所は、あのディオゲネス・クラブ

ギリシャ語通訳」で出てきたロンドンで最も風変りで、マイクロフトが毎日5時15分前から8時20分前までいる、社交嫌いの集まる談話できない場所。

原作を読んだときには、変な場所~と思っていましたが、こうやって映像を見るとなかなか面白い場所だなと思いましたね。誰にも話しかけられず、干渉もされないことが約束されている場所なら、有名人でもゆっくりくつろげそうですもん。

 

そこでマイクロフトから、ベーカー街に殺し屋4人が集まってきているから、ホームズを守ってほしいと頼まれます。本当にこの兄弟は...

文句言いつつなんだかんだ兄弟の間に立つワトソン、本当に大人なんだよなぁ。

 

モリアーティとの最後の対決:本

モリアーティが無罪となってから月日が経った頃、子どもの姉弟が寄宿舎から誘拐された事件を捜査することになったホームズ。

男の子が機転を利かせ、油を床にまいたことで、犯人の足跡が手掛かりとして残されていました。

また、同時期にベーカー街221Bに届けられていた封筒と同じ封蝋を発見。女の子の部屋の封筒には童話の絵本が入っており、ベーカー街に届けられた方にはパンくずが入っていました。

足跡に残された痕跡及び「ヘンゼルとグレーテル」の童話から、ホームズはアドルストンにあるお菓子の廃工場に監禁されていると特定。

 

寄宿舎から子どもがいなくなる、足跡(原作では自転車の轍なども含まれますが)などを手掛かりに事件を解決するという流れは「プライオリ学校」のオマージュでしょうか。

 

廃工場に行くと、まず見つかったのは大量のお菓子の包み紙。臭いをかぎ、舐めたホームズは水銀が包み紙に塗られていることに気づきます。

水銀が少し体内に入るくらいであれば問題ないが、大量に摂取すると命が危険。つまり、空腹であればあるほどお菓子をたくさん食べるので、子どもたちの命は危険にさらされるという狂気的な手口。

瀕死の男の子と傍で泣く女の子を救出した後、女の子から事情聴取をしようとするのですが、ホームズの顔を見た途端に泣き叫んでしまうのです。

 

つまり、ホームズの顔が犯人を思わせるということ。

足跡の手掛かりから場所を特定したことや、過去の事件をスムーズに解決してきたこととあわせ、レストレード以外の警察たちは、ホームズの自作自演ではないかと疑い始めるのです。

 

モリアーティとの最後の対決:結

一度疑い始めたら気になってしまうもので、レストレード本人は疑っていないものの、元々ホームズが嫌いなドノヴァンやアンダーソンの口添えの結果、警部正の命令でホームズを逮捕しなければいけない事態に。

開き直り、「君も疑っているんだろう」と言うホームズに対し、「こんな嫌な奴に化ける必要はない」と辛らつな皮肉を返すワトソン。いやフォローの仕方~!😂

けれど、警部正のむかつく一言に対して思わず殴ってしまうワトソンの人間味が、その信頼が本当にホームズを支えているよね。

 

そして仲良く2人で手錠をはめられた結果、2人で逃走することに。いや仲良しかよ。

「犯人は2人」でも殺人犯に間違えられて2人が追いかけられるシーンがありましたが、ドラマでは手錠までついているので滑稽ですねぇ。

 

その2人が逃げた先は、世論がホームズの自作自演という方向に傾くきっかけを作った記事を書いた新聞記者のキティ・ライリーの家。

ホームズに取材を断られたキティは、リッチ・ブルックという男が語ったことを記事にしたため、その男のことを聞きに行ったのです。

しかし、なんとキティの家にはモリアーティ本人が!!リッチ・ブルックは俳優で、ホームズに雇われてモリアーティを演じていたのだ、ホームズが怖いから助けてくれとキティに匿ってもらっていたのです。

リッチ・ブルックは嘘にマイクロフトから聞き出した事実を混ぜることで、それらしく信じさせていたのです。何やってんだよマイクロフト。ドラマ版マイクロフトはあまり優秀ではなさそう...笑

モリアーティが心底ホームズをおびえる演技がものすごく素晴らしくて、こりゃ騙されるわ...と思ってしまったのも事実。俳優さんがすごすぎる。

 

いよいよ追いつめられたホームズは、病院のモリ―に何やら頼みごとをします。

また、ワトソンがいらついて指を机にカツカツさせる様子を見て、モリアーティはコードをベーカー街221Bに隠したのではなく、2進法で自分に伝えていたのだと気づくホームズ。だからこそ、殺し屋はホームズが死ぬのを防いでいたのです。

 

コードの正体に気づいたホームズは、モリアーティを病院の屋上へ呼び出します。

その頃、ハドソン夫人が撃たれたという情報がワトソンの元に入り、様子を見に行こうと言うワトソンに対し、わざと冷たい態度をとって1人で帰らせます。

ハドソン夫人が撃たれたというのが嘘だと気づきつつ、ワトソンを安全な場所へ行かせるために行かせたというのは、「最後の事件」そのものですね。

 

そしていよいよ屋上で対峙。

退屈の中生き続けるという同じ問題を抱えるホームズとモリアーティ。たまたまホームズが天使の側で、モリアーティが悪魔の側。いい犯罪者にもなれると「犯人は2人」などでも言っていたとおり、ホームズは悪魔の側にもなりえたといういい描写です。

会話する中で、どこにでもアクセスできるコードなんてなく、ただ仲間がいて犯罪を成功させただけだと種明かしするモリアーティ。

さらには、ホームズが自殺することがワトソン、ハドソン夫人、レストレードの射殺を中止するコードだから自殺しろと言うのです。

 

一度は落ちるギリギリのところまで行くホームズですが、「僕は指令を出さない」というモリアーティの言葉から、モリアーティ自身も中止させることができることに気づきます。

そして射殺の合図である"握手"をモリアーティとするホームズ。これでしてやったり!と思いきや、モリアーティは持っていた銃を喉に突き刺し、そのまま拳銃自殺してしまうのです。

 

モリアーティが死んでしまい、中止コードは自分が自殺することでしか出せなくなったホームズ。

ちょうどその時、ハドソン夫人が撃たれたことが嘘だと気づき、引き返してきたワトソンを目にします。

そして、電話で「僕はペテン師だ」「書き置きの代わりだ」と言い、そのまま飛び降り自殺するのです。

ワトソンに書き置き(の代わりに電話)するというのも「最後の事件」のオマージュですね。

 

そして、ホームズの墓の前で悔しそうにするワトソンを見つめるホームズ、というところで終幕。もちろん、ホームズは生きていたという種明かしで終わるわけですね。

 

最後に

モリ―への頼み事というのが、自分が死んだように見せかける仕掛けを作り、検視もモリ―が引き受けることで本人が死んだという診断書を作らせたといったところでしょうか?

そして、握手すればモリアーティを自殺に追い込めるとわかったうえで自殺させ、事態を終結させるために自死を装った。こうすれば自分が直接モリアーティに手を下さずに済みますもんね。

世間が落ち着き、ホームズに興味を失った頃にワトソンの元へ戻って来るんでしょうか?いやぁ、ワトソンやレストレードの反応が楽しみだな~!

 

それにしても、まさか第2シーズンでモリアーティとの対決を終わらせるとは思いもよりませんでした。引っ張れるところまで引っ張るのかと。

原作ではワトソンが結婚することで別々に暮らすことになったり、モリアーティを失ってつまらなくなったホームズが隠居生活を送ったりもしますが、ドラマ版はどうなんでしょう?

 

では、お読みくださりありがとうございました!

海外ドラマ「SHERLOCK/シャーロック」2-2「バスカヴィルの犬(ハウンド)」感想

海外ドラマ「SHELOCK/シャーロック」シーズン2第2話「バスカヴィルの犬(ハウンド)(THe Hounds of Baskerville)」の感想です。

 

題名からお察し、あの長編で名作の「バスカヴィル家の犬」がモチーフ。名字ではなく地名となった"バスカヴィル"ですが、今回も小ネタ満載で面白かった~!

謎の魔犬の正体とは?

 

では、以下ネタバレあり感想です。

 

ホームズの興味を引く依頼

またもや暇なホームズは豚を殺して血まみれで登場。なんてインパクトのある登場の仕方なの😂

どんなに気張っても豚を一突きでは刺し通せないことを試していた「黒ピーター」のオマージュですね。しかし、ドラマ版の方が暇潰しというか投げやり感が強い分変人っぷりが増し増しですね。笑

暇すぎてやめたはずの煙草を探して家の中をぐっちゃぐちゃにし、しまいにはハドソンさんの新しい恋人には隠し妻がいるとわざわざ言ってしまう荒れっぷり。

そこへ来た依頼人に煙草を勧め、その副流煙を思いっきり吸い込むという変人ぶり。いやあ本当に変人の演技が上手いよなぁ。

 

その依頼人ヘンリーが持ってきたのは20年前に父親を殺した巨大な犬(ハウンド)を作っているバスカヴィルにある軍事施設の謎を解き明かしてほしいという事件。

昨夜、ヘンリーの父親が殺された窪地で巨大な犬の足跡を見つけたというのです。

 

途中までは全く興味のなさそうだったホームズでしたが、「ハウンド」という言葉に反応しやる気満々に。

しかし、自分はネットで来た「光るウサギのブルーベルが逃げたから探してほしい」という依頼で忙しいから、優秀な助手を送ると言うのです。

ロンドンでやることがあるからとワトソンだけをやって、手紙で報告させていた原作「バスカヴィル家の犬」と同じ展開。

かと思いきやしっかりホームズも一緒にバスカヴィルへ行っておりました。笑

"光る"ウサギというのは、まさに「バスカヴィル家の犬」の魔犬が光っていたのからとったのでしょう。

それとこれは考えすぎでしょうが、ウサギが消えたというのは競馬が消えた白銀号事件をなんとなく思わせますね。

 

それにしても、「稚拙な情事はジョンに任せよう」「理解力はないがデータ収集は得意な助手を送る」だなんて、ホームズも褒めてるんだかけなしてるんだか😂

 

施設への潜入

バスカヴィルにやって来たホームズとワトソン。

まずは情報を仕入れるところからですが、魔犬が出たとして観光客を煽る人物から情報を聞き出すため、ワトソンと賭けをしているように見せ、巧みに話をさせるホームズ。

この手法は「青いガーネット」の引用でしょうね。光るウサギの名前をブルーベルという名前にしたのも、ここからの連想ゲームかな~なんて思っちゃったり。

 

そして問題の軍の研究施設に入るわけですが、もちろん許可がなければ入れるはずがなく。

どうするのかと思いきや、なんと昔盗んでおいたマイクロフトの許可証を使うのです。

兄は政府そのもの、とその権力を惜しみなく使うホームズ。

マイクロフト本人ではないとバレるまでの猶予は20分、ということでさっさと目的を果たしたい2人。しかし、もちろん疑われます。

ここで活躍するのは軍の経験があるワトソン。堂々と命令するワトソン、様になってます。かっこい~!原作よりもワトソンがちょっとカッコよく見える。笑

 

話をするうちに、ステープルトン博士という人物がブルーベルの依頼をしてきた母親であることに気づくホームズ。なんとここでつながるのか!この展開は面白いですね。

ワトソンも、魔犬の秘密を探りに来たはずだったのにホームズがブルーベルの話なんかしだすから、ウサギを調べにきたのか?ときょとんとしてましたね。可愛い。

ウサギの脱走については、ステープルトン博士が研究で遺伝子操作し、光るようになったウサギが誤って自宅に行ってしまい、娘に隠して殺したとのこと。おそろし~

 

マイクロフトの許可証で中に入ってから23分後、バレそうになった2人は慌てて外へ。

いよいよダメか、という時に助けてくれたのは、ちょっと怪しい雰囲気のあったフランクランド博士

フランクランド博士は、ヘンリーの父親と知り合いで、ヘンリーのことも可愛がっていたのだとか。

ブログでホームズのことを知っていたため、助け舟を出しホームズを救います。そして「いつでも携帯に電話して」と電話番号までくれるのです。噂話が好きなおせっかいさんって感じ。

 

信じられなくても真実

生息地を確かめる必要があるとして、夜に窪地へ出かけるホームズ、ワトソン、そしてヘンリー。

そこでワトソンは「UMQRA」という謎のモールス信号を見つけます。それを伝えようとホームズを探していた時、獣と思われる何かの鳴き声を聞くのです。

同じころ、ホームズとヘンリーは目が赤い巨大な魔犬を見てしまうのです。

見たことに恐れながらも、ホームズも見たはずだと興奮するヘンリー。

一方、ホームズは何も見ていないと主張。

 

しかし、部屋に戻った後、「本当は見た」と言い、得体の知れないものに対する恐れを明らかにします。

そんなことはあり得ない、ホームズに限って、と信じようとしないワトソンに対し、「不可能なものを除外していって、残ったものがたとえ信じがたくとも真実」というあの有名なセリフを言います。

心の底からホームズを心配してるのに、ワトソンの心配する気持ちを全く考えないホームズ。しまいには、「僕には友達なんていない」と言ってしまうのです。

これにかちーんときたワトソン。そりゃそうだ...

 

「ほっといてくれ」とホームズに言われたワトソンは、1人でモールス信号が発信されている丘の上へ調べに行くことに。

辿りついた先は...なんと車の中でいちゃいちゃしている(?)男女。車のランプがなぜか消えない、というトラブルだったのです。

原作でも、ろうそくによる合図が重大な意味を持つとワトソンが勘違いしていましたよね~逆にドラマでは事件に関わるのかも、と思いきややっぱり全く関係ありませんでした😂これやはり原作ファンはニヤニヤ必至です。

 

翌日、気まずいながらもホームズはワトソンに謝ろうとしますが、話しているそばから「光り輝かないが光の伝導体としては素晴らしい」「凡人だが天才を刺激する」と到底誉め言葉とは思えない発言をしちゃうし。笑

あくまでも素直なホームズに対し、怒っていたことがばからしいと怒りを通り越すワトソン、大人だよな~ワトソンじゃなきゃとっくに破綻してるよ。

 

そんなワトソンはベジタリアン向けの宿泊施設なのにもかかわらず、肉の納品書があることに気づき、こっそりすくねていました。

その納品書をもとに、休暇でホームズに会いに来ていたレストレードに(仲良しかよ)尋問をしてもらいます。

結果判明したのは、魔犬ブームを盛り上げるために犬を飼っていたが、凶暴で手に負えなくなっていたという事実。

 

この事実を見つけた凡人ワトソンに刺激を受けた天才ホームズは、ただの犬を見て魔犬と思い込んだ、つまりヘンリー家でワトソンのみ口にしていなかった砂糖に毒が盛られていて妄想を見たのだと推測し、その砂糖をワトソンに飲ませます。

そして今度こそ正式にマイクロフトに許可をとって行った施設でワトソンを閉じ込め、薬の効果を試すのです。

結果、ワトソンも薬の影響により妄想上の魔犬を見るのですが、砂糖を調べても毒物は検出されません。がっかりするホームズ。

原作「悪魔の足」でも実際に自分とワトソンで薬を試すシーンがありますが、あくまで原作はワトソンに説明してから実験をスタートします。

一方、ドラマはだまし討ち...ホームズの無慈悲さが増し増しになってる😂

心底怖がっているワトソンをモニター越しに見ながら電話するホームズといったら。笑

 

しかし、ヘンリーが思い出す「リバティ」「イン」、そして「ハウンド」という言葉から、インディアナ州リバティのハウンド計画を思い出すのです。

そして唯一アクセス権限のあるパソコンのパスワードも推理によりつきとめ、調べた結果、人に暗示をかける化学兵器の開発をしていたものの、被験者は正気を失い凶行に走ったため、計画は中止になったこと、ハウンドとは研究者らの頭文字をとってそう呼ばれていたものが明らかに。

つまり、その研究者のうちの1人が、こっそり研究を続けていたのです。

 

この、3単語から導き出すときの変人っぷりが最高でしたね~!精神の宮殿から探し出している感じがよく分かりましたし、隣で精神の宮殿について解説してるワトソンが健気というか。笑

 

犯人との対峙

出会った研究者の中にアメリカなまりの人がいたことを思い出し、その人が犯人であると特定するホームズ。

一方、自分の妄想によりついに自宅で発砲してしまったヘンリーは、事態を重く受け止め、窪地で自殺しようとします。

 

自殺を止めるべくホームズ、ワトソン、そして休暇で来ていたレストレードを再度呼び戻し、窪地へと急ぐ一行。

レストレードも来るというのが原作さながらでいいですよね。

 

自殺しようとするヘンリーを止めつつ、自分たちが見ていたのは妄想であること、その妄想を引き起こしていたのは窪地に埋められている薬であること、ヘンリーが父親の死の真相に気づきかけていたので、それを妨害しようとしていた人物がいたことをホームズが明かします。

そう、犯人とは、父親の知り合いでヘンリーの面倒も見ていたフランクランド博士。父親に研究のことを知られてしまったので殺したのですが、恐怖のあまりその際に赤い目のガスマスクをして、「ハウンド」と書かれたTシャツを着ていたことから、赤い目の魔犬(ハウンド)が襲ったのだと記憶を書き換えてしまったとのこと。

犯行に及ぶ姿が狂気じみているから、獣に見えたというのは痛烈な皮肉。

 

地面を踏むと地中の薬が霧状になって舞うというのが、原作の霧の中で魔犬が現れるシーンの再現のようでとても秀逸だと思いました。濃霧を霧状の薬に置き換えるなんて、天才です。

 

犯行がバレたフランクランド博士は一目散に逃げだしますが、地雷が埋まる土地に足を踏み入れてしまい、自滅してしまいました。

原作でも逃げた先の沼地で死んでいますので、同じようなルートを辿ったわけですね。

 

最後に

いやぁ遺伝子操作や人に暗示をかける化学兵器というのはすごく現代的で、でもしっかりと原作を踏襲していて面白かったですね~!

原作とは異なり、最初からしっかりホームズがバスカヴィルに一緒に行ったのも嬉しいポイント。もちろん、原作の「いたの!?」という驚きももちろん楽しいんですけれどね。

なんでもかんでもモリアーティに繋げなかったところも個人的には好きです。原作でモリアーティが出てきたなんて数回ですからね。

 

では、お読みくださりありがとうございました!

 

名探偵コナン(サンデー41号)FILE1118「舞い上がって...」感想

2023/9/6発売の週刊少年サンデーに掲載されている名探偵コナンFILE1118「舞い上がって...」の感想です。

シリーズ第3話にして最終話。トリックが解けた平次とコナンは、和葉からタブレットを借りて...

そして、平次は無事告白することができるのか?

 

では、以下ネタバレあり感想です。

 

トリック解明

平次とコナンは、まず階段を上る人魂のトリックを実演。

これは筒状にした半紙を床に置き、火をつけると、周りの空気が温められて上昇気流ができ、燃え残った灰がその上昇気流に乗って火が付いたまま高く舞い上がるという現象を利用したもの。

階段に半紙で作った筒を並べ、階段をのぼりながら点火棒で火を付ければ、まるで人魂が階段を上っているように見えるということ。

だから階段に燃えカスが残っており、コナンと平次の靴下が汚れたのです。

そして階段上のバケツは、わざと倒したのか、そうなることを狙って犯人が置いておいたのかのどちらか。

 

そして次に、犯人が消えたトリック。このように人魂を作った犯人は、そのまま折檻部屋の隠し部屋に隠れたはずということ。

お守りの紐がきれいにまっすぐに伸びて落ちていたのは、扉に押されたから。

そして平次のお守りが折檻部屋に運ばれてしまったのは、お守りの中に鉄の鎖が入っており、それが磁石にくっついてしまったから。

つまり、磁石をスライドさせると鍵がスライドし、隠し扉が開くというのです。

 

磁石は数珠に仕込んで隠していましたが、平次のお守りを運んでしまったという点で乾燥機から洗濯物を出した頓哲が犯人

頓哲は、折檻部屋に入れられた勘哲が隠し扉の存在、そしてその中にレプリカの仏像をたくさん保管していたことを知ってしまったから殺したということでした。

そして、今まではこっそり作っていたものの、評判がいいので本物として飾ってもバレないと思い、飾ってみたところ、仏像研究科の村田にバレてしまい、殺してしまいました。

小五郎の方は、数珠が外れたところを見つかったから監禁したのだろうと平次は推理。

ちなみに、タブレットを和葉に借りたのは、押されるとお守りの紐が真っすぐになるという実演、そしてタブレットの端が磁石になっているからという理由でした。

タブレットの磁力ってそんなに強かったん...?

 

逃げだした頓哲ですが、すでにコナンと平次が救出していた小五郎が外で待ち構えており、綺麗な柔道の一本で確保。久しぶりにおっちゃんの柔道業だ~!嬉しい!

逃げ出した犯人を全く追おうとせず、小五郎に託すのコナンと平次がいいですよね!

 

ちなみに、私が犯人だと思っていた和尚については、お手伝いの女性たちが紅蓮髑髏を怖がって来てくれなくなるのが嫌だったから、頑なに紅蓮髑髏の話をしたがらなかったとのこと。まぎらわしいなすけべおやじめ。まんまと騙された。

きっと、先生はあえて風車の事件に似せてミスリードを誘ったんでしょうね~まんまと騙された悔しー!

 

そして恋の行方は

事件の解決した頃、ちょうど雨があがっていたことに気づいた蘭。

無言で和葉と平次を縁側へ引っ張っていき、文字通り背中を押します。

ものすごく綺麗な夕陽、完璧なシチュエーションに蘭もにっこり。

しかし、平次は

ほな、帰ろか?

とにっこりで、和葉も

せやね!

と曇りなき笑顔。なんでよ~~~~!!!

これには蘭もコナンも目を点にした後、お口あんぐりで「え~!」とシンクロな反応。

平次は推理に夢中になり過ぎて告白するのを忘れていたんだそう。

 

平次、あほすぎる...

やっぱり、ひっかけ橋みたいに衝動じゃないと告白できないんだろうな。うん、もう1回ひっかけ橋行こうか。

ただ、ジェットコースター回見る限り事あるごとに告白しようとは思いつつずっと告白できなくて、アルセーヌなんている舞台を用意してもダメで、結局衝動で告白したのにどや顔してる工藤くんは自分のこと棚にあげすぎかな😂きっと小さくなってなかったらいまだに告白できてなかったと思うよ😂

平次にために舞台を整えたのも自分の彼女の手柄なのに、また自分のおかげみたいな顔してるし。笑

それはそれとして、コナンと蘭の反応がシンクロしてるのがとても可愛い。

 

最後に

きっと蘭ちゃんは、今日の結果を新一に報告して、また作戦会議を開くんだろうな~可愛いね。ねえ蘭ちゃん、もういっそのこと告白するまで出さないとかいって監禁するという強硬手段に出るのはどうでしょうか。笑

 

告白するのを忘れるという平次はアホすぎるけど、でも、綺麗な景色を見ることがこんなにも自然な関係であるというのがやっぱりいいなぁとは思いましたね。

幼馴染として築き上げてきた時間の長さを感じさせるというか。2人で綺麗な夕陽を見るなんてことは特別なんかじゃなくて、綺麗な景色を2人で共有することももはや日常なんだろうなと。

 

ラストの紅葉の

まあボヤボヤしてたら...あっという間に時間は経ってしまうってゆう事やなァ?

というセリフに少し不穏なものを感じましたが...平次が告白できずにいる間に、和葉が危険な目にあうとか、告白なんていってる場合じゃない事件とか何か良くないことが起きてしまうのではないかとちょっと心配になってしまいました。いやだよ???やめてね???単なる映画への布石ならいいんだけどさ...

 

では、お読みくださりありがとうございました!